「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2021年3月31日水曜日

切歯も頬歯も無いセンザンコウの前顎骨  Premaxilla of pangolin with no incisors and no cheekteeth

 無根の切歯を持つ齧歯目ような動物の前顎骨は鼻骨の側壁に接し、前顎骨が大きくなる。では、切歯が無い動物の前顎骨はどういう状態なのだろう。上顎の切歯が無いウシやシカの仲間も、前顎骨が大きくなる。これらの有蹄類は下顎の切歯で植物の草や葉や樹皮を噛み、上顎の前顎骨部分は噛んだ草や葉を押さえるのに使っている。そのためだろう。前顎骨は前に伸びて草や葉を押さえやすくなっている(でも、この連中の上顎にも切歯があった方が草や樹皮を噛み切りやすかっただろう)。

では、切歯ばかりでなく歯が一本も無い昨年10月に大学時代の友人からプレゼントされたパラワンセンザンコウの頭骨を見直した。

図1. パラワンセンザンコウManis culionensis
pm:前顎骨、n:鼻骨、m:上顎骨、f:前頭骨、j:頬骨
図2. パラワンセンザンコウ 下から
図1では前顎骨はシカのように鼻骨に接し癒合している。図2では口吻は長いがその大半が上顎骨が占めている。全ての歯が無いので、下顎骨を引き上げる咬筋が付着する頬骨弓が欠落している。ここがシカとは違っている。しかし、センザンコウの前顎骨は食物としてのアリを舐め採った時に下顎骨とで押さえているということかな?でも、下顎骨は余りも華奢だ(図3)。センザンコウは口を開けて獲物を押さえるなどという行動は全くしないでタダ少し開けた口から舌を伸ばしてアリなどを舐め採ることしかできないようになってしまっている。食物に関してはアリに特化した口の構造であるが、せめて大きなカブトムシのような昆虫を食べることができる構造にはなっていない融通性のない口だ。
図3. パラワンセンザンコウの下顎骨

2021年3月30日火曜日

引地川沿いの散歩  Walking along Hikichi river

昨日、花見を兼ねて引地川沿いを散歩した。花見の為だろう。いつもより多くの人たちが歩いている。年老いた夫婦連れ、若いカップル、乳母車を押している子連れ、ぼくのような一人歩き。皆、それぞれの花見を楽しんでいる。
図1. カラスノエンドウが咲いている
図2. このタンポポは?
道の真ん中に小さなカエルが車に轢かれていた。後足を持って土手の草叢に捨てた。何ガエルかちゃんと調べてから捨てれば良かった。可哀想なヤツは今年生まれてカエルになった個体だろう。しかし、どこで幼生のオタマジャクシ時期を過ごしたのだろう。引地川のこの辺りは周りが土手で流れが速い!田圃も無い!
図3. ありゃー、カエルが轢き殺されている
図4. 満開だ!

2021年3月28日日曜日

前顎骨は6個の別名がある   Premaxilla has six aliases

 前顎骨を鼻骨との関係を調べていて、前顎骨にはたくさんの別名があることが分かった。それらを並べてみる。

①切歯骨、②間顎骨、③顎間骨、④前上顎骨、⑤ゲーテ骨、そして⑥前顎骨がある。

①切歯骨(os incisivum ラテン語):これは切歯が萌出する骨の意だ。ヒトの解剖学用語ではこれが用いられている。

②間顎骨と③顎間骨、④前上顎骨:家畜解剖学で使用されている。

⑤ゲーテ骨:あの「若きウエルテルの悩み」を書いたゲーテが、ヒトの子供や乳児の骨を調べて動物との結びつきを解明したのでこの名がついたようだ。

実は、ぼくがどうして前顎骨と云う言葉を使い始めたのか、不思議になったのだ。と云うのも前顎骨をネット検索してもそのままでは出てこない。どうもぼくは後藤・大泰司編「歯の比較解剖学」医歯薬出版を読んでから使い始めたようだ。魚の解剖学では前顎骨を使っている。

尚、前顎骨は英語でpremaxillaであり、maxilla(上顎骨)の前(pre-)にあるということでpremaxillaになり、その和訳としてそれぞれの分野の研究者が④前上顎骨、⑥前顎骨を使い、ヒトの解剖学者が切歯がでる骨の意で①切歯骨を使い、左右の上顎骨の間にあるので②間顎骨や③顎間骨と云い、ゲーテが解明したことから⑤ゲーテ骨とも云うようになったようだ。まー、いくつかの別名があってもそれがどこの骨か判れば良い。何も〇〇専門家の言葉でなくても良いのだ。

図1. ニホンザルの頭骨♂
pm:前顎骨、m:上顎骨、n:鼻骨、l:涙骨、j:頬骨、f:前頭骨、s:側頭骨、p:頭頂骨、ma:下顎骨

2021年3月27日土曜日

もう、サクラが満開! Already Sakura in full bloom!

昨日、温かだったので、お昼頃にラン類を外に出して水をシャワーにように浴びせかけ、昼食をとってから連れ合いと引地川沿いを散歩する。もちろん、目的はサクラの開花を見る為だ。もう、ほとんど満開に近い!
湘南台引地川沿いのサクラ

今日は、これから専門学校だ。チャレンジキャンパスで高校生向けの授業を行なわなければならない。何を話すかまだ内容が決まらない。

2021年3月26日金曜日

多くの動物の前顎骨は鼻骨に接する Almost all mammal's premaxillae contact with nasals.  

 下肢の脛骨と腓骨の関係を調べていた筈なのに、CFさんから添付されたシカの後半部の頭骨から、頭骨の事が気になり調べ始めた。前顎骨と鼻骨との関係と云うか状態に興味が魅かれた。で、あらためて動物たちの頭骨を見直している。カモシカやキョンでは前顎骨が鼻骨に接しないが、イヌ、ネコやネズミやウサギ、サル、さらには手持ちのハイラックスや有袋類など殆んど全ての哺乳類では、前顎骨が鼻骨に接する。

ただ、非常に面白いのは齧歯目(図1)や兎形目(図2)では鼻骨の側面に接するのは前顎骨だけで、上から前顎骨が接し癒合する。この二つの目orderの動物たちの前顎骨は他の動物の骨(例えば鼻骨の幅や長さ)の割合に比べると大きい。口吻部分が前顎骨と鼻骨だけからできている。

図1. スワヒリ名Buku Cricetomys gambianus
齧歯目の頭骨の中で、ぼくがアフリカで食べたブクの頭骨は机の上に置いていつも触っているため、各骨の縫合部分が汚れてはっきり判る。          
図2. カイウサギOryctolagus cuniculus
この前顎骨が大きな原因は両目とも切歯が無根で伸び続けるため、上の切歯の根は上顎骨に接するところまで伸びている。このことは前顎骨が鼻骨側壁と全面的に接するのは、前顎骨から出る切歯が無根の切歯であることと関係するだろう。そう考えると無根の切歯を持つ霊長目アイアイDaubentonia madagascariensisや長鼻目ゾウElephantidaeなどの前顎骨も齧歯目や兎形のように鼻骨側壁に癒着するのだろう。っとすると北極海に生息するイッカクMonodon monocerosの前顎骨も同じだ!
無根の切歯が前顎骨を大きくしているのだ。

2021年3月25日木曜日

キョンの頭骨の写真を撮っていた  I had already taken a picture of skull of Reeves's muntjac

先日、キンシコウ調査でイヌが食べていたキョンの幼獣の頭骨をアップしたが、2005年11月にキンシコウを調査した時にホエジカ属のキョンMuntiacus reevesiの頭骨の写真を撮っていた(図1、2、3)。
キンシコウは秦嶺山脈の陜西省金絲猴自然保護区に入って調査・観察する。ベースキャンプにしていた玉皇廟村に入る前に周至県双廟子の保護区支所に立ち寄る。そこで撮ったものだ。拡大するとはっきりするが、前顎骨と鼻骨の間に上顎骨が割り込んでいて、前顎骨と鼻骨は接しない。涙骨が深く凹む。シカCervus nipponと同じように涙骨と上顎骨、鼻骨、前頭骨との間の骨が無い。
図1.キョンMuntiacus reevesiの頭蓋骨左側面から
図2.キョンの頭骨底面から
図3.キョンの頭骨上面から 
このところ頭骨や骨を眺める事が多くなった。山に行けなくなった代わりに骨を眺め回しているのだ。自分なりに一つの興味深い事を見つけると、ネズミでは?タヌキでは?ウサギでは?っと頭骨や骨を整理棚から取り出してはその不思議さを自分なりに説明できないか楽しんでいる。

2021年3月24日水曜日

春は苦みを盛れ! Let 's eat the bitter in spring!

 昨日は天気が良いがちょっと冷たい風が吹いていた。でも、非常に爽やかな感じなので、引地川沿いのサクラの状態を見にいった。まだ、3分咲きかな?っというものだった(図1)。しかし、何故か満開のサクラもあった。サクラの写真を撮っている人もいたが、多くはそぞろ歩きで春の雰囲気を楽しんでいた。 帰路、我家の近くの教会のカイドウが満開であった(図2)。

図1. 引地川沿いのサクラは3分咲き
土筆ツクシも薺ナズナ、野蒜ノビルもこのところ食べてない。蓬ヨモギを摘んで団子か餅に混ぜて食べてない。春は苦みを盛れ!と云うが知人から貰った蕗の薹フキノトウを食べただけだ。何だか野草・山菜から離れてしまっている。今夜は庭のユキノシタやタンポポの葉でも天婦羅にしよう。
図2. 教会のカイドウの花

2021年3月23日火曜日

シジュウカラの巣作りは1日に20分  The time of great tit's nesting is about 20 minutes a day

 シジュウカラのペアが巣箱に出入りしていたら、ヒヨドリがやってきて巣箱の前のミズキの枝にとまって動かない。そのため、シジュウカラが来られなくなったので、2度ヒヨドリを追い払った。そんな事もあったせいなのか、どうもシジュウカラの巣作りにかける時間が朝8時過ぎの少しの時間だけだ。これが普通の巣材運びなのだろうか?巣作りをしながら、互いにペア相手の様子を伺っているのだろうか?先日は、雨降りなので巣作りはお休みだ。雨のあたらない巣箱の中で過ごしたら良いと思うのはぼくらヒトの感覚なのだろう。

今朝、8時半頃にやはり2羽でやってきて巣材を運びいれた。それも2回だけだ。ぼくとしてはもっと熱心に巣作り専念してもらいと思っている。ここで少し幾つかのシジュウカラに対する疑問が出てきた。

3月23日8時15分、巣箱に入るシジュウカラ

シジュカラは一夫一妻である。しかし、この巣箱に産み落とされる卵はここに巣材を運んでいるペアの♀が産み落とすものだ。しかし、この卵にペア♂の遺伝子が受け継がれているよりも他の♂の遺伝子が受け継がれているようだ。「つまり、シジュウカラの一夫一妻のペアは見かけだけ(社会的単婚と云う)で、生まれてくるヒナは父親の遺伝子を受け継いでいない。」と云うことが知られている。っと云うことは、我家の巣箱に出入りするペアの♂と♀は、他の場所で他の異性と巣作りをしているかあるいは交尾をする異性を探しているのだ。それだから、我家の巣箱の巣材運びは1日の内の午前中の少しの時間だけなのかもしれない。
そうやって、浮気をした我家の巣箱に来るペアはどうやって落ち合うのだろう。まー、そう云った事は既に調べられているだろう。



2021年3月22日月曜日

オオバンの死骸  Dead body of a coot

昨日、葛西臨海公園に鳥見に行った先日卒業したばかりのSAさんからTeamsのチャットを通じて下の写真が送られてきた。オオバンがオオタカにやられたようだ。このオオバン頭部が無い。頸椎が剥き出しになっている。さらに胸に穴が開いていたようだ。鳥の行動については知らないが、オオタカはオオバンの頭部と胸から内臓を引き出して食べて満足したと云う事だろうか?バードウォチャーがいたので途中で逃げたと云う事かな?SAさんはさらにミサゴの狩りも見たようだ。しかし、オオバンの水掻きはカモ類の水掻きと違う。おもしろいものだ!
オオバンの死骸 葛西臨海公園で

2021年3月21日日曜日

カモシカとヤギの頭骨の違い  The skull differences between Japanese serow and goat

 シカとカモシカの頭骨の違いをアップしたが、違いの中で強く興味を魅かれたのが前顎骨と鼻骨、上顎骨との関係であった。それは、シカでは前顎骨が鼻骨と接するがカモシカでは前顎骨は鼻骨までは伸びず上顎骨が鼻骨との間に入る。我が国には移入種のキョンや家畜のヤギもいるので、取り敢えず頭の形が似ているヤギを調べてみた。カモシカとヤギはウシ科Bovidae、ヤギ亜科Caprinae、ヤギ族Capriniまで一緒であるが、カモシカはカモシカ属Capricornisであるが、ヤギはヤギ属Capraである。ヤギの頭骨は持ってないので、「哺乳類頭蓋の画像データベース」https://dept.dokkyomed.ac.jp/dep-m/macro/mammal/jp/mammal.html で見た。

ヤギは何とシカのように前顎骨が鼻骨に接している。さらに、ヤギではシカのように涙骨と上顎骨、鼻骨、前頭骨との間の骨が無い。しかし、涙骨は凹まない。シカやカモシカは涙骨部分が凹む。

図1.カモシカの頭骨
A:前顎骨、B:上顎骨、C:鼻骨、D:涙骨、E:前頭骨

図2.シカの頭骨

尚、シカ科の仲間でもホエジカ属(図3)、トナカイ属、マエガミジカ属は、カモシカのように前顎骨が鼻骨と接しない(「哺乳類頭蓋のデータベース」参照)。で、はっと気が付いて、キンシコウ調査で持ってきたジャコウジカ(ジャコウジカ科)の頭骨を見返した。

図3. キョンMuntiacus reevesi  黄:前顎骨 緑:上顎骨
この頭骨、陜西省の秦嶺山脈のキンシコウを調査していた時、ベースキャンプにしていた西安市周至県玉皇廟の農家のイヌがこの動物を食べていたので、すきを見てこの動物をイヌから引き離し、頭部を切り離してイヌに戻す。実は今までジャコウジカの仲間だと思っていたが、ネットでキョンの頭骨を見て自分が持ち帰ったものがキョン(ホエジカ属)の幼獣だと判明した。キョンも前顎骨が鼻骨に接しない。
この前顎骨と上顎骨、鼻骨の接し方は興味深いものがある。この問題はまた後ほど取り上げたい。

2021年3月20日土曜日

この白いサクラは? What is this white cherry blosoom?

昨日、連れ合いと引地川沿いを散歩した。何本かのサクラが咲いていた。多くは一枝に2,3個の花が咲いているだけだった。この満開の桜、花弁の色が白い、オオシマザクラかな?でも葉はまだ出ていない。オオシマザクラはソメイヨシノのよりも少し早く咲くのかな?このところ早咲きのサクラがいろいろあるが、それらは皆濃いピンク色だ。これは白っぽい。

 政府は新型コロナの緊急事態宣言を解除したが、諮問委員会の専門家たちは誰一人反対する者がいなかったようだ。あまりにも国民ではなく政府の方だけを見ている諮問委員会だと云う事が明らかになった。諮問委員会は所謂「御用学者」たちの集まりであることが明確になった。第一、感染症の専門家の尾身会長はどうして経済やオリンピックの事を考える必要があるのか?尾身氏は感染症の専門家であるならば、その立場から物申すべきである。

ぼくも、県レベルでサルの保護管理問題に関わったことがある。が、サルの専門家である者が、農政や林政、さらには県政まで口出しする。県政にとって都合の良い、県の役人が考えていることをサルの専門家の立場を利用して発言する。何故、野生動物のサルの保護管理の立場にならないのか?だれが野生動物のサルを守るのか、それはサルの専門家として出席している者しかいない。「御用学者」はどの世界にもいるということだ。もちろん、原発問題もしかりだ!

2021年3月18日木曜日

奥半谷林道を一回り  Around the Okuhanya forest road

 昨日は、広沢寺温泉駐車場に車を置いて、浅間神社の登り口のところからさらに道進み、ゲートを越えるために、ゲート前の階段を10段くらい登り植林地に入り、林道に沿って歩きシカ柵の扉を開けて右へ進むと再び階段がある。道路に下りてゲートを越えたことになる。ここから僅かな登り道を歩いて奥半谷林道に向かう。ストックを持ってきたがザックに付けたままで一度も使うようなところはなく、ゲートを越えるところを除いては全てしっかりしたコンクリート舗装された道路である。

図1. 歩いたルート
図2. 8:44 浅間神社前の道路沿いにあったスミレ
図3. 8:49 ゲートだ!
周りを柵で囲っているので回り込むこともできない。
図4. 8:49 ゲートの10メートルくらい手前に階段あり
図5. 8:51 シカ柵を開ける
植林地を道路に沿って20メートルくらい歩き、扉を開けて右に行くと階段あり、道に出られる。
図6. 8:54 テングチョウが日当に停まった!
実際はまだ小さく見える 
図7. 8:57 イノシシが斜面を下りた跡が多い

図8. ゆるやかな登りが奥半谷林道まで続く
ゲートを越えてから20分くらいで奥半谷林道に着いた。左側の登りには「鐘ヶ岳→」の道標がある。1月にはこれを鐘ヶ岳方面に登った。今回は下って一回りしてここに戻るつもりだ。
図9. 9:11 奥半谷林道着
図10. 9:12 ミギガタテンナンショウだ!
図11. 9:14 キブシの花枝が何故かいくつか落ちている
キブシの花枝を食べた哺乳類は誰だろう?サルならもっと派手に食い散らかす。ムササビ?リス?ヤマネ?
図12. 9:16 タチツボスミレだ!何だか花が大きい感じだ!
図13.  9:20 イノシシかシカの踏み跡だ!
図14. 9:21 ブルが道路際の土砂や落ち葉を払っている
山仕事のチェンソーの音が聞こえる。車の音も聞こえる。道路はブルが走ったような跡が続く。道路工事をしていた。崩れた土砂や木を整理している。ブルの横を手を上げて通る。3人の工事人が座っていた。っとテングチョウが目の前に停まった。何と動かない。撮る(図15)。まもなく、下の集落から上がってくる道と登って一回りする道の出合いとなった(図16)。
図15. テングチョウ もうこの模様も確実に覚えた!
図16. 9:29 集落からの道との出合
図17. キブシの白黄色の花がさいている。下には花は落ちていない!
車から降りた時は上半身は帽子、手袋、下着とスポーツシャツ一枚だけでちょっと寒いかなっと思っていた。まー、ザックには薄い羽毛服と風避け用に持ってきた雨具もあったが、一度も羽織ることなくここまできた。と云うよりも汗ばんできた。登りが続く(図18)。上から散歩のおじさんが下りてくる。ぼくがハンカチを口に当てたらおじさんはマスクと取り出した。「道が綺麗になって歩きやすくなりましたね。でも、まだ上は荒た場所がある!」「マスクは山歩きではしませんよね!」っと互いに笑ってすれ違う。
図18. 9:38 登りが続く続く
図19. 9:43 積み重なった落ち葉が腐葉化しているのだろう。イノシシが掘り起こしている。ミミズをたくさん食べたかな?
鐘ヶ岳から東へ走る尾根にきた(図20)。その内歩いてみたい。股関節が痛いからと云って歩かなければ足腰が弱るだけだ。スマホを取り出してGeographicaで位置を確かめる(図21)。おー、素晴らしいぴったりだ!
図20.  9:46 この尾根を登ると鐘ヶ岳だ!
図21. 赤い△が現在地
図22. 9:48 アカタテハだ!
図23. 9:56 ヤマブキの花が咲き始めている
登りの続く、左股関節が痛い。しかし、我慢できる痛さだ。重い荷物を背負わないように軽くし、体重も昨年末からすると2キロは減った。目標は70キロ以下にすることだ。それにはまだまだ大変だ。でも、体重が減るとそれだけ腰部脊柱管(つまり腰椎)への負担は減るだろう。そうなると痛さも和らぐ筈だ!奥半谷林道の最高点に着いた(図24)。向こうに見える尾根は鐘ヶ岳から東へ伸びる尾根だ。300メートルちょっとなのにかなり高いところまで来た感じだ!周辺を写真に撮っていたら、サル糞を見つけた(図25)。かなり古い、樹皮食いをした昨年暮れのものだろう。
図24.  10:18 奥野林道で一番高い所310~320m
図25. 10:19 古いサル糞だ。樹皮の繊維が見える。
林道は後は下る一方だ。石切り場があったようだ。さらに下ると山仕事の人たちが乗ったり荷物を運ぶケーブルの小屋があった。
図26. 10:20 石切り場の碑
図26. 10:22 ケーブル小屋
図23. 10:23 オニグルミを食べたネズミの食痕
図24. 10:24 清川村のゴルフ場が見える
図25. 1月にはここから浅間神社の参道に
図26. 10:35 水場だ!平成七年三月 厚木と書かれたものがある1月には気が付かなかった。コップがあるので水を鱈腹飲む。
10時41分に奥半谷林道との別れ道を過ぎた。奥半谷林道を一回りするのに1時間半だった。普通に歩ける人なら1時間も掛からないだろう。10時59分にゲートを過ぎた道に下り立ち11時16分には広沢寺温泉無料駐車場に着く。凄い車の量だ。満車状態であった。帰宅12時半であった。