丹沢の植生を守るためにシカの個体数調節が上手く進んでいるせいか、シカの警戒音を聞いたり、姿を見たりすることがこの2、3年前から少なくなってきた。シカを見なくなったと同時にカモシカも見かけなくなった。
そのせいだろう。シカやカモシカの糞や足跡や食痕、角砥ぎなどのフィールドサインも少なくなった。
一方、イノシシによる掘り起しは増えたように思える。
獣道を利用して斜面を登って尾根に出ると、間もなくテン糞が岩の上にあるのをMikuさんが見つけた。サルナシの種子が見える。
9:27 テン糞
テン糞を見つけてから間もなく、キク科モミジハグマ属のキッコウハグマだ!この時は、名前が出なかった。
9:30 キッコウハグマ
乾いた尾根上に小さなカモシカの糞が、、、カモシカに会えるかも知れない。
9:45 カモシカの幼獣の糞
おー、カモシカの角砥ぎの痕だ!でも古い!
9:49 カモシカの角砥ぎの痕
お!また、カモシカの角砥ぎの痕だ!この辺りの尾根の木の幹には角砥ぎの痕が多くあった。
カモシカの角砥ぎの痕
カモシカに注意して歩いたが、見つけられず!419ピークを過ぎてからシカ柵を潜ったり、扉から出たり、倒れた柵を乗り越えたりしながら登る。宮ケ瀬尾根と出合う「岩のピーク」の手前はシカ柵に沿った険しい登りであり、少ない立ち木を利用して登った。学生たちには迂回をするように勧めたので少し時間が掛かる。
11:09 岩のピークで
岩のピークから宮ケ瀬尾根を南下する。間もなく、タヌキのタメ糞だ。マメガキを食べた糞のようだ。タヌキたちは林床に落下したマメガキを食べたのだ!
11:18 タヌキのトイレだ!
タヌキ糞を学生たちと分け合い、宮ケ瀬尾根を進もうとするが、尾根の右側は崩壊しており、しかもシカ柵が倒れかかっていて通ることが難しい。そのため少し戻ると、シカ柵に潜れそうな穴がある。「ぼくが潜れれば皆大丈夫!」と云って、ぼくはザックやストックを下ろし、タヌキやアナグマが通っているような穴を林床に這いつくばって通る。Mikuさんはまるでリスかネコのように軽やかにすーっと通る。他の人たちは立ち木を利用して柵を乗り越える。若いので身体が柔らかい!羨ましい!
11:45 堤川林道へ降りる所に辿り着く。ここで、たっぷり時間を使ってのお昼だ!そのため、上半身が寒くなる。それでも熱いコーヒーを飲んだして1時間ちょっと休む。
13:05 寒くなってきたので集合写真を撮って出発だ。林道へ下る途中の崩壊地で、鍋嵐方面を見る。見える黄色線で示した宮ケ瀬尾根をどんどん南に歩いていくと「熊ノ爪」のピークだ。
13:10 鍋嵐方面と黄色線は宮ケ瀬尾根
崩壊地からスギ(ヒノキ?)の林の中にジグザグにつけられた山仕事の道を下る。最初の頃はこのような仕事道を見つけられなかったので、尾根をまっすぐ下りたものだ。まもなく、林道終点だ!
13:34 林道終点のマメガキの実
この柿の実を採って、種子を見てもらう。
皆無事林道に降り立った。もう、14時頃のバスには間に合わないので1時間遅れのバスにするので、ゆっくり探索しながら歩くことにする。





















































