アナグマの左右の下顎骨は歳をとると癒合・合体し、そのため上顎の関節窩から外すことが出来なくなる。そのため以下のようなアニメ画像が簡単にできる(図1)。*ぼくのブログで用いられる下顎窩後突起と云うような用語は、動物解剖学or人体解剖学で使われているものではない。人体解剖と動物解剖の用語では異なるし、用語が無いものもある。ぼくが勝手につけた用語である。
図1.アナグマMeles melesの下顎骨が外れない
図2.左右の下顎骨が癒合・合体している
このように下顎頭が上顎の下顎窩から外れないのは、老アナグマの左右の下顎骨が癒合合体していることと、下顎頭はおさまる上顎の下顎窩の前後の突起が下顎頭が外れないように前後・上下からおさえている(図3、図4&図5)。
図3.アナグマの下顎頭がおさまる上顎の顎関節
〇:下顎窩後突起 △:下顎窩前突起
図4.下顎頭bを支える下顎窩前突起△
図5.アナグマの下顎頭bを支える下顎窩後突起〇と前突起△
上顎骨の下顎頭が接する下顎窩の前後に突起が張り出て、しかもさらに横長の下顎頭を下から支えている(図4&5)。左右の下顎骨が癒合して一体化しているので、さらに外れないくなっている。
このように下顎骨が上顎の下顎窩から外れなくなっているのは手持ちの頭骨では年寄りのアナグマだけである。
あー、昨日は一歩も外に出なかった。家に籠って骨を見たり、学生時代の仲間とクラス会の打ち合わせなどで陽が暮れた。
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