ニホンザルとリスザルの下顎骨を見ていて、面白い事に気が付いた。それは歯が出てくる位置と下顎頭●の高さに大きな違い(H)がある事だ(図1&2)。ニホンザルではHが高くなり(図1)、リスザルは低くなり歯冠の高さより下顎頭は少し上にあるだけだ(図2)。この違いは咬む時の支点となる下顎頭が歯と離れる程固い物を咬む時に下顎の歯に力が入ることだろう。つまりニホンザルは固い樹皮を食べることができるが、リスザルは樹皮食いはしないでもっぱら果実を食べているからだろう。
ここで、下顎頭と歯が出る位置の違いHをニホンザル型とリスザル型と名付ける。
図1.ニホンザルMacaca fuscataの下顎頭●と歯の位置
図2.リスザルSaimiri sciureusの下顎頭●と歯の位置
ニホンザル型には、ネズミ、ウサギ、シカ、カモシカ、イノシシいる。リスザル型には、イヌ、ネコなどの食肉目が含まれる。
次回はそれらの写真をアップする。
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