今回の大山北尾根実習で、見つけ拾った糞はテン糞で、タヌキのタメ糞跡は何か所かであったが、形のある糞塊は無かったので、拾わなかったが、タメ糞跡にはたくさんのヤマボウシの種子が散らばっていた。タヌキは落下したヤマボウシの実を食べたのだ。恐らく落下したサルナシの実も食べていただろう。
以下に、見つけたテン糞1~5の写真と水洗いした時の内容物を示す。
テン糞1
サルナシ種子・果皮、直翅目メス産卵管3個・外骨格・翅
テン糞2
サルナシ種子・果皮
テン糞3
サルナシ種子・果皮、ヤマボウシ種子、直翅目産卵管・肢
テン糞4
サルナシ種子・果皮、直翅目産卵管・肢
テン糞5
ヤマボウシ種子、キブシ種子
これら5個のテン糞の内容物を表1にまとめた。5個中4個のテン糞にサルナシが含まれ、今の時季はサルナシがテンたちの主要な食べ物であると言える。ヤマボウシの種子も2個の糞に入っていたが、テン糞3では
1個だけであり、テン糞5では3個だけであった。木の枝についているヤマボウシの果実を見なかったので、落ちている物を拾ったのかもしれない。テン糞5ではヤマボウシの種子の他にキブシの種子がたくさんあった。早くもキブシの実食いになっているのが驚きだ。
テン糞5はネクタイ尾根の張り出し部分の標高1150m付近にあった。
表1 テン糞5個の内容物
植物質はそれぞれの果実の種子や果皮が糞に混入し、直翅目では産卵管や肢が含まれていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿