1日(水)に高取山・仏果山・土山峠を歩いて、見つけ、拾ってきたテン糞4個、ハクビシン糞、タヌキ糞を庭の水道栓で洗って、内容物を調べた。
8:33 テンJapanese marten糞①
サルナシActinidia arguta種子・果皮
拾う時に既にサルナシの種子が見えているので、他に何か食べているかなぁーと思ったが、サルナシと果肉付き果皮だけであった。
8:50 テン糞②
アケビ種子Akebia quinata、マメガキDiospyros lotus種子、双翅目or膜翅目翅・脚
これは、外見を見ただけでアケビを食べたことが一目瞭然だったが、一応持ち帰った。水洗いしたら、マメガキの種子も4個でてきたし、双翅目か膜翅目の翅と脚も出てきた。
8:54 テン糞③
アケビ種子、マメガキ種子・果肉、サルナシ種子・果皮、双翅目翅・脚
これも、見ただけでアケビを食べた糞と思ったが、洗うとマメガキの種子2個とサルナシの種子や果皮、さらには双翅目と思われる翅と脚が混じっていた。
9:44 ハクビシンMasked palm civet糞
サルナシ果皮・種子、ムカデCentiped2匹
これはかなり量があったので、小指の大きさ位の糞粒を2個取ってきた。拾う前にサルナシの果皮とサルナシの種子が判ったが、洗ったらさらにムカデが2匹でてきた。
10:12 テン糞④
サルナシ種子、アケビ種子
これは、外見だけでは何を食べたものか判らなかった。が、あまりにも柔らかそうなので、糞を採集するときに木の枝を箸代わりにした時、アケビの種子が判った。が、サルナシの種子まではその時気が付かなかった。しかし、どうして、このような色になるのか?
10:32 テン糞⑤
サルナシ種子
テン糞④と同じくらい柔らかな糞で、これも枝を箸代わりにして取った。洗うまで、何が出てくるのか分からなかった。
12:30 タヌキRacoon dog糞
サルナシ種子、不明植物破片、昆虫外骨格・脚、ヒミズUrotrichus talpoides毛・爪・脊椎骨、土砂
これは、コインのすぐ左上の親指くらいの糞を取ってきた。柔らかさから判断して当日の朝排泄されたものだった。サルナシの種子がかなり入っていた。まだ、サルナシが落下しているのは少ないので、テンなどがサルナシを食べている木の下にいて、落ちてくる実を拾い食いしていると思われる。ウラジロノキの実か、カマツカの実を食べたと思われるような不明植物の破片がたくさんあり、さらに、ヒミズを丸々一匹食べたようで毛玉となってたくさん混じっていた。今回は、毛玉でヒミズだと考えながら、不明植物の破片などを取り除いていたら小さな脊椎骨や爪が見つかった。この爪でヒミズだと確信できた。
ヒミズの毛とネズミの毛の違いが分かったかな?その内、アップしたい。
今回拾ってきた糞の内容物を表にした。テン糞②を除く他全ての糞にサルナシの種子が混入しており、次に、アケビ、マメガキとなった。いずれにしても、この地域ではサルナシが一番多い今の時季の食物と言えそうだ。アケビの時季は過ぎたのかもしれない。また、マメガキはこれから増えてきそうだ。
テン糞①~⑤、ハクビシン糞、タヌキ糞の内容物表
今回歩いたルートで見つけた糞の位置(GPS TripRecorder 74proに依る)。
今回のルートで見つけたテン糞①~⑤、ハクビシン糞〇とタヌキ糞△の位置
上のGPSの軌跡ルートで、土山峠から大棚沢駐車場へのルートが湖の方に大きくズレている。これは、どのような原因によるものなのだろうか?2015年5月に同じルートを歩いているが、土山峠からの軌跡ルートは実際に歩いた道路上である。
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