どうも、サルもタヌキ、キツネもイノシシ、カモシカも仙骨は5個の椎骨からなっている。ウサギはどうかな?
伊勢沢林道音見橋付近で専門学校の実習でノウサギの死体を見つけ、音見橋の下で解体した事があった(図1)。死因は胃捻転であった(図2)。こんなに酷く捩じれていれば苦しかっただろう。
この時は、胃の内容物を見、大雑把に除肉して、学生たちがそれぞれ持ち帰り、ぼくの支持に従い骨にした。しかし、骨は結局全部ぼくに渡された。
図1.ノウサギLepus brachyurusの解剖 2002年6月伊勢沢林道で
図2.胃が酷く捻じれている
さぁー、このノウサギの坐骨を丸いボール状のチョコが入っていたプラケースから出した(図3)。
図3.ノウサギの3個の腰椎、仙骨と寛骨
寛骨と仙骨をボンドで着けたままなので仙骨の椎骨の数がわからない。腹側の上から覗いた(図4)。腰椎l⑦が仙骨s①に着き、仙骨の末端に尾椎cが着いている。で、仙骨の椎骨は4個だが、少し判りづらい。斜め横から見ると癒合・合体している椎骨は4個だ(図5)と言うことが判る。エ?何?5個でなくて合体しているのは4個だ。尾椎cは離れているのが判る(図5&6)。図4.ノウサギの腰椎・仙骨・尾椎c
図5.ノウサギの仙骨(①~④)と尾椎
心配だから、背側からも見た。尾椎cはs④と癒合合体していない。しかしs②、s③、s④は癒合合体している。ノウサギの仙骨は4個の椎骨から形成されているんだ。図6.ノウサギの仙骨(s②、s③、s④)と尾椎cを左側面から
ヒトの仙骨は5個の椎骨で、ニホンザルは3個、タヌキ、キツネ、ネコも3個、イノシシ、カモシカが5個だった。しかし、ノウサギは4個の椎骨が結合合体して仙骨を作っているんだ。何だか、ますますどうしてこのように違うのか難しい!
話題のDeepSeekにこの問題を問うてみた。返事は「服务器繁忙,请稍后再试」だ。DeepSeekは答えられない時はいつもこの返事だ。しかし、ヒトとニホンザルの違いはすらすらとそれらしく応える。
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