「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2018年1月9日火曜日

スローロリスを譲り受ける  The corpse of a slow loris was gotten

昨日、教え子のM.NさんからスローロリスNycticebus coucangの死体が送られてきた。CITESの登録票もついている。今朝、譲り受けたことをCITESの管理業務部へネットで手続きを終え、さらに死体を剝皮、除肉して骨にすることを電話すると、登録票を返却することになった。もう、骨を展示しようと、死体を焼却しようと問題ないとのことだ。すぐ、登録票を封筒に入れて郵送した。
ネットでの手続き完了

これで、ようやくスローロリスのタイ君の解剖をすることができる。先ずは、全体の写真と思った。が、死体が固くなっていて、頭胴長など測ることができない。今日は、温かくなりそうなので、しばらく置いて柔らかくなるのを待ちたい。
タイ君はM.Nさんに11年間飼われていたようだ。その前は他で飼われていたので、年齢は不明のようだ。
左足を揉んで柔らかくして、爪の写真を撮った。この仲間の足の第2指の爪は化粧爪と呼ばれるカギ爪になっている。
両手の指の爪は全て平爪だ。
スローロリスはもちろんサルの仲間で霊長目・曲鼻亜目・ロリス科に属し、東南アジア、フィリピン南部、ボルネオ、スマトラ、ジャワなどに生息している夜行性で、単独で行動している。樹液、昆虫、カタツムリ、果実、鳥の卵などを食べている。

2018年1月8日月曜日

21個のテン糞  All twenty- one marten's scats were gotten on the hiking road above 500m altitude.

1月5日、大棚沢駐車場に車を置いて、高取山・仏果山と登った。
駐車場に着いた時は、早くも車1台停まっており二人が山登りの準備をしていた。
ぼくが、車から出ると彼らは出かけていった。
初めは、土山峠の方から仏果山に登ろうと、バス道路を歩いた。きっと、ぼくが登る途中で、仏果山から下りてくる駐車場にいた二人に出逢うだろうと思いながら歩いた。が途中で、車のスモールランプの消し忘れに気が付き、車に戻ってランプを消し、7時40分にバス停仏果山登山口から登る。結局30分近くも時間を費やしたことになった。

山は非常に乾いており、山ノ神様の祠がある辺りはスギの植林地で湿った場所なのに、そんな斜面でもそのまま座っても尻が濡れないくら乾いている。

歩いた登山道で見つけたテン糞の位置を図1に示した。全部で21個ものテン糞を見つけて拾ってきた。それらは全て標高500メートル以上のところであった。
これは、どうしてだろうか?
テンは500メートル以下のところにも沢山生息している。
図1. 1月5日のルートで見つけ拾ってきたテン糞①~㉑の位置

2018年1月7日日曜日

カメムシの思い出!  The memories of the stink bug!

一昨日仏果山で見つけたテン糞は21個あった。その中の一つに、糞の目印として糞の近くに転がっていた緑色のカメムシを置いた。写真を撮った後、糞とカメムシを100均で買ったチャック付きのビニールの小袋に入れて持ち帰って水に浸けていた。
テン糞⑫
拾った時もビニール袋に入れた時も、カメムシは寒さですでに死んでいると思っていた。
昨日、お昼を食べてから、糞洗いをしようとテン糞⑫の袋を取ったら、中のカメムシが動いている。テン糞⑫を洗って、目印のカメムシと一緒にぼくの部屋に持ち込んだ、カメムシは俄然活発に動きだした。
カメムシの名前を調べるために、写真を撮り、庭に放したら、何と元気よく隣の家の庭に飛んで行った。昼間だから空気が温かいので飛ぶことができたのだ。

この全身緑色のカメムシはアオクサカメムシNezara antennataと云うことが解かった。
カメムシに関しては幾つか思い出がある。
1)箱根・湯河原のサルを追っていた時の厳冬期、サルたちが朽ち木の皮を剥がして何かを食べている。周りは山椒の実を潰したようなカメムシの臭気が立ち込めていた。サルたちは越冬しているカメムシを漁っていたのだった。
2)木曽山塊のサル調査をしていて檜尾避難小屋に泊まった時、ストーブに火を入れて部屋が温まったら、天井から無数のカメムシやテントウムシが落ちてきたことがあった。小屋の中で越冬していたカメムシたちが小屋が温まったので、動き出したのだ。もう、40年以上前の事だ!
同じような事が、2005年12月に神奈川県札掛森の家に泊まった時にもあった。

2018年1月6日土曜日

山の中の祠  The small shrine in the mountain.

ぼくが歩く東丹沢の山塊には様々な場所に祠が奉られている。
普段の祠は、1円や、5円、10円などのコインが置かれていることがあるが、
新年を迎えて5日目の今日の祠には、ワンカップの日本酒が二つ供えられていた。
きっと、宮ケ瀬のお年寄りが大晦日かお正月に登ってきて日本酒を供えたのだ。
ぼくは、「今年も無事山を歩けるように」と帽子を取ってお願いした。
日本には、八百万(やおよろず)の神様がいたるところにいる。
お正月には、玄関や神棚ばかりでなく、各部屋や水道栓やトイレやお風呂や物置、さらには車にまでお正月飾りが供えられる。
ユダヤ、キリスト、イスラムのような唯一神なんて考えられない。
ぼくなんかはインド旅行で買ってきたヒンズー教のガネーシャ神の像まで置いて大事にしている。
しかし、今、ふと思った。日本の八百万の神々のそれぞれの像は無い。トイレの神はどんな形状なのか?しかし、ヒンズー教もたくさん神々がいるが、みなそれぞれの形がある。
ぼくら日本人は大きな木や岩やお月様にも供え物をして崇めて、非常に即物的な物に対して畏怖?を感じて崇めるが。一神教やヒンズー教のように宇宙の成り立ちだとか、平和だとか、信頼だとか戦いだとか抽象的なものへの信仰が薄い感じがする。
祠があった場所〇

2018年1月5日金曜日

茎が凍ったシモバシラを初めて見た!  I saw the first time Shimobashira plant that the stem froze .

今日、高取山・仏果山と歩いてきた。仏果山山頂から土山峠方面への急な断崖を下ろうとした時、ショルダバックの中の携帯が強烈なアラーム音を響かせる。取り出して見ると、茨城県沖で地震があったので、注意して欲しいというものだ。鎖がついている道とはいえ、下降中に強烈な揺れがあったら、イヤなので、引き返すことにした。

今日は、初めてシソ科のシモバシラKeiskea japonicaの茎の根元が凍って破裂した状態を見た。地上部は枯れても根は水を吸い続けるので、その水が凍って不思議な氷模様をつくるのだ。

これはまるでオーロラのようになっている。

 シモバシラの花が枯れた痕

2018年1月3日水曜日

リスの巣探しをしていると、、、  I was looking for the squirrel's nest,,,,

昨日は、朝から呑んで食べてばかりで疲れたし、3時になったので、散歩に出た。散歩の目的は運動と、先日リスを見つけたところで巣を見つけることにした。連れ合いは小田急線沿線を一回り2.5キロくらいを歩き、ぼくは、境川遊水地を一回り5キロくらいのルートを選んだ。
小田急線の踏切を渡り、法泉寺横を通って町田・藤沢の道路に架かる歩道橋を渡り、旧道を横切り、雲昌寺横を通り、細い十字路を渡ると日大生物資源学部の実験・実習畑がある場所だ。
デントコーンや麦が植えられることが多い畑の周りにはムクノキやサクラ及びヒノキの林がある。広さは2アールくらいのものだ(下のGoogle mapを見て)。
ヒノキは天を突き、ムクノキも胸高直径4,50センチの大木が育っている。
先日はそのムクノキの実を食べているリスを見つけ写真の撮ったのだ。
道路沿いのソメイヨシノの木にも巣がある。
これは、鳥(カラス)の巣なんかではないからリスの巣で間違いないだろう。
巣①
さらに、穀物が収穫されて少し整地された畑を畔を歩いて、ムクノキの方に歩く。
リスの巣だろう!
巣②
さらに、別の大きな巣があり、ん?リスがいたような?動いた、、、、。
巣③
回り込んで巣③を見るが、リスの気配はない。
巣③’
木の又に大きな巣④があった。これは、でかいが、強風で吹き飛ばないのが不思議。
巣④
さらに、別の巣⑤がある。何故?こんなにもあるんだ!
巣⑤
と、ん?リスだ!タイワンリスだ!えぇー、先日ムクノキの果実を食べていたのはニホンンリスだった筈なのに、、、、、。見間違え?
ニホンリスとは違ってデカイ!胸から腹にかけて白くない!耳に毛房が立ってない!
これは、見間違う事無く、タイワンリスCallosciurus erythraeusだ!
このタイワンリスはこの横枝に蹲ったら、10分位このままで、動かなかった。
どうも、身を隠しているつもりのようだ。
で、左後ろ足で、脇腹を書き始める。ぼくが一歩近寄ったら、どこかへ移動し見えなくなってしまった。

2個の巣を少し離れて撮っていたら、リスが2頭見えた。
2頭ともタイワンリスに比べると半分くらいの大きさのニホンリスだ。
追い駆けっこをするようにヒノキのてっぺんに移動し、その真下に行ったが、
木も揺れないし、リスたちもどこに行ったのか判らなくなった。
ヒノキの上の方は葉がいっぱいあって見通せない。

やはり、先日、ムクノキの果実を食べていたのはニホンリスだったのだ。
でも、不思議!
ニホンリスとタイワンリスは共存できる?
下は、Google map の空からの写真である。左の赤で囲った小さな部分は
道路沿いのソメイヨシノがある場所で、大きな赤線で囲った部分は
ヒノキの植林とムクノキがある林である。
リスの巣があった場所(赤線で囲む)
追い駆けっこをしていたリス、本当にニホンリスだったのかな?
タイワンリスは秋に2、3頭の子を産むようだ。となれば、あの小さな2頭のリスは
まだ子供のリスで、写真を撮った個体はメスと云うことだ。
子リスはどのくらいで母親から離れていくのだろう。




2018年1月2日火曜日

鯖神社への初詣 The first visit of the year to the Saba Shrine!

昨日、散歩を兼ねて境川沿いにある鯖神社に初詣に行ってきた。
16時を回っていたので、参拝客も少なかったが、二組の若い家族連れが来ていた。
 この神社は細く、長い参道を登っていくので趣がある。
 一家族がお参りを終わり、もうひと家族が登っていく。
 女の子が何度も鈴を鳴らしていた。地元の氏子の人たちが焚火を囲って談笑していた。
 何と、平成7年に放火にあって再建されたとある。
参道沿いの生垣の中にクチナシの実が生っていた。

2018年1月1日月曜日

謹賀新年! Happy new year!


この数十年大晦日の紅白歌合戦なるものを見たことがなかった。
しかし、昨日は始まりだけチラッと見た。
昨夜は、ウィスキーは最初だけ、あとは正月用に買った剣菱を家族で飲む。
久しぶりの日本酒で頭がボーッとなり9時頃寝てしまった。
煩悩を祓う除夜の鐘を聞かなかった。
相変わらず、煩悩が残ったままだが、新年を前に気持ちを新たにしたい。

皆さま、今年もどうぞ宜しくお願いします。

2017年12月30日土曜日

今の季節にタヌキが食べている物 The foods that the racoon dogs eat in this season.

12月27日に土山峠・辺室山・鍋嵐・宮ケ瀬尾根で拾ってきたタヌキNyctereutes procyonoidesの糞は①から⑦の7個であった。しかし、見つけたが拾わなかった糞が他に3、4個あった。それは全て宮ケ瀬尾根である。同じルートで見つけ拾ってきたテン糞は11であり、タヌキ糞も全部拾えば10個にはなったであろう。タヌキ糞は全てタメ糞状態のものであったので、タヌキ糞の方がテン糞よりも確実に見つけやすいので、テン糞は見落としたものもかなりあるであろう。
27日土山峠・鍋嵐間のタヌキ糞があった場所

9:03  タヌキ糞①
ケンポナシ種子果肉果柄、マメガキ種子果肉果皮、サルナシ種子果皮、砂泥

11:15 タヌキ糞②
サルナシ種子果肉果皮、マメガキ種子果肉果皮、イネ科葉8cm、腐葉砕片、直翅目脚翅、汚泥

11:52 タヌキ糞③
キブシ種子、サルナシ種子・果肉果皮、マメガキ種子・果肉果皮、直翅目脚翅外皮、砂泥

12:11 タヌキ糞④
キブシ種子、サルナシ種子、甲虫外翅外骨格脚、直翅目脚翅外皮産卵管、膜翅目&双翅目翅脚、砂泥
13:18 タヌキ糞⑤
キブシ種子果皮、サルナシ種子果皮、イネ科葉5cm、直翅目外皮脚、羽毛、砂泥

14:l3 タヌキ糞⑥
サルナシ種子果肉果皮、イネ科4cm、直翅目外皮翅脚産卵管、砂泥、シカ毛

14:20 タヌキ糞⑦
サルナシ種子、マメガキ種子、ムカデ1匹4cm、直翅目外皮脚

タヌキ糞は、汚泥というか砂泥というか細かな土や砂が半分くらいを占める。これがテン糞との大きな違いの一つである。さらに長さ4~10cmのスゲなどのイネ科の葉が1本から数本含まれている。このイネ科の葉は食物として食べているのではなく、薬草として摂っているものと思われる。
27日のタヌキ糞①~⑦の内容物表
詳細はそれぞれの時間別の糞①~⑦を参照
タヌキはテンのように木登りはできないから、全て林床に落ちている果実を嗅覚を頼りに探して食べていると思われる。キブシの果実も落下し始めているようだ。
さらに、タヌキは木の根元の穴や岩や倒木の下に潜んでいるカマドウマなどの直翅目や昆虫類、さらには小哺乳類も見つけて食べている。
砂泥が糞に含まれるのは林床に落ちている果実を漁る時に一緒に食べてしまうからだろう。その為に胃腸の調子が悪くなることがあり、薬草としてのイネ科の葉を飲み込んでいるものと思われる。

2017年12月29日金曜日

今、テンは何を食べているの? What kinds of foods do the Japanese martens eat now?

丹沢の山頂はまだ雪に覆われていない。しかし、標高700メートル以上のところは陽が当たるところは霜柱が融けるが、日陰は終日、凍った零度以下の気温である。特に27日の尾根・稜線付近は突き刺すような冷たい強風が吹いていた。
そんな、気温の中でテンMartes melapusはどんなものを食べているのだろうか?今回は、11個のテン糞を拾った。その見つけた場所は下のルート図の中に①~⑪として記している。
10:10 テン糞①
マメガキ種子果皮果肉、双翅目or膜翅目翅脚

10:17 テン糞②
マメガキ種子果肉果皮

10:21 テン糞③
マメガキ種子果肉果皮

10:45 テン糞④
腐葉砕片、甲虫外骨格外翅、土砂

11:31 テン糞⑤
サルナシ種子、バッタ脚外骨格、甲虫外骨格外翅脚、小哺乳類毛

12月27日のルート図とテン糞①~⑪の場所

11:36 テン糞⑥
サルナシ種子果肉果皮、バッタ産卵管外皮翅脚、小哺乳類毛

11:39 テン糞⑦
サルナシ種子果肉果皮

11:53 テン糞⑧
サルナシ種子果肉果皮、バッタ脚

12:04 テン糞⑨
サルナシ種子果肉果皮

14:16 テン糞⑩
サルナシ種子果皮果肉、マメガキ種子果肉果皮、カマドウマ脚

14:25 テン糞⑪
サルナシ種子果皮果肉、ムカデ外皮脚、バッタ脚外皮翅

テン糞①~⑪の内容物表

テン糞④は内容物の大半が土砂で、残ったのが腐葉砕片と甲虫の外骨格や外翅の砕片であった。洗っていて、これはテン糞ではなくてアナグマ糞かな?とも思ったほどだ。あらためてテン糞④の写真を見て、やはりテン糞だと確信した。テンもアナグマのように腐葉層を漁って節足動物などを食べることがあるんだ!
糞⑤と糞⑥には小哺乳類(ヒミズかネズミか?)の毛とバッタの脚などが混入していたので同一個体の糞であろう。また、同じように糞①、②、③もマメガキを主に食べた糞であり、100mも離れていない距離にあるので、同一個体のものと思われる。
このルート一帯に生息するテンの初冬季の食物は、まだ、木にぶら下っているサルナシやマメガキの果実を食べて炭水化物を摂り、バッタやカマドウマや甲虫やムカデなどで動物蛋白質を摂っている。ヒミズかネズミなどの小哺乳類を食べることができたのは幸運なテンだろう。