シカやカモシカなどの偶蹄類の角は前頭骨から出る角突起と言われるものだ(Fig.1やFig.2)。
ニホンジカやニホンカモシカの頭頂骨〇ははっきり判る。
Fig.1 シカCervus nipponの頭骨 上面から 〇:頭頂骨 △:前頭骨
Fig.2 カモシカCapricornis crispusの頭骨 上面から 〇:頭頂骨 △:前頭骨
で、部屋の壁に掛けている牛(ホルスタイン種)を見て(Fig.3)、ん?頭頂骨はどこ?と思った。
壁に掛けているので見つけられないのかと思い、あらためて牛の頭骨を見た(Fig.4、5 & 6)。
Fig.3 我が家の壁の牛Bos taurusの頭骨
前頭骨△は見えるが頭頂骨は真上からみても見えない(Fig.4)。
Fig.4 牛の頭骨の上面から △:前頭骨
ならばと側面から見た(Fig.5)が、これでも頭頂骨は判らない。
Fig.5 牛の頭骨を右側面から
真後ろからでは(Fig.6)、どうか?
頭頂骨〇はあるが、頭頂部とは言い難くほとんど後頭部である。
Fig.6 牛の頭骨を後面から 〇:頭頂骨
では、キンシコウの調査地の秦嶺山脈にいた同じウシ科であるターキン(Fig.7)はどうだろう?
角の後ろに僅かに頭頂骨が見えている。
後面から撮って来なかった。
Fig.7 ターキンBurorcas taxicolorの頭骨上面から(西安で)
Fig.8はタンガニーカ湖の中央にタンザニア側から突き出たマハレ山塊のポンゴ(ブッシュバック)の若いオスの前頭骨の上面だ!
角が出かかっている。
頭頂骨〇は上面からはっきり判る。
Fig.8 ブッシュバックTragelaphus scriptus の若いオスの頭骨上面から
むっむっ、同じウシ科でもウシやターキンの頭頂骨は後面にあるが、ニホンカモシカやブッシュバックの頭頂骨はニホンジカと同じように上面にある。
これはどういうことなのだろうか?
どうなると、ウシやターキンのように頭頂骨が前頭骨から折れ曲がるように後面に移動するのだろうか?頭頂骨が後面になることによって当然前頭骨が頭頂部を覆うように大きくなる。
この進化的な意味はどのようなことなのだろうか?
Animal Diversity Web http://animaldiversity.org/accounts/Mammalia/を見たり、
獨協医科大学の哺乳類頭蓋の画像http://1kai.dokkyomed.ac.jp/mammal/jp/mammal.html
を見ているが、まだ、解からない。
Fig.8はタンガニーカ湖の中央にタンザニア側から突き出たマハレ山塊のポンゴ(ブッシュバック)の若いオスの前頭骨の上面だ!
角が出かかっている。
頭頂骨〇は上面からはっきり判る。
Fig.8 ブッシュバックTragelaphus scriptus の若いオスの頭骨上面から
むっむっ、同じウシ科でもウシやターキンの頭頂骨は後面にあるが、ニホンカモシカやブッシュバックの頭頂骨はニホンジカと同じように上面にある。
これはどういうことなのだろうか?
どうなると、ウシやターキンのように頭頂骨が前頭骨から折れ曲がるように後面に移動するのだろうか?頭頂骨が後面になることによって当然前頭骨が頭頂部を覆うように大きくなる。
この進化的な意味はどのようなことなのだろうか?
Animal Diversity Web http://animaldiversity.org/accounts/Mammalia/を見たり、
獨協医科大学の哺乳類頭蓋の画像http://1kai.dokkyomed.ac.jp/mammal/jp/mammal.html
を見ているが、まだ、解からない。
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