「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2022年2月27日日曜日

頭骨の不思議7)  イヌ科の中で頑丈な頭骨を持つイヌ  Canis has the stockiest skull in the family Canidae

日本に生息するイヌ科Cnidaeの動物はイヌ属Canisのノイヌ、キツネ属Vulpesのキツネ、タヌキ属Nyctereutesのタヌキの3種がいる。      

図1は実験動物施設で飼われていたビーグルである。後頭骨頭頂部が盛り上がっていないのでこのビーグルは若い個体であろう。

しかし、キツネ(図2)やタヌキ(図3)の頭骨と比べると前頭骨から出る後眼窩突起は大きく盛り上がり、さらにこのビーグルはまだ若いのに鼻骨と上顎骨との縫合線や頬骨弓の頬骨側頭突起と側頭骨頬骨突起の縫合部分を除いて、キツネやタヌキに見られるような左右の前頭骨や頭頂骨との縫合線や冠状縫合や矢状縫合ははっきりしなく、後眼窩突起の盛り上がりに見られるように骨全体が分厚くがっしりしている。

ビーグルの頭骨だからがっしりしているのではなく、他の5個のイヌの頭骨もがっしりしている。何故同じイヌ科の動物なのにイヌ属とキツネ属、タヌキ属の頭骨の分厚さ、がっしり度合いが異なるのだろう。

本来のイヌCanis属はオオカミのようにパックという集団を形成して自分よりも大きな草食獣を仲間と共にハンティングして食料にしていた。一方、キツネVulpes属はペアの家族群で生活し食料は単独のハンティングで獲る動物はネズミであり、大きくてもウサギくらいなものだ。 また、タヌキNyctereutes属は腐葉層にいる土壌動物を単独で漁って食べたり、死肉をたべたり林床に落ちている果実を拾い食いしているだけである。            

図1.Canisイヌ(Beagle)
図2.Vulpesキツネ
図3.Nyctereutessタヌキ
つまり、キツネやタヌキはイヌとは違って大きな獲物をハンティングしないので、犬歯や裂肉歯に掛かる負担は少ないだろう。それが頭骨の分厚さ頑丈さに繋がっているのだろう。

狂犬プーチンがウクライナにどんどん侵攻している。ウクライナの大統領は徹底抗戦を呼びかけている。ウクライナ人が殺され、ロシア兵も3千人戦死したようだ。死ぬのは兵士であり市民だ。狂犬プーチンは核までチラつかせ、ウクライナ政権はナチと同じだとクーデターまで呼び掛けている。チンパンジーで群れ同士の戦争と云われるものが観察された。それはボスも兵士もない全員が参加の殺し合いだ。ヒトのボスは兵士となって戦争には参加しない。兵士には親、兄弟、恋人、友人、子供がいる。狂犬プーチンはそんな兵士の事など少しも考えないだろう。自分の強迫観念を押し通すために、自分の国民やウクライナの人々を死に追いやっている。一人が死ぬと多数の人々が嘆き悲しむ。

2022年2月26日土曜日

散歩   Walking

オリンピックが終わった途端、プーチンがウクライナに侵攻している。世界各地やロシアでもプーチンに対するデモが行われている。このパンデミックなコロナ禍の中で信じがたい事を行うプーチンは狂人である。
そんな中、昨日はポカポカ陽気だったので、引地川沿いの河津桜を見にいった(図1)。もう5分咲きかなと思うくらいだ!川にはコガモたちがいた(図2)。
川沿いに植栽されているソメイヨシノはまだまだ固い冬芽状態だ(図3)。しかし、来週はもう3月にはいるので、1ヶ月もしないうちにソメイヨシノも咲くのだ。
サクラが咲く頃にはコロナ禍も終息し、ウクライナのキエフも持ちこたえて欲しいものだ。
図1.河津桜
図2.コガモの♀と♂
図3.まだ冬芽のソメイヨシノ

2022年2月22日火曜日

5ヵ月振りの日向山   The Mt.Hinata after five months

 今日、久しぶりに広沢寺温泉から見城山、日向山、お釜弁財天と歩いてきた。歩いた距離は5キロで、ちょっと物足りない、、、。

7時頃家を出たのに朝の通勤渋滞で、車は殆ど動かず。何年か前に前の車に追突したことがあったので、車間距離を十分に開ける。その間をバイクが横切る。っと車が前方右が接触しそうだと教えてくれる。前の車が進んだのにこちらが動かないとまた車が教えてくれる。判っていると応答する。全く今の車はウルサイくらい警告音が鳴る。

8時50分に広沢寺温泉無料駐車場に着く。既に4台の車が停まっている。GPSをセットし、ストックを伸ばして、駐車場横の神社の階段を上がる。すぐ息が上がる。しばらくは稜線まで北側の斜面を登る。上からは霜柱が見えないが、歩いた跡には霜柱が浮き出る。シカ柵の扉を閉めて登っていく。今朝、既に先客が二人いるようだ。足跡状に霜柱が判る。

図1. 9:03 先行者二人の霜柱の足跡
後ろを振り返ると鐘ヶ嶽が見える。鐘ヶ嶽は標高561mだから雪が残らない。
図2.鐘ヶ岳
標高240mの稜線に着いた。ここは朝日が当たるので温かい。駐車場から歩きだしてから20分もしないで着いた。暑い!手袋を取り去る。
図3.9:10 稜線着
見城山まで25分と道標には書いていた。しかし、ハイキング道路に出ている木の根に足を取られないように慎重に歩いたせいか、また、朝飯を済ましてないせいかかなり遅れる。
図4.9:50 横浜新宿方面が見える場所で自撮り
見城山から北側へ降りてみようと思ったが、何とスマホを忘れていることに気がつき、諦める。見城山と日向山への鞍部付近で雪の大山が見えた。5度シャッターを押したがいずれもピンボケだ。オートなので手前の木の枝に焦点が合ってしまっている。
図5.10:22 大山山頂 ピンボケだ!
図6.10:41 日向山山頂
日向山山頂の休み台にお日様が当たっていたので、休憩だ。コンビニで買ってきたアンパンを食べる。帰路は来た道の鞍部まで戻ることにする。下ろうとするとぼくくらいの歳の男が一人やってきた。下って鞍部の標識付近で再び同齢くらいの男のハイカーと擦れ違う。向こうは何故かもたもたしているなっと思って下っていったらマスクをつけていた。ぼくはマスクをしてないので声をかけず少し道から離れて歩く。
鞍部から下って20分くらいで舗装道路に降り立ち、車を置いた駐車場まで歩く。
今回の山歩きで何だか楽しい気持ちになれなかったのは、どうしてだろうと道路を歩きながら考えた。それはアドレナリンが出るような事をしていないからだ!っと気が付いた。やはり、道なき道を歩く方がスリルがあって面白い。

2022年2月19日土曜日

頭骨の不思議6) ヒトやゴリラの左右の鼻骨は癒合してない   The mystery of skull6)The right and left nasal bones of humans and gorillas are not fused.

 昨日は、友人が道路でつまづいて転んで鼻骨を折ったとメールがきた。「CTスキャンで撮られた映像では左右の鼻骨が、、、、」っとある。で、ネットの「哺乳類頭蓋の画像データーベース」や”Animal Dyversity Web”でヒトの頭骨を見た。エ?オトナになっても左右一対の鼻骨がある。以前上野の科博で撮ったヒトの頭骨を見た。鼻骨は正中線で2つに分かれている(図1)。

図1.ヒトの頭骨 左右の鼻骨が認められる
上野の国立科学博物館で
さらに、1997年8月にコンゴ民主共和国のカフジ・ビエガ国立公園で見せてもらった密猟で殺されたシルバーバック(ヒガシゴリラ♂)の頭骨の正面からの写真を見ると左右の鼻骨があるのが判る(図2)。
図2.ゴリラ♂の頭骨 左右の鼻骨の縫合線が判る
鼻骨の中央から横にある線は密猟者にナタで切られた痕
で、手持ちのニホンザル以外のサル類の鼻骨を見た。ニホンザルと同じマカク属のカニクイザルやタイワンザル、さらにはスローロリスの鼻骨は一つだ。しかし、アフリカでもらったオナガザル属のサバンナモンキーや拾ってきたアカコロブスやもらったスリランカのハヌマンラングールのコロブス亜科のサルでは左右の鼻骨の縫合線が判った。   

ぼくは早とちりしていた。ニホンザルは前頭骨ばかりでなく左右の鼻骨も生まれた時から癒合しているので、キツネやシカ、ネズミなどの他の哺乳類とは違って霊長目の特徴だと思っていたのだ。

友人のKWが転んで鼻骨を折らなければ、しばらくは霊長類の鼻骨は生まれながらに一つだと思い違いしていただろう。KWに感謝だ!早く治ることを祈る!

2022年2月17日木曜日

春はもうすぐだ! Spring will be here soon!

PCでマイナンバーカードによる確定申告が11時頃終わった。この確定申告は当然1年に1回なので、再びめぐってきた確定申告のやり方に毎回カードリーダーの設定やらに1時間くらい手こづる。お昼過ぎに春が来たような陽気なので庭に出た。ウメの花の匂いが漂う。写真を撮るためにウメの花に近づくとそのあまく優しい匂いで体中が覆われる。ジンチョウゲの蕾膨らんできている。春はもうすぐだ!
連れ合いが窓辺の棚の整理をしている。お雛様を出すようだ。そうかもうすぐひな祭りだ。我が家の雛飾りは小さなものなので出すのも仕舞うのも簡単だ。

 

2022年2月16日水曜日

頭骨の不思議 5)ニホンザルの前頭骨はオトナになっても大して大きくならない  The mystery of skull 5) The parietal bone of monkey does not change much in adulthood.

 シカやカモシカの左右の頭頂骨はコドモの頃から癒合合体しており、しかもコドモとオトナでは頭頂骨の大きさは大差が無かった。サルの前頭骨は生まれながらに一つである(図1)。サルのアカンボウの前頭骨とオトナ(ここでは♂)の前頭骨Fの大きさを比べた(図1)。コドモの前頭骨と頭頂骨の縫合線(冠状縫合)や左右の頭頂骨の縫合線(矢状縫合)ははっきりわかるが、オトナの冠状縫合は少し判読しづらい。

図1を見ると、オトナになると眼窩の上の部分が盛り上がって横に大きく張り出している。しかし、コドモからオトナになるにつれて前頭骨の眼窩上部が大きく成長するが、脳頭蓋を形成する頭頂骨も前頭骨も全体の大きさに変化がない。

図1.ニホンザルの前頭骨比較
F:前頭骨  左:生後推定2ヵ月 右:オトナ
エ?サルでは悩を覆う脳頭蓋はコドモからオトナに成長しても大して大きくならないのだ。
まー、脳頭蓋の前頭骨や頭頂骨の大きさがコドモからオトナになっても大差が無いというのは哺乳類に共通したことかもしれない。何だか少しがっかりもする。


2022年2月15日火曜日

頭骨の不思議4) シカやカモシカの頭頂骨の大きさはコドモとオトナでは変わらない  The size of parietal bone of deer and serow does not differ between adult and child

 前回3)でシカやカモシカの頭頂骨が生れながらに一つなのは、彼らの頭頂骨は生まれてから性成熟に達するまでにそんなに大きくは成長しないと云えると書いた。が、それは事実である。図1はシカ、図2はカモシカのオトナとコドモ頭骨の大きさを比べたものである。シカもカモシカも前頭骨Fや鼻骨や前顎骨などの骨は、コドモに比べてオトナが随分大きくなっている。しかし、頭頂骨Pはコドモとオトナでは大きな差が無い。

図1.シカのオトナとコドモの頭骨の大きさ比較
左:オトナ♀ 右:コドモ♀ F:前頭骨 P:頭頂骨
図2.カモシカのオトナとコドモの頭骨の大きさ比較

上から見た頭骨は顔面頭蓋の鼻骨や前顎骨、上顎骨と、脳頭蓋と称される前頭骨や頭頂骨、後頭骨がある。つまり、前頭骨や頭頂骨、後頭骨は脳を覆う頭蓋冠を形成する。動物によって脳の大きさやその部分の機能も違っている。Fの前頭骨はシカでもカモシカでもコドモから明らかに大きくなっている。しかし、頭頂骨の大きさはコドモとオトナでも大差ない。
ん?では、サルの前頭骨はどうなのだろう?

2022年2月14日月曜日

最後の丹沢実習で拾った糞の内容物  The contents of feces I picked up in the last Tanzawa excercise

9日にあった最後の丹沢実習での土山峠から辺室山往復で、拾った糞は、タヌキ糞1個とテン糞7個であった。
8:52 タヌキ糞
ケンポナシ種子・果柄、マメガキ種子、*ドングリ子葉、腐葉細片、砂泥
*ドングリ:カシの堅果の子葉が噛み砕かれ、大きな物では縦ミリ、幅4ミリのも厚さ3ミリのもあった。

8:51 テン糞1
キブシ種子・果肉・果皮、ケンポナシ種子・果柄、昆虫脚

9:10 テン糞2
キブシ種子・果肉果皮、ケンポナシ種子・果肉果柄

9:58 テン糞3
羽毛・羽毛芯・脚皮膚

10:15 テン糞4
キブシ種子・果肉果皮、甲虫外翅・内翅・脚

10:17 テン糞5
ケンポナシ種子・果肉果皮、カマドウマ脚

10:29 テン糞6
マメガキ種子、サルナシ種子・果肉果皮、砂泥

10:47 テン糞7
ケンポナシ種子・果肉果皮果柄、マメガキ種子・果肉果皮

タヌキ糞でカシ類のドングリの子葉部分が出てきた。これまでドングリの子葉が出てきたのはタヌキでは初めてだ。しかし、イノシシやサルでは出てきている。いずれにしてもキブシ、マメガキ、ケンポナシの果実が食べられており、そろそろマメガキやケンポナシを食べつくしキブシ食いになるだろう。2月1日に不動尻から三峰山途中までのルートで拾ったテン糞にも鳥の羽毛や爪が入っていたが、今回もテン糞3から羽毛と脚の外皮が出てきた。この時季、テンにとっては鳥は獲物として狙いやすいのだろうか? 全ての糞の内容物を表1にまとめた。
表1.糞の内容物

今、散歩から帰ってきた。今週からもう学校へ行かなくても良い。授業の事を考えなくて良い。これからは毎日が自分の思うがまま時間だ。


 

2022年2月13日日曜日

頭骨の不思議3) シカやカモシカの頭頂骨はコドモの頃から一つ Deer and serow have single parietal bone from childhood 3)

 サルの鼻骨や前頭骨が生れながらに一つであることをアップした。さらに、シカやカモシカの頭頂骨が子供の頃から一つであるこが判った。

鯨偶蹄目でシカやキリンなどの反芻亜目の動物に角が出てくる。角が出てくる骨は前頭骨である(図2)。この前頭骨、サルでは生まれながらに左右の前頭骨が一つであるが、角が出てくるシカやカモシカ前頭骨は性成熟を過ぎても左右の縫合線がはっきりしている。シカでは毎年生え変わる角が、カモシカでは成長する角があるため左右の前頭骨が癒合し合体しないのかなっと思える。が、頭頂骨は持っている頭骨が少ないのではっきり言えないが、子供期(思春期まで)には既に一つになっている(図1&2)。つまり、シカやカモシカでは頭頂骨は生まれてから性成熟に成長するまでにそんなに大きくは成長しないと云える。

図1. シカ生後推定1年半♀
P:頭頂骨
図2. カモシカ子供性不明
P:頭頂骨

2022年2月12日土曜日

頭骨の不思議 2)サルの鼻骨や前頭骨は生まれながらに一つ  Wonders of skull 2) Monkey are bone with one nasal bone and one frontal bone.


哺乳類の頭骨は成長と共に左右の前顎骨や鼻骨、前頭骨、頭頂骨が縫合して一つの前顎骨や鼻骨になっていく。が、サルの鼻骨や前頭骨は生まれながらに一つである(図1&2)。
図1.生後推定2ヵ月目のサルの頭骨正面から
N:鼻骨 F:前頭骨

図2.生後推定2ヵ月目のサルの頭骨上面から
F:前頭骨 P:左右の頭頂骨
後頭骨が生れながらに一つなのは重い頭を支える基板になる骨だからと理解できる。が、サルの鼻骨や前頭骨はどうして生まれながらに一つなのだろうか?タヌキもシカも左右の鼻骨や前頭骨はオトナになっても左右に分かれている。左右に分かれていれば、さらに成長し大きくなることが容易である。そうすると、サルの鼻骨や前頭骨はもうこれ以上成長・大きくはならないからだろうか?イヤー、そんな事はない。 あるいは、他の骨に比べて胎児期に成長し、その後ゆっくり成長していくのだろうか? では、そのように他の骨と成長が違うのは何故なのだろう?

2022年2月11日金曜日

この小鳥は誰?  Who is this little bird?

2月1日に大平の石切り場跡に車を置き、二の足林道を不動尻キャンプ場跡まで行き、三峰方面への登山道を歩いて戻ってきた。その時に拾ったテン糞2個を今朝になってようやく洗った。それは、9日の丹沢実習で辺室山を歩いた時に、タヌキ糞1個、テン糞8個も拾ってきたからだ。たくさんの糞を洗うのは水が冷たく大変だ!
図1.9:51 テン糞1
キブシ種子・果肉、カマドウマ脚・産卵管、小鳥羽毛・羽毛軸・皮膚のついた脚・爪、腐葉細片、砂泥
図2.10:03 テン糞2
マメガキ種子・果皮、キブシ種子・果肉果皮

テン糞1からは、小鳥を食べたようで羽毛や脚、爪が出てきた(図3)。今の時季は小鳥たちは群れて採食しているので、この小鳥はどのような油断があったのだろうか?この爪や羽毛で小鳥がどこまで同定できるだろうか?鳥に詳しい方教えて下さい。

図3.テン糞1に含まれていた小鳥の羽毛と爪

昨夜、響を味わった。 I tasted the Hibiki whisky last night.

専門学校の3月に卒業する野生動物専攻の学生たちからサントリーウィスキーの響をプレゼントされた。授業の時に大手町から東京駅までの地下通路オアゾにあるILーバーでウィスキー響のシングルを飲んだことを話したからだろう。学生たち一人2千円ずつ出したようだ。嬉しいより驚きだ!自分が彼らに対してそんな授業をしただろうか?と申し訳ない気持ちになる。
昨夜、少し味わった
昨日、こちらは終日雨だったが、今朝の宮ケ瀬湖ライブカメラで見ると高取山は雪で覆われている。

2022年2月10日木曜日

最後の丹沢実習は辺室山   The last Tanzawa exercise was Mt.Hemuro

 昨日、ぼくにとって最後の専門学校の丹沢実習があった。雪上の動物たちの足跡を観察することが目的で2月の最後の授業日に実習を計画したのだ。が、山はカラカラ乾いていてフィールドサインとしてのテン糞やタヌキ糞さらにシカ糞、カモシカの角砥ぎの痕、古い熊剥ぎの痕、イノシシの林床の掘り起こし、アカネズミの巣穴などが目に留まった。風もなく温かな日だったので、辺室山の山頂で、2時間もの休憩を兼ねたお昼にしたので、鳥好きの学生たちにとっては、小鳥たちの写真が多く撮れたようだ。

集合写真 辺室山山頂で
一転して今日は、昨日とは違って朝から雨、宮ケ瀬湖ライブカメラで高取山の様子を見ると、雪だ。今日なら新雪を踏んで歩く楽しみもあったが、雪でバスが土山峠まで登れないかも知れない。まー、昨日で良かったのかもしれない。
一昨日には、集合写真で写っている学生たちから、寄せ書きと共になんとサントリーの「響」をプレゼントされた。この学生たちは一昨年、昨年と入学してからコロナ禍で実習も少なく、動画配信などのオンラインなどで気の毒な2年間だった。でも、皆、仲良く、互いを思いやり素晴らしい学生たちだった。卒業後、コロナが終息したならば、皆で集まって大いにお喋りしてもらいたい。また、好きなバードウォッチングや昆虫探し、さらには哺乳類のフィールドサインを含めた野山の自然探索を続けてもらいたい。

我が家の前に駐輪場がある。今、外へ出てみると冷たい雨の中お母さんが小さな子を自転車から下ろし、彼女は自転車を車止めに置いていた。小さな子は雨合羽を羽織ってはいたが、帽子をかぶらず雨に打たれていた。40年も前の頃を思い出した。当時は乳母車に娘を乗せて保育園まで運び、雨の時は背負子に乗せて行ったことを思い出した。若い時だからできたことである。小さな子がいるお母さんやお父さん、頑張れ!


2022年2月7日月曜日

頭骨の不思議 1)後頭骨は一つ The mysteries of mammal's skull 1)Occipital is one

 このところ骨や頭骨を眺める時間が多くなった。午前中いっぱい眺めていることもある。そして、判らない事が多くなった。それは本やネットを調べてもぼくが求める答えが無い(見つからない)からである。図1は、若いキツネの上から見た頭骨だ。頭骨も含め、殆どの脊椎動物の骨格は左右対称だ。もちろん、心臓が一つで左側にあるようにイッカクの切歯のように非対象のものもある。骨は複数の左右対称の骨のパーツから成り立っている。頭骨の鼻骨も左右の骨から、切歯が出る前顎骨も左右の骨から、頭頂骨も左右対称の骨が正中線で図1の骨のように縫合・合体する。それは下顎骨もそうだ(図2)。

図1. 上からのキツネの頭骨
A:前顎骨 B:上顎骨 C:前頭骨 D:頭頂骨 E:後頭骨
正中線に沿って左右の骨の縫合線があり、さらに隣り合った骨同士の縫合線も見える。
図2. 上からのキツネの下顎骨
左右の下顎骨を木工ボンドで接着
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このキツネは2000年10月15日に奥野林道で死体をその臭いで見つけ拾ったものだが、一週間前に林道をフラフラよたよた歩いていた。大きさからして、親元から分散したがエサを見つけられなくて餓死した個体である。
もう、20年も経ったと云うことが嘘のようだ。あの頃はまだ若者の気持ちを持っていた。
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年(月)齢と共に左右対称の骨や隣り合った骨同士が縫合・癒着し、その縫合線が不明確になる。老化すると全く縫合線が判らなくなる。が、全ての哺乳類の左右の後頭骨は生まれながらに縫合合体し一つになっている(図3)。

図3. 上図のキツネの後頭骨、大孔が開く
あらゆる哺乳類の左右の後頭骨は生まれながらに縫合癒着している
どの哺乳類の後頭骨も生まれながらに一つなのは理解できる。それは、後頭骨の大孔の周りにある後頭顆に首の骨(環椎)が着くから、重い頭を支えるには二つに分かれているよりも一つの方が理に適っている。
しかし、生まれながら一つになっている頭骨の骨がまだまだある。

2022年2月4日金曜日

アイスホッケーを見て、子供の頃の思い出が、、、、 Watching the ice hockey brought back memories of my childhood,,,,,

 TVでニュースが終わってから北京オリンピックの女子アイスホッケーをやっていた。日本とスウェーデンの試合である。2対1で勝っている。パックをストックで操って走るスピード、激しいぶつかり合い。体格では同じように見える。日本女子がスウェーデンのキーパーまで攻撃に出てきた間隙にパックを取りす早く落ち着いてシュートだ。これが決まり、勝負が決まった。

アイスホッケーは厳冬期の2月頃の新釧路川に流れ込む仁々志別川沿いに作られていたリンクで十条製紙工場の選手たちが、厚い肩パットを着け、分厚いグローブのような手袋をし、顔を覆う鉄でできたマスクをし、まるで剣道着をつけたような感じで氷の上を走り回り押し合っていた。十条製紙と他のチームの試合があると見にいった。寒風吹きすさぶなか、こちらはアノラックの襟を立てて見ているだけなので、寒さで足踏みしながら見たものだ。

このアイスホッケーのスケートリンクは氷面の上から1.5メートルくらいが、頑丈な板の柵で囲まれており、その囲いの中で選手たちが激しくぶつかり合っていた。氷が溶けて春になると川の水が入って、リンクの中の水は深さが50センチくらいになった。そのためリンクは小さな子供の雑魚取りの遊び場であった。

春の温かい日、板で囲まれたリンクの中の水は温かくなり、水が澄んでいたので魚やヤゴの動きを板柵の上から覗き込めた。トンギョやドンコ、ドジョウを釣ったり、リンクの中に入って網で掬った。ウグイやフナの1センチくらいの小魚は二人がかりで両手で手ぬぐいを広げて持って獲った。トンギョの卵が入った巣をいくつも獲ってきては、粉ミルクの缶で作ったバケツに入れて持ち帰った。獲ってきた卵はタライや空き缶に容れて、その発生を見守った。が、ほとんどが卵が白くなって死んでしまったり、稚魚が生れたとしても日向に置いておくので水がお湯のようになって稚魚たちが死んでしまった。

そんな事をアイスホッケーの試合は思い出させた。

2022年2月2日水曜日

昨日は少し登って諦める! Yesterday, I climbed a little and gave up.

昨日も家を出たのは7時半を回っていた。相変わらず朝の通勤時間帯の渋滞だが、それを分かっているので、特にイライラはしない。カーラジオに耳を傾けながら走る。

広沢寺温泉無料駐車場を過ぎて新大平橋を渡り、石切り場跡のスペースに車をとめる。ここから不動尻キャンプ場跡まではぼくにとっては山に入るアプローチの距離としては丁度良い。帰りも山神トンネルからはイヤにならない距離だ。

図1. 9:26  石切り場跡はかなりのスペースがある
今日は、暮れに登ろうとして挫折した尾根に再挑戦しにきた。結果を述べる。ダメ!10メートルくらい登っただけで、敢え無く戻る。
図2. 9:51 テン糞1だ!
図3. 10:03  テン糞2だ!
図4. 10:33  鎖場を登り
つい2,3年前は鎖に頼ることなく、足と手だけで這い登ったが、、、
図5. 10:42  この道標の指示どおり右の沢を渡る
図6. 10:44 すぐまた沢を渡ると、、
図7. 10:44 道標がある
さぁー、ここかからこの尾根を登るのだ
図7の道標の所から尾根を登る。枝打ちされたスギの枝に足を下ろす。浮石がある。それらを越えてからストックをザックに付ける。尾根上のスギの根や幹を手掛かりに身体を持ち上げる。スギ林はすぐ終わる。急に険しくなり、岩やシキミなどの雑木を手掛かりに登る。が、日向に出ると木々が密になり、しかも細尾根となり、ノバラや小さなサンショウの木の棘が腕やズボンに引っ掛かる。まるで50年前の山に戻ったようだ。昔の陽の当たる尾根道はノバラ、メギ、サンショウなどの棘がある木々があったので、ナタを振り下ろしながら道をつけたものだ。せめて剪定鋏があればと思う。ダメだ!気力が落ちた。若い時ならそのままバリバリとチカラマカセに進めたものだが、そんな気力も体力もない。
図8. 11:16 上を見上げて諦める
戻ろうとしてもズボンがノバラの棘に引っ掛かり、ストックを出して、ノバラが引っ掛からないようにストックで除けながら下る。僅か2,3メートル下るのに5分以上かかる。スギ林に降りてホッとする。

登山道登り口の不動尻キャンプ場跡の森の事を説明した大きな看板の前の石垣に座ってお昼を食べる。ガスストーブでお湯を沸かし、インスタントラーメンを半分とコンビニで買ってきた赤飯オニギリ1個を食べる。ここでは先客の夫婦もお湯を沸かしてお昼を食べていた。

帰りの車の中で、どうしてあの尾根を登りたいと思うのだろうか?っと何か不思議な気がした。もう、若くはないのだから、年齢と体力に応じた山歩きにすべきだとも思う。ぼくらの身体はどうも頭と肉体が一緒になっていない。肉体の筋力・バランスが急激に衰えているのにそれに応じて頭がついて行っていない。この尾根を登りたいという気持ちがあっても肉体がそのように動かないのだ。きっと、肉体が動かなくなったら頭も死を意識するだろう。

図9. 歩いたルート