「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2014年3月27日木曜日

ハタチガ沢の春 Spring in the Hatachiga valley.

昨日から雨模様のはっきりしない天気が続いている。
雨模様の天気でも、家に閉じこもって本を読むことができない。
でも今日は、仕方がないかな?
 
ハタチガサワ林道の続き:日向の春の様子である。
キブシの花芽がたくさんぶら下がっていた。
 
ハタチガサワ林道沿いの山側斜面で唯一あったタチツボスミレ。
 
シキミの薄黄色の花がたくさん咲いていた。
 
この日はテングチョウが日向を求めて?飛び回っていた。
 
キリ(桐)の木の花の蕾が膨らんでいる。

ヤママユガの仲間のウスタビガが成虫として出た後の抜け殻だ。


2014年3月26日水曜日

テン糞から出てきたカエルの卵  The frog eggs were included in a marten scats.

昨日、25日はテン糞を9個拾ってきた。
下の写真は、ハタチガサワ林道ゲート前で見つけたテン糞だ。
帰宅後すぐ水に浸けた。
今日はお昼頃から雨が降るというので、雨が降る前に庭の水道栓で糞を洗った。
寒天状の物がある。カエル(ヤマアカガエルか?)の卵だ。
他に、マメガキ種子5個、キブシ種子果肉、小哺乳類の毛と骨片(分析中)
拡大した。左クリックするとさらに拡大。
どうも、まだ生きていそうな卵割が進んだ胚もいそうなので、庭のカエルがいる水鉢に入れた。
上手くオタマジャクシになってくれれば面白いが、、、。
テンのお腹の中を通って排泄されたので死んでいるかな?

ハタチガサワ林道 The Hatachigasawa forest road.

昨日は、車を駐車した場所からハタチガサワ林道を往復した。赤いGPSの軌跡がついているが、
7.7キロの行程を3時間ちょっとを掛けて歩いた。
テン糞は7個も拾った。①はカーブミラーにあったサルの足跡である。
 
水溜りにあったヤマアカガエルの卵塊は、すでに発生が進んでいた。
 
下の写真の場所で以前クマの親子に逢った。
それにしてもひどい山の斜面だ。木は生えているが、草がない。
まるで街中の公園に植栽されている木のようだ。
 
下草がないので、痛々しい。径路が見える。
 
本間ノ頭?はまだ雪に覆われている。
 
 カーブミラーにサルの足跡があった。クリックして拡大すると手形が判るよ。
 
 ゴジラ尾根の沢には残雪がある。
 
宮ケ瀬尾根からハタチガワサワ林道への沢にも雪渓が見られた。
草が生えてないから雨や雪で表層土が流れて木の根が剥き出しだ。
 
林道の終点である。Yabeさんが残雪の右の方に居る。
今の時季にこれだけ残雪があるので、この辺りの木の芽吹きも遅れている。
でもクマはこの温かさで目覚め、餌となる木の芽を探し求めているだろう。

2014年3月25日火曜日

エ?ヤマアカガエルだ! E? It's a montane brown flog!

このところ外に出るとクシャミ鼻水が酷いので、窓も開けないでいたが、
昨日お昼過ぎに庭に出た。
スイレン鉢の中をのぞいたら、となりに並んで置いている小さな水鉢の浮き草が
不自然に動く、昨春はこの水鉢にヤマアカガエルの卵塊があったのだ。
今年は卵塊がないが、浮き草をそっと避けて見ると、、、
ヤマアカガエルだ。そうだとすると、コヤツは昨年の暮れもこの水槽にいたので
一年中、ここにいたことになる。
それよりもコヤツは恐らく、ぼくが一昨年やその前の年に土山峠から持ってきた10数個の卵から
生まれた個体の一匹だろう。
分散したくても分散できずに、ここに居ついてしまったのかな?
横浜の友人の家の庭にはガマガエルが数匹いるが、それは小さな池があるから
なのだろう。
 ということは、カエルは定住性を持っているということか?
 
今日は、これからYabeさんと丹沢歩きだ。どこに行くかな?

2014年3月24日月曜日

二つのビーグル犬の頭骨   Two skulls of beagle.

先日、教え子のMarikoさんから貰ったビーグル犬の頭骨だ。
実験用に繁殖・飼育されていたビーグルなので頭骨の形状や大きさなどの差異は
ほんの僅かだ。
でも、これらのビーグルも生きている時は、それぞれ個性をもった顔をしていたんだろうネ。

ピーナッツ村に出てくるチャーリー・ブラウンが飼っているスヌーピーは
世界中で一番有名なビーグルだが、兄貴や弟、妹がいて顔はもちろんのこと身体全体も違う。

スヌーピーたちは分裂や出芽のように無性的に生まれてきたのではなく、オスとメスの両親がいて有性生殖で生まれてきたのだから、スヌーピーと兄貴のスパイクや弟のオアフはまったく異なる。
しかし、実験動物として何代にも渡って繁殖・飼育されているビーグルは
その個性でさえも似たような個体に作り出されているのだろう。
でも、だんだん、この二つのビーグルの頭骨の違いが見えてきた。
 
部屋の中のもう一つのファレノプシスが咲きだした。
庭では春の朝の光を浴びて春の花が咲いている。 

2014年3月23日日曜日

マウスの尖った臼歯 The pricklel molors of mouse.

昨日教え子のMariko さんからもらったマウスをアップした。その歯を見た。
左の個体の下の臼歯が見える。
 咬合面にたくさんの尖りがある。
マウスはハツカネズミだ。
飼育下のマウスは野生ハツカネズミと比べて柔らかい物を食べている。
その為、咬合面の摩耗は少ないだろう。
このマウスの咬合面は摩耗していないと考えられる。
それともマウスの下顎の臼歯は、野生のハツカネズミでもこうなのだろうか?
アップしたテン糞④から出てきたネズミの臼歯はほとんど摩耗していない。
take隊員のコメントがあったようにアカネズミであるとしたら幼体であることは確実だ。
しかし、アカネズミは厳冬期の1、2月にも出産するのだろうか?
ハツカネズミ(マウス)の臼歯は野生状態でも上の写真のように尖っているのだろうか?
何だかまた判らなくなってきた。
まてまて、Marikoさんからはラットも2個体もらっている。
臼歯をみた。ドブネズミ(中国のキンシコウの調査地のもの)より尖ってはいるものの、
マウスのように尖ってはいない。
とすると、臼歯の咬合面が尖っているのは、マウス(ハツカネズミ)の特徴かもしれない。
でも、テン糞④を見つけた場所は山の中だ。そんなところにハツカネズミがいないだろう。
やはり、カヤネズミやヒメネズミの歯を見たいものだ。
 
子供の頃は、家の中にドブネズミとハツカネズミがいた。
ドブネズミは天井裏をバタバタ走り回り、屋外に生ゴミを捨てるゴミ箱があったので、
屋外でもドブネズミは見つけた。
ドブネズミはネズミ取りにかかったらそのまま水に沈めて殺した。
ハツカネズミは何故か茶箪笥の中で見つけた。
ハツカネズミは可愛いので飼ったものだ。

2014年3月22日土曜日

春の日差しの中

先ほど、庭に出てみた。肌寒いが日差しが強い。
濡れ縁の下に
ショカツサイ(オオアラセイトウ)が咲いている。
可哀想なくらい目立たないシュンランも咲いている。
おー!タチツボスミレも咲きだした。 
故郷の釧路は猛吹雪の大荒れとの妹からのメール。
お袋はよく「お前は良い所に住んだね!」と云っていたが、それを実感する。

マウスの骨格標本 The skeletal specimen of mice

一昨日、専門学校を8年前に卒業したMarikoさんが大きな段ボールの箱を持ってやってきた。
彼女は実験動物の会社に勤めていて、そこで解剖処理され不要になった動物の遺体を貰い受けて骨格標本にしたり、頭骨標本にしていた。
イヌ(ビーグル犬)、サル(カニクイザル)、ウサギ、ラット、マウスなど多数の標本を持ってきた。
結婚した相手が骨格標本を嫌がるので、貰って欲しいという連絡があったのだ。
どの標本も過酸化水素水で脱色されて真っ白になっており、綺麗だ!
これらの動物たちは、これまでぼくが持っている動物たちとは違う生活をしてきたのだ。
ぼくらヒトのために、医学用、薬学用などさまざまな実験をされてきた可哀想な動物たちだ。
Marikoさんが骨格標本にしなかった動物たちは、焼却処理されたようだ。
せめて、これらの標本になった動物たちを大事に扱っていきたい。

2014年3月20日木曜日

誰の歯? Whose teeth?

昨日アップしたテン糞④の不明の骨片である。
どうもアカネズミ位の大きさの齧歯目の頭部が噛み砕かれた部分のようだ。
上部中央の橙色で囲ったのは頸椎部分で、右は環椎、左は第二頸椎から第三、第四まで並んで
咬まれている。赤色で囲ったものは左右の聴胞部分だ。
緑色のAとBは下顎骨の一部であり、左上の緑のCは関節突起の部分だ。
下の緑で囲った部分のCは下顎の切歯であり、緑BとCを除いたものは8本の臼歯である。
上のままでは臼歯の咬面がよく見えないので、木工ボンドで方眼紙に貼りつけた。
ハタネズミ亜科の臼歯ではない。ネズミ亜科の臼歯かな?
ホームページでハタネズミ亜科とネズミ亜科の歯の違いをアップしたことを思い出した。
切歯はネズミ亜科のもので細い。臼歯の咬合面が違う。ずいぶん山が尖っている。
手持ちのリスのものとも違う。ヤマネでもなさそうだ。
で、安部永著「日本産哺乳類頭骨図説」を見た。
臼歯をしっかり見ることができなかったが、どうも該当する齧歯目が判らない。
まて、丹沢に生息する齧歯目は、ネズミ科の動物と、リス科、ヤマネ科だ。
リス科のモモンガやムササビよりもやはりネズミ亜科の動物たちの臼歯に似ている。
そうするとアカネズミではないから、カヤネズミかハツカネズミということになる。
山の中だからカヤネズミ?ん?ヒメネズミもいるか?
ダメ、降参だ!手持ちの資料がないからわからない。
専門家の金子之史博士にお尋ねするよりないかな?

5個のテン糞の内容物 The contents of five scats of martens.

 
17日の尾根歩きで拾ったテン糞だ。水洗いして内容物を調べた。
①~⑤は昨日のGPSの軌跡図のルート上で示された場所である。
①:マメガキ種子3個果肉果皮
 ②:1~2センチのネズミ毛が大半、骨片少し、甲虫腹部外骨格
 ③:マメガキ種子4個、サルナシ種子、キブシ種子、ネズミ毛少し、骨片少し、ネズミ切歯3(下顎2、上顎1)
このネズミは切歯からアカネズミと推定した。
 ④:マメガキ種子9個果肉、サルナシ種子21個果肉、キブシ種子4個、1センチ前後の哺乳類の毛少し、骨片、頸椎(第一から~5)、下顎切歯1、臼歯8個(これについては今同定中)
 ⑤:マメガキ種子9個果肉果皮
今回のテン糞5個の内3個からネズミ類を食べたと思われる毛や骨片、歯が混じっていた。
骨は細かく噛み砕かれていた。
冬季とその他の時季に動物を食べた場合の違いのようなものがありそうだ。
伊勢沢でも見つけた糞の中からシカ毛がでてきたが、骨は細かく砕かれていた。
今回の②、③、④の糞でも全て齧歯目の小動物であるが、
切歯や下顎でさえも細かく砕かれていた。
それは、マメガキの種子も1、2個噛み砕かれている場合が見られた。
今年は雪が深かったし、林床が雪で覆われる期間が長かったので、
動物たちは見つけた果実は骨や種子まで噛み砕き、栄養摂取を試みたようだ。
さらに、③、④の糞からはキブシの種子も出てきた。
暮れから今まで、キブシの種子が少ないのは、
昨年はどうもキブシの実生りが少なかったようだ。