偶蹄類の眼窩下孔をみた。食肉目の眼窩下孔は眼窩のすぐ前にあり、霊長目は眼窩のすぐ下にあった。しかし、偶蹄類の眼窩下孔は眼窩と鼻骨先端の間くらい前の位置にある(図1’、図2’、図3’)。
図1.イノシシ頭骨正面からの眼窩下孔↓
図1'.イノシシ頭骨左側面からの眼窩下孔→
図2.カモシカ頭骨正面からの眼窩下孔↓
図2’. カモシカ頭骨左側面からの眼窩下孔→
図3.シカ頭骨正面からの眼窩下孔↓
図3’. シカ頭骨左側面からの眼窩下孔→
イノシシもカモシカもシカも口吻が伸びており、眼窩下孔から出てくる神経や血管が広い範囲の上顎部分を受け持たねばならない。その為に眼窩下孔は眼窩のすぐ下ではなく、上顎の半分くらいの位置に移ったのではないだろうか?この推論は但しくなかった。口吻の長いアリクイやセンザンコウの眼窩下孔を位置を見た。
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