「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2017年6月7日水曜日

ぼくの癖を教えて! Please tell me my habit!

先ほど、辻堂にある湘南パスポートセンターから戻ってきた。
昨日は連れ合いを迎えに羽田空港国際線の到着ロビーまで行った。彼女は友人と北京・西安と8日間の旅行をしてきた。が、先週の土曜日に連れ合いが腹痛となり入院しているという連絡があった。ぼくはその日は品川でアフリカで知り合った人たちと呑んでいて、帰宅して娘から知らされたのだった。
品川行きの電車の中でも帰りの電車の中でも一冊の文庫本を読んでいた。村上春樹の「スプートニクの恋人」という本だ。主人公は、ギリシアの島に突然行かなければいけなくなったのだ。
で、娘から連れ合いの事を聞き、パスポートを取り出して見ることになった。有効期間が来月18日で終わりだ。これでは海外に行かなければならない時にすぐ飛び立つことなんかできない。早く、パスポートの切り替え申請をしなければならないと思った。
羽田空港国際線の到着ロビーで
これまで、パスポートを申請してきたのは、関内駅から山下公園の方に歩いて行ったところにある所だったが、10年前は本厚木駅近くでもできるということで本厚木でやった。今回は、本厚木よりもさらに近い辻堂でやってきた。湘南台駅構内で写真を撮り、小田急線に乗って藤沢まで各駅で行き、藤沢から辻堂までJR東海道で行き、5、6分歩いてパスポートセンターへ。申請用紙を取るとすぐ女性が詳しく説明してくれ、パスポートの処理(穴を開ける)を認める署名をするA4用紙と4番のカードをくれる。書き終わって、誤りが落ちているとこがないか確かめ、持ってきたハサミで写真を切り分けると間もなくカード番号の4番が呼ばれる。椅子に座って机に向かいお姉さんと対峙する。①申請用紙と②パスポート、③撮ってきた写真、④署名をしたA4用紙と4番カードを机の上に出す。
彼女も丁寧にしかも優しく爽やかに説明してくれる。ぼくの署名・サインがこれで良いのか訊いてくれる。福田という文字には田が二つあるが、福の旁の田は田と書いてあるが、
福田の田は口になっていると云う。え?でも、本当だ!何故か、署名となると最後の田は口になってしまう。なので、これで良いと応える。
最後に、面白い事に気が付かせてくれたお姉さんに感謝の意を伝える。
恐らく、ぼくが気が付かないで他の人たちは、ぼくのオカシナ癖に気が付いていることがまだまだたくさんあるだろう。何でも良いから教えてもらいたいものだ。

2017年6月2日金曜日

トビの解剖 The anatomy of a black kite.

昨日の専門学校の授業ではトビMilvus migransの解剖を行った。このトビは、名古屋空港周辺にいて、飛行機が飛び立つ時にエンジンに吸い込まれたりしてBird Strikeバードストライクを起こすので、その前に撃たれた個体だ。
冷凍していたものを火曜日から冷蔵庫に移して解凍していたのだ。胸に散弾が一発入った痕があった。しかし、散弾を見つけることができなかった。
Fig.1  解剖前のトビ
Fig.2  解剖を始めた学生たち
先ず、胸の羽毛を取って、首から胸の皮膚を剥いて左右の大胸筋を出し、気管を剥き出して持ってきたストローで息を吹き込み、気嚢の膨らみを見る。胸に散弾が通って穴が開いているが、気管から息を吹き込むと胸全体が膨らむので皆驚く。胸に穴が開いていなければ大きな気嚢の位置を押さえることができそうだった。この後、右大胸筋を竜骨突起から切り離す。ここまで、ぼくがやり、これ以降は学生たちにメスやハサミを渡し、彼らに任せる。
学生たちわいわい言いながら楽しんでいる。授業でこんなに楽しそうな学生を見ることはない。座学でぼくが話していると居眠りする学生もいるのに、やはり、専門学校に来る学生は山を歩いたり、実践がしたいのだ。
Fig.3 頭部はIさんが持ち帰り
皆、それぞれ、頭部、尾羽、羽根、足、集合胸椎や座骨などを大事に取り分ける。内臓の消化器官系や呼吸器系を大皿に取り分ける。砂嚢(すなぎも)が親指状で長く、ニワトリの円い円盤状のものと異なるので半分に裂いて確かめる。小石の数はニワトリとは違って少なく、砂嚢そのものも柔らかい。
解剖を終えた後、お昼休みなので皆で外に出て公園でお昼を食べる。月末の30日は久しぶりの丹沢実習だ!雨にやられるだろうが、皆、外に出たい。


2017年6月1日木曜日

今年もユウスゲが咲いた。 The daylily has bloomed this year, too.

午後4時に庭を眺めると、ヘメロカリスHemerocallis属の花のユウスゲが咲いている。写真に撮って見ると何だかカボチャの花にも似ている。
写真を撮っていて、蚊に刺された。今、部屋の水槽のグッピーを10数匹網ですくい水連鉢に放してやった。いよいよ夏だ!
とうとう、5月中には丹沢に行かなかったし、散歩にも出なかった。もっぱら5月は骨洗いと整理であった。頭骨以外の骨をすぐ見られるように棚に並べたいが、それには本を整理して本棚を空けてそこに透明容器に入れた骨を置こうかな?
スイカズラの花も終わったので、スイカズラのツルも整理して短く仕立て直したい。今月末には丹沢実習があるので、それまで山歩きは控えていようかな?

森友学園、家計学園問題と安倍内閣に対する官僚の忖度政治が行われている。さらに、共謀罪を通し、憲法まで変えようと自民の議員たちは安倍の顔色を窺っている。
安倍を強くしている大きな要因は、安倍を議長とする内閣人事局が省庁幹部の人事を行うことができることだ。つまり、時の政権の都合の悪い役人は更迭し、都合の良い役人を任命する権利があるのだ。
これだもの、森友問題では近畿財務局の役人が知らぬ存ぜぬで通すし、家計問題では前川元次官が何を言おうとも、担当大臣まで調査したが無かったで終わっている。安倍に睨まれて首が飛ばされるのが恐ろしいのだ。つまり、市民や国の事を考えない自己保身の議員、大臣、官僚に占められているのだ。即刻、内閣人事局を廃止すべきだ。

2017年5月31日水曜日

ブタはイノシシの幼体成熟 The pig is the neoteny of wild boar.

骨を整理していて、ある事に気が付いた。それは、以下のことを読んでみて!
Fig.1はタヌキの頭骨である。右がオトナで左がコドモの頭骨だ。オトナの頭骨はコドモの頭骨から顔面頭蓋と云われる口吻部分が大きく突き出しているが、脳が治まる頭頂骨部分などの脳頭蓋はそれほど目立って大きくなっていない。
Fig.1 タヌキの頭骨 左:コドモ(上顎の臼歯はまだ) 右:オトナ
Fig.2はハクビシンの頭骨だ。タヌキと同じようにオトナの頭骨はコドモのものと比べると口吻部分が大きく突き出しているが、頭頂骨部分は大きくは変わっていない。
Fig.2 ハクビシンの頭骨 
左:オトナ 右:コドモ(上顎の臼歯はまだ)
Fig.3はブタとイノシシの頭骨である。ブタはイノシシから家畜化された動物だ。ブタは脳頭蓋部分はイノシシと大差無いが、口吻部分が著しく短くなっている。
ん?この違いは、ブタはイノシシのコドモの頭骨をもったままオトナになったって言うことだ!
Fig.3 イノシシの頭骨 
左:ブタ♂ 右:イノシシ♀
Fig.4はカイイヌの頭骨だ。左がビーグルで、右が鼻が潰れたシーズかパグなどの小型犬だと思う。ビーグルは小型犬?だが、狩猟用に改良された犬種なので、形状としてはイヌの祖先であるオオカミが持つような頭骨になっているのだろう。一方、シーズやパグは愛玩用の犬だ。ビーグルとシーズorパグの頭骨を見比べると、ビーグルのコドモがそのままオトナになったのがシーズorパグの頭骨だ。
Fig.4  カイイヌの頭骨 
左:ビーグル 右:小型犬(シーズorパグ?)
イノシシからブタへの家畜化とオオカミからイヌへの家畜化のプロセスは異なるが、これらの両者は、ヒトからの残り物の食物を得ることによって、口吻部分が縮小したと思われる。つまり、タヌキ、ハクビシン、イヌは離乳期に親から半分消化されたものを食べるが、離乳期を過ぎると自分で獲物を探し回るようになる。イノシシでは離乳後すぐ食物を漁って動き回らなくてはいけない。野生動物は大人になるにつれて食物を摂るための口吻が発達することになる。

しかし、家畜されたブタではいつもヒトの食物の残り物の切って焼いたり煮たりした半分消化されたものを食べることになるので、口吻の成長・発達は促されない。愛玩犬の場合は小犬のように口吻が伸びていない可愛いい顔を持ったイヌが選ばれるようになる。

ブタやシーズorパグが家畜だが、家畜化される前の祖先のイノシシやオオカミとは家畜化のプロセスは異なるが、頭骨に関しては、コドモの頭骨の形状をもったままオトナになったとも云える。云わばイノシシの幼体成熟(ネオテニー)がブタであり、オオカミの幼体成熟がシーズやパグなどの小型犬だと云える。

ウリボウ(イノシシのコドモ)の頭骨があったことを思い出した(Fig.5)。
Fig.5 イノシシの頭骨
 左:オトナ♀ 右:ウリボウ(上顎第一前臼歯がまだ出てない)
ウリボウは顔面頭蓋の口吻部分ばかりでなく脳頭蓋も全体的に小さい。ん?では思ってシカやカモシカのオトナとコドモを見た。オトナはコドモの口吻部分が目立って突き出している(Fig.6&Fig.7)。
Fig.5のウリボウは生後間もない時期に死んだ(滑落だと思える場所で死体を見つけた)と思える。しかし、Fig.6&7のシカやカモシカは生後1、2ヶ月は経っている個体だった。
つまり、幼体成熟とは言ってもinfantではなくてjuvenileの頭骨の形状のままオトナになったと云うことになる。 
Fig.6 シカ♀の頭骨比較
左:コドモ 右:オトナ
Fig.7 カモシカの頭骨比較
左:コドモ 右:オトナ


2017年5月29日月曜日

骨を洗い、乾かし、整理。 Wash, dry and organize mammal bones.

脂肪分が残っていて匂うニホンザルの骨を3時間くらい煮た後、浮き出た脂を洗い流し、その後、石鹸水に浸けて二日間放置して水洗いして乾かしている。足根骨や指骨などはまだシャーレに入って残っている。頭骨を含めてまるまる一体分ある。これは、医学部の教員をしていた友人からもらったものだ。このところ、もらったがそのまま放置していた骨を洗ったり、何の骨か動物名を割り出そうとしている。タヌキの骨としてもらったものがアナグマだったり、また、誰のものか判らない大腿骨と脛骨をもらったり、拾ってきた骨がアナグマかタヌキか同定できなかったり、学生から手渡されたシカの腰椎であったり、、、。それらのまだ同定していない泥だらけの骨がある。それらをロッカーから取り出して洗って乾かし整理した後、100円ショップで買ってきた半透明のプラスチックの箱にそれぞれの動物毎にまとめたり、シカの脊椎とイヌやタヌキの脊椎などの半端な骨は一つの脊椎の箱に納めたりしている。
Fig.1 乾かしている骨
ニホンザルの骨(上の左右の大きな鉢皿の骨)、タヌキの骨(下の小さな二つの骨)
今、カイネコと書かれたデジ袋に入っている。骨を水に浸けている。こうやって、雑多な骨を整理していると、少しずつであるが、今まで部位によって同じだと思って骨が、個体によって、あるいは種による差が、違いがオボロゲに見えてきた。
肢骨では上腕骨が穴を掘り進むモノ、木に登るモノ、前足でしっかり獲物を押さえるモノなどの違いが見られ、脛骨・腓骨では、ピョンピョン跳ねるモノ、後脚で自分の身体をネコのように搔けないモノに脛骨と腓骨が癒合するかどうかの違いが大きくなる。さらに肩甲骨の形状は前に一度ここでアップしたことがあったが、みなそれぞれだ!

2017年5月28日日曜日

ヤマアカガエルがこんなに大きくなった。  Montane brown frog became to grown like this.

 昨日は午後2時から新橋で高校時代の同期が10名集まった「道産ヤマウドパーティ」があった。O氏がわざわざ北海道に行って採ってきたヤマウドを食べるのだ。酢味噌和え、天婦羅、生で丸ごと味噌をつけて食べるなど、新鮮なウドを満喫した。これほどウドをたくさん食べるということもないだろう。
午後、6時にお開きになり、駅前で美味しいコーヒーを飲んで帰宅した。

昨日は、新橋に出掛ける前に骨洗いを行った。するとまたカッカッカッカという鳴き声がすぐ後ろの頭の上からする。5月に入ってからアマガエルが鳴いているのだ。今日こそ見つけてやろうと探すが見つからない。ウメの木の葉の上にいる筈なのに葉の色も緑なので目を凝らしてもダメ!またも、諦める。
っと!ホタルブクロCampanula punctataが咲き始めている。
 水蓮鉢が二つあるが、その一つは土山峠の橋の上の水溜まりに踏み潰されずに残っていたヤマアカガエルRana ornativentrisの卵を5,6個持ってきたのが、もう、こんなに大きくなっている。

2017年5月25日木曜日

これは誰の骨? Whose bones are these?

骨を整理していたら、これまた古い薄手のビニール袋に入った骨が出てきた。タンガニーカ湖の中央に東から出べそのように突き出たタンザニアのマハレ山塊国立公園で拾ったものだ。焼けて炭状になった部分もある。
Fig.1 誰の骨か不明な一部焼けた骨
A:肋骨 B:仙骨 C:胸椎、腰椎、尾椎 D:大腿骨や脛骨?の一部 
E:左寛骨 E’:右寛骨 F:左大腿骨 F’:右大腿骨 G:右脛骨
この骨の持ち主はだれだろうか?この仙骨Bの棘突起が2cmもある(Fig.2)。
Fig.2 机に上に置いた不明な骨
この骨は、マハレ山域に火が入って焼野原になった時にビレンゲからムエセまでの60キロを踏査した時に拾ったものだ。その時は焼けたゾウの歯も拾ったのだ(参照、HPー自然・動植物ーマハレ国立公園ー東西サファリ)。
この骨、脛骨Gはの長さが85mmある。この脛骨に腓骨が癒合していたような痕跡がないから、少なくともこの骨の持ち主は、トガリネズミ目や地上を這い回る齧歯目、兎形目、鯨偶蹄目の動物ではない。
手持ちのネコ、タヌキよりも脛骨は2cmも短い、しかし、寛骨や仙骨は逆に2cm以上も長い。この骨の持ち主は大腿骨骨頭F,F’の軟骨部分が左右とも離れていたので、性成熟に達して間もない個体だ。また、この脛骨Gの前縁のでっぱり部分が脛骨の中央に位置する。ぼくの手持ちのシカ、カモシカ、ネコ、タヌキ、マングース、ハクビシン、サルでは前縁のでっぱりは脛骨全長の2/3くらい近位端寄りになる。こんな動物はいない!
うー、わからん!
このGは脛骨と考えたが間違い?
寛骨や仙骨、胸椎などからせめて目order段階まで判りそうなものだ。日本の野山には、トガリネズミ目、齧歯目、翼手目、兎形目、霊長目、食肉目、鯨偶蹄目が生息しているので、せめて日本の山野に生息する動物だけでも仙骨、寛骨、大腿骨、上腕骨、尺骨、橈骨、脛骨、腓骨、脊椎骨さらには肋骨のそれぞれの骨だけで目ばかりでなく科や属、種まで同定できるようになりたいものだ。
もし、これが化石として発見されたなら、古生物学者はこの動物を同定してしまうのだろう。信じられないものだ!参照できる標本が手元にたくさんある所で骨を見比べてみたいものだ?

2017年5月24日水曜日

これはムササビの骨か? Are these bones flying squirrel?

昨日は、専門学校の授業が休講なので一昨日から引き続いて菓子箱や段ボール箱に収まっている骨の整理や水洗いと乾燥だ。昨日は陽射しが強く風が強いので面白いようにすぐ乾く。
今回アップする骨は段ボールの中の小さな汚れたビニール袋に入っていた。肋骨や指骨などの細かい骨はまだ水に浸けている。上肢骨は右肩甲骨を除いて上腕骨・橈骨・尺骨と左右が揃い、下肢骨は左寛骨を除いて大腿骨・脛骨・腓骨と左右の骨が揃っている。
Fig.1  ムササビPetaurista leucognysの骨と思われる
A:腰椎、B:上腕骨、C:橈骨、D:尺骨、E:腓骨、F:脛骨、G:大腿骨、
H:左肩甲骨、I:右寛骨、J:仙骨 :顆上孔
Bの上腕骨の遠位端の上腕骨滑車のすぐ上に昨年9月にACたんぽぽさんから教えてもらった顆上孔supracondylar foramenがある(赤→)。このことからこの動物は木登りをする動物であることが解る。
上腕骨と橈骨で13cm、大腿骨と脛骨で17cmもある。しかし、それぞれの骨は細くて長い。このくらいの長さの前足、後足を持っていて、上腕骨に顆上孔がある動物は、丹沢に生息するものでは、ハクビシンやノネコがいる。リスやヤマネではこれほどの長さの上腕骨や大腿骨にはならないだろう。テンでは骨が細すぎる。となると、木に登れる動物でネコくらいの大きさの動物はムササビになる。
ムササビやテン、イタチの骨を持っていると、すぐ照らし合わせることができるのだが、、、。
木登りをする哺乳類の上腕骨には顆上孔があるのだが、何故かニホンザルを含む真猿には無いのだが、曲鼻猿ではあるようだ。ウロオボエだがヒトでは数万人一人の割合であるようだ。
今日も、骨の整理だ。すぐ手に取って見られるようにしなければ持っている意味がない。

とうとうテロ等準備罪(共謀罪)に関する法案が衆議院を通った。国連プライバシー権に関する特別報告者がこの法案に懸念を示し安倍首相に書簡を送っている。それにも関わらず、自公維の賛成で通ったのだ。このまま参議院も通ると戦前の公安が目を光らせていた小林多喜二の暗い時代に戻る。森友学園問題もそうだが、何故か安倍首相は戦前が良いと思っているようだ。

この骨、ムササビでないことが判った(5/24)。前肢の手指骨で橈骨と同じ位の長さの第四指の骨が見当たらない。左肩甲骨の肩甲棘の位置がことなる。ただ興味深い事に、左右の尺骨や橈骨の遠位端である手首に当たる部分が全て元の形をとどめていなくぼろぼろだ。では、この骨は誰だ!どなたか教えて!

2017年5月23日火曜日

テイカカズラ Star jasmine

お隣との境の柵にテイカカズラTrachelospermum jasminoidesを絡ませている。当初は鉢植えで柵に絡まったら取り外したり切ったりしていた。共用の柵だからやめていたのだが、もう40年近くもお隣は常駐する人はいる訳ではなく、空家同然なのだ。時々、庭師が来て生垣を刈り揃え、庭の木々を剪定する。そのためだろう、一度、早朝に雨戸をこじ開けて空き巣が入ろうとしたことさえあった。ぼくが変な音で気が付いたのだ。
その時は、「何をやっているんですか?ここは、〇〇さんのお宅ですよ!」と云うと、しどろもどろになって、バックを持って逃げて行ったのだ。その後、110番して、警察が来た。「声を掛けると危険だ!殺される場合もあるので、怪しいと思ったら先ず警察に電話してください」と注意された。
テイカカズラも良い香りだ!しかし、スイカズラに比べるとおとなしい香りだ。今、我が家のスイカズラはナツツバキ全体の樹幹を覆っており、白と黄色の花で埋め尽くされている。そのため、昨日も今日も窓を開け放しているので、部屋の中にも濃厚な香りが充満している。机の上の小さな花瓶に挿していた枝はもう必要がない。
多分、20年前にタンガニーカ湖畔のマハレ山塊で拾ってきたのだろう。焼けて炭になった部分がある仙骨や寛骨、大腿骨骨頭がついた大腿骨の一部、肋骨、腰椎や胸椎が出てきた。いつどこで拾ったものか記載が全くない。骨が焼けているのは、マハレ山塊で拾ってきたことを物語っている。乾季には村人たちが回りの枯草を燃やし、その火が国立公園にも延焼してくるからだ。拾ってきたのは誰の骨なのか?ちょっと見たこともない仙骨だ!仙骨や寛骨が大きいのに比べて、頚椎や胸椎が小さい。

2017年5月22日月曜日

Tibia and metatarsal of Reeve's muntajac.

このところ家に居る時は、ロッカーの段ボール箱やブリキ板の菓子箱に入っている骨を眺めたり、泥で汚れているのは洗ったりしている。今日は医学部で解剖学を教えていた友人からもらったニホンザルの骨が茶色っぽく脂がたっぷりで臭うので、頭骨以外の骨を金盥で2時間くらい茹でた。しかし、脱脂できていない。まだまだ茶色っぽくギトギトベトベトしている。ガスボンベを1本使い切ったので、近くの100円ショップでガスボンベを買いに行ってこよう。
段ボール箱や錆びた菓子箱も捨て、できるだけ手に取って見やすいように、頭骨のようにすぐ見られるようにタヌキの骨、キツネの骨、サルの骨、ネコの骨、アナグマの骨と並べよう。肩甲骨、上腕骨・橈骨・尺骨、寛骨、座骨、大腿骨・脛骨・腓骨と骨の部位ごとに整理しようかなとも考えている。
なんせ、ぼくが持っている骨は、山で、肩甲骨と上腕骨だけを拾ったものだとか、何度も車で轢かれた動物の骨だとかで、一頭丸々揃っているのはほんの数えるくらいしかないのだ。
っと、シカかウシの仲間の脛骨と中足骨、距骨や踵骨などの足根骨がビニール袋に入っているのが見つかった。全顎骨まである。中にある汚れた紙には中国百皇廟と鉛筆で書いてある。キンシコウの調査で拾ったものだ。この骨は洗面所で歯ブラシで洗い、乾かした(Fig.1)。全顎骨を百皇廟村の楊さんのイヌが食べていたキョンの頭骨と比べた。全く同じ大きさだ。キョンMuntiacus reevesiのものだ。誰の骨か解って嬉しい!
Fig.1 前からみたキョンの脛骨と中足骨

Fig.2 後ろからみたキョンの脛骨と中足骨
大腿骨では、シカとカモシカを区別できるが、シカとカモシカの脛骨だけでは非常に難しい。自分では判っても他人にまだ説明できない。しかし、このキョンの中足骨を見て、中足骨からはシカとカモシカを区別できるかな!っと思っている。