ヒトの仙骨は5個の椎骨からなるが、ニホンザルは3個だった。それで机の上のプラケースに入っているタヌキの仙骨を見た(図1)。3個だ。ん?では、ネコは3個だ(図2)。キツネも3個だ(図3)。
図1.タヌキNyctereutes procyonoidesの腹側からの仙骨と寛骨
図2.ネコFelis catusの腹側からの仙骨と寛骨
図3.キツネVulpes vulpesの腹側からの仙骨と寛骨
ニホンザルもタヌキもネコもキツネの仙骨は3個の椎骨からなっているんだ。ヒトの仙骨だけが5個なのか?もう少し、他の哺乳類の仙骨を見よう。これは、唐沢林道沿いの土砂の中から拾い出したまだ若いイノシシだ。3個の椎骨からなる。しかし、尾骨と接する図4の下の部分の赤線で囲った部分が滑らかでない。図4.若いイノシシの腹側からの仙骨
気になるのでタヌキの仙骨を見た。下部の赤線で囲った部分はスッキリしている(図5)。つまり、イノシシの仙骨は3個ではなく、4個か5個だ。図5.タヌキの腹側からの仙骨
過去は取り戻す事ができない。最近、頭骨だけでなく骨格部分の骨も見るようになった。山で拾うのは頭骨だけであり、他の骨は拾わなかった。そんな時代があった。もし、箱根・湯河原でサルを追っていた時代から、全ての骨を拾っていたら、、、と思う。が、そうするとすぐに我が部屋には納めきれなくなっていただろう。頭骨以外の骨も拾うようになったのはまだ2000年を過ぎてからだ。
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