偶蹄類のイノシシ(ブタ)は頑丈な後眼窩突起はあるものの頬骨前頭突起と癒合しなかった。が、カモシカはしっかり癒合して眼窩輪を形成している。カモシカ(ウシ科)と同じ反芻類であるニホンジカもカモシカと同じように後眼窩突起化と頬骨前頭突起が癒合して眼窩輪が形成される(図1,2&3)。が、眼窩と側頭窩の空間は遮る骨が無い。
図1.ニホンジカCervus nippon頭骨上面から
左:♂ 右:♀
図2.ニホンジカ♂頭骨左側面から
〇:後眼窩突起 ↓:側頭窩 ●:後眼窩突起 ▲:頬骨前頭突起
図3.ニホンジカ♂頭骨正面から
●:後眼窩突起 ▲:頬骨前頭突起
図4.キョンMuntiacus reevesi頭骨上面から
2005年11月陝西省双廟子自然保護区事務所で
図5.キョン頭骨左側面から
○:眼窩 △:側頭窩 ●:後眼窩突起 ▲:頬骨前頭突起
図6.キョン頭骨正面から
このキョンは陝西省で農家のイヌが食べていたのを取り上げた
○:眼窩 ●:後眼窩突起 ▲:頬骨前頭
鯨偶蹄目の中ではウシ科やシカ科のような反芻類の他にアルパカやビクーニヤのようなラクダ科も眼窩輪が形成される。しかし、イノシシ、カバ、鯨類は眼窩輪は形成されない。
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