今日こそ丹沢に行こうと思ってたが、外の小雨模様を見てヒルが目の前に蠢き、山行中止とした。もっとも、起きたのが4時なので、もう30分寝ようとおもったのが間違いだった。
起きたのは6時近くだった。
起きたのは6時近くだった。
一昨日、ペリットを洗い、昨日乾いた骨を方眼紙に並べて、写真を撮る(Fig.1)。
Aは、ネズミ科の肩甲骨で、Bはアズマモグラの上腕骨3個とネズミ科の上腕骨、Cはアズマモグラの肩甲骨、Dの上はアズマモグラの寛骨で、その下の二つはネズミ科の寛骨の一部、下の塊はアズマモグラの仙骨と左右の寛骨である。Eは大腿骨で、Fは脛骨、Gは環椎と軸椎、Hは橈骨と尺骨だが、上はアズマモグラの橈骨、IはFig.2に載せ忘れた切歯などだ。Jはアズマモグラの爪(左2個)とヒミズの爪(右2個)、KとMは不明骨だが、Kの?や棒状の骨も軽いので鳥のものか?板状のものは厚くでしっかりしている。鳥の竜骨突起の部分かもしれない。Lは頭蓋骨の一部と肋骨であり、Mは尾骨と手(足)根骨の一部を含む。
Fig.1
下のFig.2は頭部の骨や歯である。
Leftの左は左下顎骨で下はスミスネズミのもので、他はネズミ亜科のものだ、右は右下顎骨である。上はヒミズのもので他はネズミ亜科のものだが、、、、赤線で囲ったものが、、、違うかな?Middleは上顎や頭蓋の一部の骨である。
右上の底面からみた頭蓋骨はスミスネズミのものだ。
Righの上は臼歯であり、左4つがスミスネズミのもの、右がネズミ亜科のもの。
真ん中に齧歯目の上顎切歯を並べた。一番大きいのはリスのもので、先日出てきたものの対になるものだろう。
下はネズミ科の下顎の切歯である。
Fig.2
なんと、Fig.2の赤線で囲った下の下顎がネズミ亜科のものではない、臼歯の咬面だった。
Fig.3
Fig.3の下顎を立てて木工ボンドで固定した。
咬面がネズミ亜科のものと全く異なる。
誰の下顎骨だ?
Fig.4
Fig.4の下顎骨、臼歯の大きさはアカネズミと変わらない。Fig.3も参照。
Fig.4の臼歯がネズミ科のものならば、右が第一臼歯で、左が第二臼歯だろう。
リス科やヤマネ科だと頬歯が4本になるので、右が最後位の前臼歯になる。
リスだともっともっと大きい。ヤマネだと咬面の溝が横にはっきりつくし、臼歯を真上からみたものは
Fig.4のように前後の長さが左右の長さの倍以上とはならない。
そんな訳でネズミ亜科のものだが、、、。
同じくらいの大きさをもつヤマネの歯としっかり見比べた。やはり全然違う。
丹沢で5月にテン糞からでてきたもの。
http://tanzawapithecus.blogspot.jp/2012/05/bone-teeth-of-dormouse-from-marten-scat.html
と
その年の12月にやはりテン糞から出てきた。
http://tanzawapithecus.blogspot.jp/2012/12/the-molars-of-dormouse-were-included.html
Fig.4の下顎の臼歯の咬面は老齢化したアカネズミの歯でもないだろう。
Fig.3を見ても分かるように咬面までの高さは変わらない。
となれば、この下顎骨の持ち主は誰なのか?
齧歯目の歯に詳しい方、宜しくお願いします。
2 件のコメント:
下顎骨は誰のものか分かりませんが、しかし、次々に出てきますね〜!
しかも予想外の種類の多さ。すごいな〜!
白銀林道の自然の豊かさをあらわしていますね。
ただ、あのようにペリットを掘り起こして持ってきたので、さまざまなものが混じっているので、大変です!
一つ一つのペリットなら、種まで同定しやすいと思うのですが、、、。あるいは糞塊の内容物だと特定しやすいのですが、、、。
そんな訳なので、専門学校の学生実習で、一人、お猪口一杯分くらいのペリットの中身を調べさせようかな?と考えておりますよ。それだと早く、できるかな?
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