12月21日に鐘ヶ嶽に登った時に拾ってきた5個のテン糞の中にテン糞④の中から羽毛の軸と思われるものがサルナシやキブシの種子などと共に出てきた(Fig.1)。
3本出てきた1本はライターの火で焼いてみてその焼け方と臭いから羽毛であることを確認した。
Fig.1 テン糞④から出てきた羽毛
2008年5月からこれまでに拾ってきたテン糞772個の内、鳥を食べたと思われる証としての羽毛が糞の内容物として出てきたのは僅か29個であった。1年を春(3~5月)、夏(6~8月)、秋(9~11月)、冬(12~2月)の四季に分けると、春:13個、夏:4個、秋:3個、冬:9個であり、冬・春:22個、夏・秋:7個であり、夏・秋よりも冬・春の方がテンたちは鳥を食べる傾向が強いと言える。特に春は、他の季節に比べるとテンは鳥を食べている。
春に鳥がテンに食べられるのは、鳥の繁殖期でまだしっかり飛び回れない幼鳥たちが狙われていることは理解できる。しかし、冬季は、鳥たちは俊敏に飛び回っている。
だから、冬に鳥が食べられるのは、シカ柵などに衝突して怪我した個体が捕まるのだろうと思っていた。今回出てきたFig.1の羽毛はちょっと様子が違うので、鳥の専門家で、鳥の訳本をたくさん出しているT.Maruさんにこの羽毛についての意見をお願いした。
すると、この羽毛は、成長期の鳥のものであり、カモ類のエクリプス羽から冬羽になる個体のものかも知れない。或はまた、キジバトは真冬でも繁殖することがあるので、キジバトのヒナかも知れない。ハト類はピジョンミルクをヒナに与えるので親が食べられる木の実や草の実があれば冬でも繁殖できると教えてくれた。
なるほど、そういう訳で冬場もテンは鳥の幼鳥を狙えるんだ!
しかし、木の実は鳥や哺乳類の冬場の大事な食物ですね。
2 件のコメント:
そういえば死んでしまった我が家の猫たちも冬と春に小鳥をつかまえてくることが多かったように思います。
雪のつもった庭の椿の生垣の中で休んでたメジロを一気に襲ってとらえた場面はいまでもよく覚えてます。
テンも猫と同じかそれ以上に俊敏だと思うから、そんなことが可能ではないでしょうか。フクロウのヒナが何者かに襲われたのも5月だったと思います。補聴器、よかったですね。
今日、引地川沿いを歩いてきましたが、聞えるのは流れる水音、カモ、カラス、ヒヨドリ、セキレイの声、もっと可愛らしい小鳥の声を聞きたいが、春まで待たなければダメかな?
補聴器はすぐ慣れてしまいました。何だか補聴器がなくても聴こえるのではないかと思うことさえあります。早く、以前のように動物の気配でtake隊員のように動物を見つけたいです。
その内、また飲みたいですね。
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