「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2024年12月19日木曜日

イヌ型亜目の眼窩下孔、イヌ科            The inftaorbital foramen of Caniformia, Canidae

 ネコ型亜目の眼窩下孔について前回アップしたので、今回はもう一つの食肉目のイヌ型亜目の眼窩下孔についてアップする。手持ちの頭骨では、イヌ型亜目にはイヌ下目のイヌ科のカイイヌ、キツネ、タヌキ、クマ下目のクマ科のツキノワグマ、イタチ科のイタチ、テン、アナグマ、アライグマ科のアライグマのものを持っている。

先ずイヌ科を、、眼窩下孔の位置は裂肉歯の直前から前にあり、縦長の雨垂れ状である。

図1.クロCanis familiarisの頭骨左側面斜め上方からの眼窩下孔
図2.キツネVulpes vulpesの頭骨左側面からの眼窩下孔
図3.タヌキNyctereutes procyonoidesの頭骨左側面からの眼窩下孔

2024年12月18日水曜日

フォーミディブルの花が咲いた         Formidible's flower has bloomed

いつも真夏に咲いていたデンドロビューム・フォーミディブルが今年は咲かなかった。暑すぎたせいか?っと思っていた。デンドロの仲間ではこれだけはカトレアたちと一緒に10月には部屋に取り入れた。
コヤツはデンドロのユキダルマと同じくらい草丈が伸びて大きくなるし、真夏に咲くのであまり可愛がってはいなかった。が、3週間前くらいから茎先から花芽が4個出てきたので、毎朝、霧吹きでシューっと吹きかけていた。花芽の一つは枯れたが、先ず、この花が開いた。デンドロの仲間では凄く大きな花である。せめて草丈が30センチくらいであったらと思うが、50センチ以上伸びている。
図1.何故か今咲いたフォーミディブル
調べたら、夏季以外にも咲くようだ。

ネコ型亜目の眼窩下孔                    Infraorbital foramen of Feliformia

 手持ちのネコ型亜目のネコ科のカイネコ(図1&1’)とヒョウ(図2&2’)、ジャコウネコ科のハクビシン(図3&3’)、マングース科のジャワマングース(図4&4’)の眼窩下孔を見てもらう。どれも眼窩下孔は裂肉歯(第四前臼歯、最後位前臼歯)の前か第三前臼歯の真上に位置する。

図1.カイネコFelis catus頭骨の正面からの眼窩下孔↑

図1’. カイネコFelis catus 頭骨の真上からの眼窩下孔↑
図2.チューイ(ヒョウ)Panthera pardus頭骨の正面からの眼窩下孔↑
図2'. チューイ頭骨の左側面からの眼窩下孔→

図3.ハクビシンPaguma lavata頭骨左側面からの眼窩下孔→
図3’. ハクビシン頭骨正面からの眼窩下孔↑
図4.ジャワマングースHerpestes javanicus頭骨正面からの眼窩下孔↑
左:♂ 右:♀
図4’. ジャワマングース頭骨左側面からの眼窩下孔→
マングースの眼窩下孔は小さい縦長であるが、他の3種はほぼ円形であり、色鉛筆の芯が入るくらい大きい。

2024年12月17日火曜日

偶蹄類4種の眼窩下孔                  Infraorbital foramen of four even-toed ungulates

 図1は子供の偶蹄類の右側面からの頭骨であり、赤←で眼窩下孔を示す。②キョン、③シカ、④カモシカの眼窩下孔の位置は上顎の第一前臼歯付近の上にあるが、①イノシシでは第一臼歯の上辺りになる。②③④の反芻類は口吻部が伸びて上顎の切歯も消失している。草食・葉食に特化したと云える。

図1.子供の偶蹄類頭骨右側面からの眼窩下孔の位置←
①イノシシ ②キョン ③シカ ④カモシカ
眼窩下孔は血管や神経が通って歯茎や頬に走っている。ぼくは転んで机の角に右顔面をぶつけて眼窩下孔が潰れたため、手術したが、20年経ったのに、未だに右上顎の歯茎が痺れたようになっている。
この眼窩下孔の位置、大きさ、数は動物によって異なり、さらには眼窩下孔を通るのは血管や神経ばかりでなく咀嚼筋 も走る動物たちもいる。

2024年12月16日月曜日

台湾の花              Flowers in Taiwan

台東近郊に居るYNから花の写真を送ってきた。こちらは真冬になるというのに、台湾ではサンユウカやニンニクカズラと云う花が咲いているようだ。この二つとも初めて知った。サンユウカはあの良い香りがするプルメリアにそっくりだが、匂いはないようだ。ニンニクカズラがもっと繁茂したら綺麗だろうね。ノウゼンカズラ科の花木のようだ。
図1.白い花がサンユウカで、奥のパーゴラのピンクの花がニンニクカズラ
先程、散歩を兼ねて銀行に行ったが、僅か1200歩だった。

 

では、ネコ型亜目では?     And then, how about Feliformia?

 食肉目はイヌ型亜目とネコ型亜目に分かれる。イヌ型亜目では、イヌ科だけが下顎窩後突起があるが前突起を持たなかった。では、ネコ科型亜目ではどうだろう。ネコ型亜目の頭骨はネコ科のカイネコ、ヒョウとジャコウネコ科のハクビシン、マングース科のジャワマングースを持っている。それらの下顎窩を見てみよう。

図1.カイネコFelis catus頭骨左側面からの下顎窩
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
この写真では下顎頭がしっかり下顎窩に収まっていない
図2.チューイ(ヒョウ)Panthera pardusの下顎窩
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
図3.ハクビシンPaguma larvata左側面からの頭骨と下顎窩
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
図4.ジャワマングースHerpestes javanicusの左側面からの下顎窩
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
どうだろうか?ネコ型亜目のネコ科、ジャコウネコ科、マングース科の動物たちには下顎窩の前後に突起がある。

食肉目Carnivoraの動物たちはアナグマ(動き回るウサギやネズミでさえ捕まえることは不可能だろう)でさえ、下顎頭が下顎窩と前後の突起にしっかり収まるようになっており、下顎骨を左右に動かしたり、上下に動かせるが前後には動かせない。これは捕まえた獲物をしっかり犬歯を突き刺して殺すために下顎骨の支点になる下顎窩からずれない事を物語っている。
しかし、食肉目の中ではイヌ科の動物では犬歯を突き刺したとしても、シカやイノシシのような大きな獲物に犬歯で突き刺すと顎が前にずれてしまう事が起こり得るだろう。っと考える。
このことがイヌ科は主にオオカミのように集団でハンティングするようになったのかな?

以上で下顎が上顎と接する顎関節部分の下顎窩の前後の突起はイヌ科を除く食肉目が持っていることになります。

2024年12月15日日曜日

富士山が見えたが、、、、          I could see Mt.Fuji, but , , ,

今日は朝から、ハヌマンラングールの頭骨を見ていて自分なりの発見があったので、天気も良いので10時過ぎに気分を良くして散歩に出た。富士山が見える4千歩のルートだが、カメラを持ってこなかったので、スマホ(屋外では歩数記録、GPS、カメラとして使っている)を持ってきたので、スマホのカメラで撮った。どうしても送電線の鉄塔が入ってしまう。まー、仕方が無い。山頂部は殆ど雪に覆われている。中腹部まで見えると良いのだが、まー、贅沢は云えない。
図1.湘南台大橋から見た富士山。
ぼくは高2の秋に修学旅行で本州・四国を廻るまで、富士山は絵本や風呂屋でしか見たことがなかった。生まれ故郷の釧路市にも富士見町がある。しかし、そこから見える富士は阿寒富士であり、富士山とは似てもいなかった。

学生の時には、奥湯河原でサルの群れを追って、尾根伝いに富士見峠まで登り、芦ノ湖を見下ろす先に富士山を見たものだ。今では考えられない体力とバランスだ。富士見峠でサルにエサをやる観光客が出始めた1970年代初頭の頃である。

2024年12月14日土曜日

イヌ科以外のイヌ型亜目の動物は下顎窩前突起がある    Caniformia animals other than Canidae have pre-process mandibular fossa          

アナグマの下顎窩(関節窩)には前後に突起があり、下顎頭を前後に動かないようにしていた。しかし、イヌ科のイヌ、タヌキやキツネには下顎窩後突起はあるものの前突起はなかった。

同じイヌ型亜目のアライグマ科やクマ科の下顎頭と下顎窩の関節部分はどうかな?

アライグマとツキノワグマの上顎の下顎窩と下顎頭はどのように接しているだろうか?見てすぐ判るように下顎頭は下顎窩に囲まれている。つまり前後に突起が見られる。

図1.アライグマ頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
:前突起 ↑:後突起
図2.ツキノワグマ頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
:前突起 ↑:後突起
イヌ型亜目はイヌ科とクマ下目に分かれ、クマ下目にクマ科、イタチ科、アライグマが含まれ、さらにオットセイなどの鰭脚類 - Wikipediaもふくまれる。では、オットセイ上顎の下顎窩の構造もクマ下目に似ている筈だ(図3)。ドンピシャだ!
図3.ミナミアフリカオットセイArctocephalus pusillus頭骨左側面からの下顎窩の構造哺乳類頭蓋の画像データベースから
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
今日は、庭のサルスベリの剪定をしよう。毎年、暮れになるとサルスベリの今年伸びた枝を基から伐っている。サルスベリを伸ばし放題にしてみたいと思うが狭い庭ではそんな事はできない。脚立に登るのが次第に怖くなっている。そんな事で一昨年は50センチくらい低いところの幹から伐った。それでも脚立を立てて2段くらい登らなければならない。

2024年12月13日金曜日

熱海のホテルで                  At the hotel in Atami!

一昨日、熱海のホテルに泊まった。ホテル内は全館暖房で、室内はもとより廊下も温かく、時折ベランダに出て外気に触れた。部屋は東に面していて相模湾が見え、その向こうに房総半島が見えた。
図1.海の向こうの房総半島の明かりが見える
図2.朝焼けが始まり
風呂に入って食事をしたら、眠くなり、そのまま部屋で寝た。4時頃目覚め、相模湾を眺めたり、トイレに行ったり、あー、頭骨の1個か文庫本の一冊でも持ってくれば良かったのにと思った。室内から相模湾の日の出まで海を眺めていた。7時に強烈な眩しさの朝日が直接部屋の中に差し込むのでカーテンを半分閉めた。

我が家は9時ならないと陽が射さない。今日は曇り空だ。何だか寒い。室温は床暖をしているのに17度だ。でも、兄貴や妹が居る氷点下の釧路とは比べられない程の温かさだ。こちらの冬季の室温には2,3年慣れなかった。寒いのだ。その点釧路は外は零下でも室内はシャツ一枚でも過ごせるような温かさだ。何だか、それが懐かしい。

では、イヌ科は?      And then, how about Canidae?

イヌ型亜目のイタチ科ではアナグマばかりでなく殆どの種の上顎骨の下顎窩に前後に下顎頭を前後に移動させない突起があった。つまりイタチ科の動物たちは下顎を前に突き出せないのだ。
同じイヌ型亜目にはイヌ科やアライグマ科やクマ科が生息する。ここではイヌ科を四種をアップするので赤い線で囲まれた下顎窩後突起←or↑と下顎頭を良く見て欲しい。
図1.ビーグルCanis familiaris頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
図2.タヌキNyctereutes procyonoides頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
図3.キツネVulpes vulpes頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
図4.ホッキョクギツネVulpes lagopusの下顎窩と下顎頭
どうだろうか?4種とも下顎窩後突起はあるが、イタチ科にあったような前突起はない。つまり、下顎は前に突き出すことができるのだ。ぼくらヒトも同じだ。