有袋類の眼窩下孔はどうなっているのだろう?先ずはアメリカ棲息の有袋類のオポッサムでは、眼窩下孔は眼窩前縁から3ミリ前にある。
図1.オポッサムMonodelphis demestica頭骨左側面からの眼窩下孔→
次に生物地理区のオーストラリア区棲息のバンディクートの眼窩下孔は眼窩前縁から8ミリも離れている。
図2.バンディクートPeramelemorphia頭骨の右側面からの眼窩下孔←
フクロモモンガは頭骨全長も32ミリほどしかないが、眼窩下孔は眼窩前縁から2ミリほど離れている。
図3.フクロモモンガPetaurus breviceps頭骨正面からの眼窩下孔↓
図3’. フクロモモンガ左側面からの眼窩下孔→
図4.アカカンガルーMacropus rufus頭骨正面からの眼窩下孔↓
図4’. アカカンガルー頭骨左側面からの眼窩下孔→
図5.コアラPhascolarctos cinereus頭骨正面からの眼窩下孔↓
図5’. コアラ頭骨左側面からの眼窩下孔→
有袋類の頭骨を哺乳類頭蓋の画像データベースで見ていて気が付いた事がある。コアラなら樹上生活者だから後眼窩突起が発達していても良いかな?っと思ったが殆ど突起が見られない。で、上記のデーターベースを見ていてタスマニアデビルだけが後眼窩突起が発達しているのだ。そして、不思議な事に視力が弱いようなのだ。またまた解らなくなったゾ!
今年も今日で終わり。今年は能登地震から始まり暑い夏が長引き、プーチン・ロシアのウクライナ侵攻が終わりを見せず、イスラエルのガザ虐殺があり、選挙にSNSが駆使され、自民が少数与党になり、円安が加速した年であった。 来年は良い年であることを祈りたい。
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