日本産の真無盲腸目にはモグラ科とトガリネズミ科の動物たちがいる。さらに移入種のハリネズミの仲間が小田原付近にいる。
先ず、モグラ科のアズマモグラとヒミズをアップする。モグラ科の眼窩下孔は眼窩前縁のと1ミリ余り隔てているだけであり、しかも割りと大きな孔をしている(図1&2)。
図1.アズマモグラMogera wogura頭骨正面からの眼窩下孔↓
図1’. アズマモグラ頭骨斜め左側面からの眼窩下孔→
図2.ヒミズUrotrichus talpoides頭骨正面からの眼窩下孔↓
図2’. ヒミズ頭骨斜め左側面からの眼窩下孔→
図3.ジネズミCrocidura dsinezumi左側面からの眼窩下孔→
図4.ジャコウネズミSuncus murinus右側面からの眼窩下孔←
図5.トガリネズSorex caecutiensミ右側面からの眼窩下孔←
図6.ハリネズミ属Erinaceus sp.頭骨正面からの眼窩下孔↓哺乳類頭蓋の画像データベースから
図6’. ハリネズミ属頭骨左側面からの眼窩下孔→哺乳類頭蓋の画像データベースから
これら、真無盲腸目は食肉目、翼種目、鱗甲目などとローラシア獣類を形成し、ローラシア獣類の最も初期に分岐したようだ真無盲腸目 - Wikipedia。その分岐図が哺乳類 - Wikipediaに載っている。
真無盲腸目の眼窩下孔は頭骨のサイズからすると大きいと云える。このような小型の哺乳類の神経や血管も細いと考えられるのに、モグラでも1,2ミリの眼窩下孔である。ニホンザルの複数ある孔の大きい孔と変わらない。そうなると、この真無盲腸目の眼窩下孔にも神経や血管以外のモノ(多分咀嚼筋の一部)が走っているのであろう。
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