サルナシは釧路ではコクワと云った。
ぼくは、コクワが大好きだ。子供の頃はヤマブドウ狩りやコクワ狩りを楽しんだ。親父に連れられて行ったこともあるし、爺さんに連れて行ってもらったこともある。当時はヤマブドウ狩りやコクワ狩りでヒグマと出くわしそのまま帰って来なかった人のことを訊いていたし、牧場でヒグマに襲われて腹を裂かれたウシの死体や、片側の尻を剥ぎ取られたウマを見ていた。さらに、当時鶴ヶ岱公園の檻に入れられた大きなヒグマを見ていたので、ヒグマの獰猛さ恐ろしさを感じていた。
コクワやヤマブドウを沢山採ろうっと親父や爺さんと離れてしまい。聞こえるのは風で揺れるクマザサの擦れる音だけとなり、恐ろしくなって声を張り上げて「オーイ、オーイ」と叫んだことがあった。小学校低学年の頃である。熟して柔らかくて潰れそうな実はその場で採りながら食べた。
釧路にいたときコクワの花を見たことがなかった。それが、サルを追うようになって山歩きをするようになってから毎年のようにコクワの花を見る。
さて、昨日は5時半に家を出て伊勢沢林道を歩いて、12時前に家に戻ってきた。林道は道が陥没していたり、土砂崩れ跡がまだ修理されていないので、林道そのものが山の緑に埋もれ、晴天で気持ちの良いものであった。
図1.コクワActinidia argutaの花
☆☆植物図鑑をたくさん出しているSuzukiさんからこの花はサルナシではなくて、マタタビA.polygamaであると指摘されました。
サルナシの葯は黒っぽく、マタタビが黄色っぽいとのことです。☆☆
図2.花を大きくして良く見ると、、、
中央の回りの黄色のは雄蕊の花粉が詰まった葯だろう。その雄蕊は円錐状の柱頭を囲っている。その柱頭の上にも何本もの白く透き通った先が粘液質のものがある。これは雌蕊だろう。するとコクワの花は雌雄同花?
でも不思議、ぼくは毎年晩秋になるとコクワの木(蔓)を見つけると実を探す。しかし、東丹沢山麓のコクワは蔓は太いのに全く実をつけないものが多いので、毎年ガッカリする。
図3.何と実が既に生り始めている
これは自家受粉しているってこと?じゃー、どうして実が一つもつかないコクワがあるのかな?それは雄木で雄花しかつかないのかな?
そんな事ってあるのかな?雌木もあるのかな?
動物だと、オスがいて、メスがいて、さらに雌雄同体の個体がいる?そんな動物いるのかな?
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