ロリスなどの曲鼻亜目のサルでは眼窩と側頭窩を隔てる骨の壁が無くマングースやシカ、カモシカと同じだとアップした。しかし、カモシカの眼窩下部は涙骨と頬骨が出ていて(図1&1’)、眼窩と側頭窩は一部で分けられていることになる。が、やはり眼窩と側頭窩を遮る骨が無いと云える。
図1.カモシカの頭骨前方斜め上からの左側面
眼窩の底に骨がある
図1’. カモシカの眼窩
la:涙骨 ju:頬骨
しかし、シカの眼窩になると涙骨や頬骨が張り出して下をおおわない(図2)。図2.シカの頭骨前方斜め上からの左側面
眼窩の底には骨が無い
図2’. 眼窩の底には涙骨や頬骨が張り出さず
このようにシカとカモシカの眼窩を比べると、カモシカの方がシカより目が大事にされ、さらにシカよりも視覚が良いのではないかと思ってしまう。カモシカの眼窩がサルのように壷状の骨に進化することはあるのだろうか?
でも不思議だ、カモシカに出遭うとじっとこちらを見続ける。しかし、シカはそんな事は無い。カモシカをこちらを見続けるのは視覚が良くないために見ているヒトを確かめるための行動だと思っていたが、どういう事だ!
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