前回はニホンザルとリスザルの側面から見た下顎骨の下顎頭と歯の位置(高さ)の関係で、ニホンザル型とリスザル型を区別できた。ニホンザル型は下顎頭と歯の高さの位置の開き(図1のH)が大きいが、リスザル型は下顎頭と歯の高さには高さの開きが無かった。
食肉目は概してリスザル型である。イヌ型亜目イヌ科イヌ属のイヌ(Canis familiaris)をアップする。
図1.クロ(甲斐犬とコリーの雑種)
●は下顎頭、他の図も同じ
図2.ビーグル
図3.友人YNが秩父?で
図4.奥湯河原で
イヌの下顎骨の形状は犬種による差は無いようだ(図1~4)。下顎頭が支点になって筋突起に付着する側頭筋によって下顎骨は引き上げられる。筋突起の下方の下顎枝の外側と内側に頭骨下面にある翼状突起外側版と翼突窩外側版に外側翼突筋と内側翼突筋があって下顎骨を前後へ動かし、噛み締める。さらに、頬骨弓からの咬筋が下顎骨の上辺部に着き、下顎骨を引き上げる。




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