日本産のネズミ科はネズミ亜科とハタネズミ亜科に分類される(金子之史、1999、日本産ネズミ科検索表、阿倍監修「日本の哺乳類」東海大学出版)。ネズミ亜科の動物たちは雑食、ハタネズミ亜科は草食である。この両者は頬歯の臼歯の形状にも現れている。尚、ネズミ科の上顎の歯式は1・0・0・3である。図1はネズミ科ラットの臼歯である。それぞれの歯の咬合面は3,4個の凸がある。
図1.ラットRattus rattusの臼歯の咬合面
一方、ハタネズミの臼歯の咬合面は横に切断した段ボール紙を潰したようなギザギザになっている(図2)。
図2.ハタネズミMicrotus(Alexandromys) montebelliの臼歯の咬合面
★上記のようにネズミ科のネズミ亜科とハタネズミ亜科の臼歯で同じネズミ科に対して疑問を持っていたが、現在はハタネズミはキヌゲネズミ科Cricetidaeに属するようだ。しかし、Wikipediaのハタネズミ - Wikipediaの項とハタネズミ亜科 - Wikipediaの項のハタネズミの属名が異なっている。それで図2では両方を表記した。
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