ぼくが歩く東丹沢の山塊には様々な場所に祠が奉られている。
普段の祠は、1円や、5円、10円などのコインが置かれていることがあるが、
新年を迎えて5日目の今日の祠には、ワンカップの日本酒が二つ供えられていた。
きっと、宮ケ瀬のお年寄りが大晦日かお正月に登ってきて日本酒を供えたのだ。
ぼくは、「今年も無事山を歩けるように」と帽子を取ってお願いした。
日本には、八百万(やおよろず)の神様がいたるところにいる。
お正月には、玄関や神棚ばかりでなく、各部屋や水道栓やトイレやお風呂や物置、さらには車にまでお正月飾りが供えられる。
ユダヤ、キリスト、イスラムのような唯一神なんて考えられない。
ぼくなんかはインド旅行で買ってきたヒンズー教のガネーシャ神の像まで置いて大事にしている。
しかし、今、ふと思った。日本の八百万の神々のそれぞれの像は無い。トイレの神はどんな形状なのか?しかし、ヒンズー教もたくさん神々がいるが、みなそれぞれの形がある。
ぼくら日本人は大きな木や岩やお月様にも供え物をして崇めて、非常に即物的な物に対して畏怖?を感じて崇めるが。一神教やヒンズー教のように宇宙の成り立ちだとか、平和だとか、信頼だとか戦いだとか抽象的なものへの信仰が薄い感じがする。
祠があった場所〇
0 件のコメント:
コメントを投稿