今回はいつも気になっているノウサギとアナウサギ(カイウサギ)の鼻骨の幅についてアップしたい。ノウサギとアナウサギの頭骨では、ノウサギの鼻骨の幅がアナウサギに比べて幅広い(図1)。ノウサギの鼻骨幅21.5ミリに対しアナウサギでは17.5ミリだ。
左:ノウサギLepus brachyurus 右:アナウサギOrictolagus cuniculus
HW:ノウサギの鼻骨最大幅 RW:アナウサギの鼻骨最大幅
この鼻骨幅の違いは後鼻孔の幅にも現れている(図2)。ノウサギの後鼻孔の幅はアナウサギの倍ほどもある。ノウサギが後鼻孔幅8.5ミリであるのに対しアナウサギでは4.0ミリである。図2.左:ノウサギ 右:アナウサギ
↓は後鼻穴
このノウサギとアナウサギの鼻骨や後鼻孔の幅の違いは彼らの生態にどのような違いをもたらしているのだろうか?
ノウサギはキツネのような外敵に見つかった時、兎も角走りまくる。が、アナウサギは走りながら自分の巣穴に潜り込む。つまり、ノウサギは幅広い後鼻孔から空気(息)を一度にたくさん吸って走り回れるが。アナウサギでは空気(息)をたくさん吸い込めないために、すぐ穴に隠れるように進化したのだろう。で、アナウサギと同じように岩場の穴に隠れるナキウサギの後鼻孔を見た(図3)。見た目ではナキウサギの後鼻孔の幅はアナウサギのように狭いようだ。やはり、後鼻孔の幅に広さは一度に吸う息の量と関係しているんだ。
図3.ナキウサギOchotona hyperboreaの後鼻孔↓哺乳類頭蓋の画像データベースから
っとノウサギとアナウサギの後鼻孔の幅の広さの違いを、外敵から走り回って逃れるか?あるいは穴に隠れて逃げるか?の違いに基づいていると考えたが。ChatGPT or DeepSeekはどのように答えるかな?
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