2日に伊勢沢林道を終点まで歩いた。往きに3個のテン糞、帰りに2個のテン糞を拾った(図1~図5)。その地点を図6に示す。各図の下欄に糞の内容物を示す。
図1. 7:38 テン糞1
クマノミズキ種子1個、大型甲虫脚・外皮、モグラ爪1個・骨片・下顎骨部分・下顎臼歯2本(図1')
図1'. テン糞1の内容物の一部(クマノミズキ種子とモグラの骨片)
赤線で囲った種子:クマノミズキ M:モグラ下顎骨 Mo:下顎臼歯 N:爪
図2. 8:03 テン糞2
内容物:甲虫脚・内羽・外骨格
図3. 8:06 テン糞3
サルナシ種子・果皮・果肉、カマドウマ脚・外皮
図4. 10:56 テン糞4
サルナシ種子、セミ翅・外皮
図5. 11:05 テン糞5
サルナシ種子、セミ脚・翅・外皮、カマドウマ脚・外皮
テン糞5個の内容物をまとめると(表1)、果実のサルナシ種子が三つの糞に入っており、糞1からはクマノミズキの種子が1個でてきた。また、セミを含む昆虫は全5個の糞に混じっており、セミが食べられているのを脚と翅で同定することができた。また、糞1からはモグラの骨片や歯や爪なども含まれていたが、毛は見当たらなかった。これは少し、テンの消化・排泄作用で興味深い。と云うのは哺乳類を食べた時のテン糞の大半が獣毛だけと云うことが多く、歯や骨片が全く見つからないこともあるからだ。
表1. テン糞①~⑤の内容物
図6. 伊勢沢林道終点までに見つけた5個のテン糞位置
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