日本産の真無盲腸目のモグラやジネズミの仲間はカワネズミを除いて主にミミズや小節足動物を食べている。だから、下顎骨の形状は似たようなものかな?
モグラ科Talpidaeのモグラとヒミズの下顎骨を見よう(図1)。モグラの方がa (筋突起)とb(関節突起)間の下顎切痕の切れ込みが浅く、c(角突起)も幅広い。
図1. モグラ科Talpidaeの側面からの下顎骨
上:アズマモグラMogera imaizumi 下:ヒミズUrotrichus talpoides
a:筋突起 b:関節突起 c:角突起(下顎角)
次にトガリネズミ科Soricidaeのジネズミとトガリネズミの下顎を比較すると、ジネズミのab間の下顎切痕は非常に浅いがトガリネズミでは深い。
さらに、トガリネズミ科の両者の角突起は細く伸びているが、モグラ科では幅広い角突起になっている。このモグラ科やトガリネズミ科の対象2種間の下顎切痕の切れ込みの違いや角突起のモグラ科とトガリネズミ科の違いはどのような事を意味しているのだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿