「特定秘密保護法反対」

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原発不要・核廃絶


2025年10月29日水曜日

シカやカモシカは支点(下顎頭)から歯(作用点までの距離が長い)                 Deer and serrow have long distance between their fulcrums and their points of application force

 陸生の偶蹄類のシカ、カモシカ、イノシシ及びノウサギの下顎骨の下顎頭をアップする。シカ、カモシカの下顎頭は筋突起よりずいぶん離れた下にある。が、イノシシの下顎頭は筋突起より僅かに下だ。何れも歯冠より高い位置にある。

図1.シカCervus nipponの下顎頭
図2.カモシカCapricornis crispusの下顎頭
図3.イノシシSus scrofaの下顎頭
図4.ノウサギLepus brachyurusの下顎頭
筋突起は下顎頭より下の下顎枝前方の部分

嚙む力は、下顎骨が引き上げられて食物を噛み締める時の生じる力だ。ぼくは誤解をしていた。「ニホンザルはリスザルよりも咬む力が強いと云える」とは断言できない。それは、力点(力が作用する筋肉が着く筋突起)、支点(顎関節で下顎頭)、作用点(力を及ぼす場所、ここでは歯だ)である事を再度考えると、ニホンザルの方がリスザルよりも支点から作用点までの、また力点から支点までの距離が長い。ニホンザルはリスザル以上に噛むちからは強そうではある。
シカやカモシカでは、支点と力点となる筋突起の長さ(a)と支点と作用点となる歯までの距離(b)は圧倒的にbの方が長い。これはイヌやネコとは比較にならないほどだ。当然、イヌ、ネコの方が嚙む力が強いと云える。イノシシの下顎頭と筋突起の位置はニホンザルタイプだ。ノウサギも噛む力はネコやイヌに及ばないと云える。
動物たちの歯と筋突起と下顎頭をテコの原理の作用点、力点、支点と考えると一筋縄では行かない。
いずれにしても草食動物は草食動物に肉食動物は肉食動物に適した下顎骨の構造と筋肉を持っているのだ。

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