前回はハヌマンラングールの頬骨に癒合する骨を見てもらった。
図1はマハレの焼け野原で見つけたセンズイ(トングエ名、Cane rat)と高梁市の農家で撲殺されたヌートリアです。彼らの頬骨はどこの部分の骨かわかりますか?ヌートリアは死体をそのまま送ってもらったので、頭骨はかなり崩れていた。そのため、何か所もボンドで接着したので、難しいと思います。
図1.センズイThryonomys swinderianus(左)とヌートリアMypcastor coypusの頭骨左側面から
サルやヒトの眼窩下孔は眼窩の下の上顎骨にある小さな孔だ。しかし、センズイやヌートリアの眼窩下孔は一見眼窩と見間違えるほど大きい。では、図1と図2の図を見て彼らの頬骨がすぐ判りますか?
図2.センズイ(上)とヌートリア(下)の頭骨左側面から
図3.センズイ(上)とヌートリア(下)の頭骨左側面からの頬骨
頬骨:青色の部分 →:涙骨
頬骨を青線で囲んだ。恐らく多くの方々は図3の眼窩下孔の外側の②を頬骨かな?っと思ったのではないかと思います。
②で囲まれた孔が眼窩下孔である。眼窩・側頭窩は前縁を涙骨→、頬骨、上部を前頭骨①、後縁を側頭骨③で囲まれる。図3のようにマウスを使ってはみ出さない様に色塗りするのは大変だ。きっと素晴らしいソフトがあるのだろう。
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