草食動物、主に草を食べたり木の葉も食べる動物を思い浮かべると、ウシやウマ、ウサギがいる。彼らの仲間の野生動物の歯を見よう。
カモシカとシカの頬歯は前臼歯・臼歯=3・3で、本数も形状も似ている(図1)。
今千葉県で大繁殖しているキョンはシカ科であり、シカやカモシカの頬歯とほぼ同じような形状だ(図4の左)。が、同じ草食でもイワハイラックスの頬歯は前臼歯・臼歯=4・3であり、全ての頬歯が同じ咬合面をしている。AnimalDiversityWebによると果実食もするようだ。
自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。
原発不要・核廃絶
草食動物、主に草を食べたり木の葉も食べる動物を思い浮かべると、ウシやウマ、ウサギがいる。彼らの仲間の野生動物の歯を見よう。
カモシカとシカの頬歯は前臼歯・臼歯=3・3で、本数も形状も似ている(図1)。
今千葉県で大繁殖しているキョンはシカ科であり、シカやカモシカの頬歯とほぼ同じような形状だ(図4の左)。が、同じ草食でもイワハイラックスの頬歯は前臼歯・臼歯=4・3であり、全ての頬歯が同じ咬合面をしている。AnimalDiversityWebによると果実食もするようだ。
日本産のネズミ科はネズミ亜科とハタネズミ亜科に分類される(金子之史、1999、日本産ネズミ科検索表、阿倍監修「日本の哺乳類」東海大学出版)。ネズミ亜科の動物たちは雑食、ハタネズミ亜科は草食である。この両者は頬歯の臼歯の形状にも現れている。尚、ネズミ科の上顎の歯式は1・0・0・3である。図1はネズミ科ラットの臼歯である。それぞれの歯の咬合面は3,4個の凸がある。
食肉目の多くの動物たちはライオンやヒョウのように草食獣を狩って食べているわけではない。日本に生息するツキノワグマの頬歯を見ると、前臼歯の最後位の歯の裂肉歯↓を除いて前臼歯3本は豆粒状であり、2本の臼歯は大きくて咬面は平だ(図1&2)。尚、ツキノワグマの上顎の歯式は、3・1・4・2である。
食肉目イヌ亜目イヌ科タヌキの頬歯はどうだろうか?前臼歯は4本でどれも尖っており、中でも裂肉歯cは大きい。2本の臼歯はその噛面がサルやイノシシの臼歯のようである(図1&1')。
タヌキと似ているアナグマの頬歯はどうだろうか?アナグマの裂肉歯は小さく第一臼歯の半分も無い(図2&2’)。これでは食肉目イタチ科の動物と云えども例えノウサギを捕まえたとしても肉を引き裂くことは難しい。精々、カエルかヘビくらいなものだろう。裂肉歯を含む3本の前臼歯を合わせた大きさより、この大きくて平べったい臼歯は随分大きい。この臼歯は堅い外骨格を持つ昆虫や節足動物などを磨り潰すことができるだろう。
シカやウサギなどの草食獣とネコやイヌなどの肉食獣とイノシシやニホンザルなどの雑食獣と違いは前臼歯や臼歯の頬歯に表れている。
先ず、草食獣の歯を見ると(図1)。シカやカモシカの歯の咬面は波状or三日月状の複数の板が外側から内側に向かって並んでいるようだ。ノウサギは横に溝がある頬歯が並んでいる。どの動物においても前臼歯、臼歯の形状の大きな違いはない。
今回はいつも気になっているノウサギとアナウサギ(カイウサギ)の鼻骨の幅についてアップしたい。ノウサギとアナウサギの頭骨では、ノウサギの鼻骨の幅がアナウサギに比べて幅広い(図1)。ノウサギの鼻骨幅21.5ミリに対しアナウサギでは17.5ミリだ。
有袋類の仙骨を見ようと思ったが、手持ちの骨標本であるのは、*ハイイロジネズミオポッサムとフクロモモンガの二つだけだ。*ハイイロジネズミオポッサムの仙骨は2個の椎骨からなっている(図1)。
既にスローロリスの仙骨をアップしていると思っていた。が、まだ未投稿の所に残っていた。
ヒトの仙骨は5個の椎骨からニホンザルは3個の椎骨だ。霊長目は曲鼻亜目と直鼻亜目に分かれる。ヒトやニホンザルは直鼻亜目だ、ジャー曲鼻亜目のサルの仙骨は何個の椎骨からなっているのだろう。幸い、スローロリスの全身骨格を持っている。これもチョコが入っていたプラケースから出して見た(図1)。仙骨は椎骨が癒合合体している部分であり、図1の→ ←までが仙骨だと判る。
何と!齧歯目の仙骨を見ていなかった。イヤ、全く見ようともしていなかった。手持ちのネズミの仲間の動物たちの仙骨をみた。ハタネズミは4個の椎骨からなり(図1)、リスは2個(図2)、シマリス3個、アメリカモモンガ3個(図3)、アフリカスナネズミ4個(図4)となる。しかし、リスの2個の椎骨はどうも怪しいので、何度も尾椎を接してみたが仙骨の椎骨ではない。だから、リスは2個の椎骨から仙骨が成り立っているのだ。
齧歯目の仙骨は2個の椎骨からなるリスから、3個のシマリス、アメリカモモンガ、4個の椎骨のハタネズミとアフリカスナネズミと2個から4個と幅がある。霊長目ではヒトとスローロリスが5個でニホンザルは3個だった。食肉目はタヌキもキツネもネコも3個の椎骨だった。有蹄類はイノシシもカモシカも5個の椎骨から仙骨を作っていた。ノウサギは4個の椎骨であった。
このような仙骨を形成する椎骨の違いは何に基づいているのだろうか?出産時の胎児の大きさや産子数、産道の長さなどと関係しているのだろうか?もう少し、他の動物たちの仙骨を見よう!