年寄りのアナグマの下顎は上顎の下顎窩から外す事ができない事をアップしたが、この下顎窩の形状はさまざまだ。
サルの下顎窩は以前老ニホンザル♂の下顎骨のことでアップしたが、ここでもう一度アップする。ニホンザルの下顎頭が上顎骨と接する下顎窩は左右からゆるやかに凹んでいる(図1)。
図1.ニホンザルMacaca fuscataの頭骨底面から♂左と♀右
〇:下顎窩 →:下顎窩後突起
キツネの下顎窩は下顎窩後突起からわずかながら前方に坂になっている(図2)。
図2.キツネVulpes vulpesの頭骨底面から
〇:下顎窩 ←:下顎窩後突起
カモシカの下顎窩は平で下顎窩後突起も1ミリほどの高さしかない。サルやキツネには明白な下顎窩後突起が突き出しているのに、カモシカでは殆ど用をなさないような下顎窩後突起であり、聴胞(側頭骨鼓室部)の壁が厚くなってその役目を果たしている(図3)。
図3.カモシカCapricornis cripusの頭骨底面から
→:下顎窩後突起
ノウサギの下顎窩は側頭骨と側頭骨頬骨突起に挟まれた左右に長く前後に短い切り通し状態だ。ウサギでは下顎窩後突起のような後ろへの移動を妨げるものはない。これではウサギの顎が外れる事があるのではないかな?図4.ノウサギLepus brachyurusの下顎窩〇 頭骨底面から
何と「ウサギの顎が外れる」ってググってみたら、動画でもありました。試してみて! でも自分で骨を見て思った事が実際に生じているなんて嬉しい。今日も4千歩くらいは散歩しよう。このところ歩き出すと両足が自分の足でないようなピコピコした感じで大腿部の筋肉が引き攣る感じだ。2千歩を超えてくると足の動きがスムーズになる。あー、歳なのだ。知人が59歳で教え子が41歳で亡くなった。有名な中山美穂は50代で逝った。こちらは78歳にもなって馬齢を重ねている。しかし、学生時代の仲間とクラス会をやろうということになった。身体は弱ったが元気に笑って皆に会いたい。
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