「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2008年11月29日土曜日

増えてきた中高年のバードウォチャー

5時半に家を出て、矢部さんをピックアップして丹沢へ向かう。
宮ヶ瀬ビジターセンターの通りで、タヌキかアナグマの轢死体を見つけ、車を降りて確認するとネコだった。頭がつぶれていた。
車を置いて、金沢林道を歩く。

野鳥観察の人に聞き込みを行い、林道終点まで行く。サルナシと昆虫を食べていたイタチの新鮮な糞を帰りに見つける。行きはなかったので、ぼくらが通り過ぎた後、イタチが出てきたことになる。
以前、ここを歩いた時もこの足跡はなかった。サルがきているのだ。恐らく、ハナレザルだと思われる。
もうかなり寒く、軍手をしなければストックをもつ手がかじかむ。
ガマズミの赤い実も萎れはじめて、食べると発酵した酸っぱさがあった。
冬鳥もたくさん飛び廻っている。
帰路には、数組の鳥の写真を撮る夫婦連れ、中高年の人たちに出会った。
この最近、ますます中高年の山歩き、鳥の写真を撮る人、自然に親しむ人が増えてきた。
皆、大きなレンズを持って歩いている。
哺乳類の観察者がいないのがちょっと寂しい。
テレビのニュースで取り上げられるサル、クマ、イノシシ、シカは悪者、害獣としてだ。
小鳥は綺麗だし、可愛いが、哺乳類に出逢った時の感動は他に変えがたいものがある。

2008年11月28日金曜日

秋の丹沢サル調査(5)サル糞

サル調査が終わった日の夕方、夕食会の席上で調査で採集した糞をいただいた。
今日、午後に、あらためて糞をみた。
写真の糞は先日のサル調査で②班の人たちが採集してきた糞である。
クリックして拡大するとわかるが、無数のタネが含まれている。
このタネはサルナシのタネだである。
姿、形もサル糞であるのに、タヌキ糞であると失礼で誤まった見立てをしてしまった。
これは、④班が持ってきた糞で、キツネのものである。
これら二つの糞は現在ペットボトルに容れて水に浸しているので、明日になれば内容物についての結果をお知らせできる。
このところ、5時になるとウィスキーをオンザロックでダブルで2杯飲み、その日の疲れを取り去るようにしている。カリット酔って、スキット醒める。この頃ウィスキーになった。夕食時はビールです。

2008年11月27日木曜日

秋の丹沢サル調査(続々々)不思議なミヤマシキミ

ミヤマシキミ:緑色だった実が秋になると赤く染まる。この葉にはスキミンが含まれており、食べると麻痺、痙攣症状がでるようだ。このスキミンは殺虫剤にも使われるようだ。しかし、赤い実のついている葉は何者かに食べられた痕があるし、右上の葉はカモシカに食べられてしまっている。

カモシカはこの葉や実を食べてちゃんと消化・吸収し、スキミンでお腹の中の寄生虫を殺してもらっているのかもしれない。
ここでは、薬草や毒のことを問題にするのではなく、このミヤマシキミ実をつけていれば、蕾もつけている。 これは、別の株、蕾というか、もう少し花が開きかけている。
牧野の新日本植物図鑑(保育社)では、開花するのは4、5月だとある。
地球温暖化のせいで狂い咲きしようとしている株があるということか? ぼくは、たまたま今年に実と蕾の混在に気がついた訳ではない。箱根湯河原のサルを追っていた時も、真冬に赤い実をつけた株も見たし、蕾をつけていた株も見た。尾根上で半分くらい雪に埋もれたミヤマシキミの青い葉を思い出す。但し、写真は撮ってない。
ミヤマシキミの花は、春に咲いてその秋には赤くなるのだろうか?

ぼくには何とも不思議なミヤマシキミだ!

2008年11月26日水曜日

サルナシの味

今日は、久しぶりに高畑山(766m)に登った。

吹風トンネルをでたところの駐車場に車をおき、宮ヶ瀬霊園の前の斜面にとりつく。
登り口の獣道は間もなく消えて、ほとんど直登であった。
尾根について、大型犬を太らしたような大きさの三頭のイノシシに出会う。
彼らは、ぼくと矢部さんに気がついて逃げる。3~5秒くらいあったので、写真を構えていたら撮ることができた筈だ。しかし、このデジカメでは無理、シャターを押してもタイムラグがあるので、やはり構えていても写せなかっただろう。
シカの警戒音が連続して聞こえるところで、朝日を浴びながら小休憩し、テルモスの熱いお茶を飲む。
御殿森の頭を巻くようにして登山道へでる。

丹沢山までの道は高畑山のところで、まだ通行禁止となっている。ここで矢部さんと別れて、ぼくは通行禁止の道を通って、遠回りして高畑山へ登ることにする。
(下の立て札は、丹沢山から下ってきたところにあるもの) 通行禁止にしているのは、架けてあった橋が落ちたためだ。しかし、山側を巻いて通る踏み分け道がしっかりとできている。この看板はもう全く必要ない。神奈川県自然環境保全センターはもう1年以上も遠回りを勧めている。

シカの4頭のメスグループに遭遇する。が、彼女等は警戒音を出さず、ゆっくりとぼくの視界から消える。この時もシカが見えなくなってからカメラを構える。だめだぁ~! 高畑山で日向ぼっこをして、下る。途中で仏果山(747m)方面を撮る。

サルナシを見つけ、登って採る。熟していて最高の状態だ。美味!
もう、今日はこのサルナシを賞味できただけで気分は更に爽快だ。
いつものように、本道から外れて、尾根を下り、最後は岩場の沢に出る。しかし、すぐ断崖となっているので、一息ついてから左岸の斜面に入り、急斜面を下る。無理をせず、安全な道を行けば良いのにまたもや大変な目にあった。

2008年11月25日火曜日

狭鼻猿(旧世界ザル)の♂と♀の見分け方

アジア、アフリカに生息するニホンザル、ヒヒ、ラングール、キンシコウ、ゴリラ、チンパンジーなどの真猿亜目のサルたちは狭鼻猿と云われ、中南米に生息するマーモセット、タマリン、ヨザル、リスザル、クモザルなどの広鼻猿とは異なる。
狭鼻猿は性的二型(オスとメスの形態上の差)が顕著である。
これは、カニクイザルのメスである。
これは、カニクイザルのオスである。
オスはメスに比べて頭頂部の骨が盛り上がっているのがわかる。
下は、マハレ山塊国立公園で拾ってきた、アカコロブスである。
右がオスで、左がメスである。
明らかに、オスの方が、メスよりも頭頂部が盛り上がっている。
次は、ニホンザルのオスとメスである。
どちらが、オスであるか、もうおわかりであろう。
このような性的二型はゴリラ、チンパンジーにも顕著に現れており、他の特徴としては、オスはメスに比べて圧倒的に大きい犬歯を持っている。
しかし、狭鼻猿のサルで例外が、テナガザルの仲間とヒトである。テナガザルは両性とも大きい犬歯を持ち、ヒトは両性とも短い犬歯を持っている。
さて、前の焼け跡で拾ったキイロヒヒはメスの頭骨でした。



秋の丹沢サル調査(続々)赤い実

土山峠からの林道沿いで見つけたハダカホウズキ:
この実を食べる動物はいないのかな?目立つ実であるし、しばしば山の斜面の日当たりに生えているのを見るので鳥でも啄ばんで運んでいるのだろう。
では、同じように赤い、このマムシグサの実は、どのような動物が食べて運ぶのだろう?実も含めて、この植物体にサポニンという毒があるようで、数年前の実習でこの実を口に入れて噛んだ学生がいた。口から涎を垂らし、救急病院に運ばれ大騒動だった。死ぬ人もいるようだ。そんなスゴイ毒を持っているのに食べる動物がいて、糞として排出するからこのマムシグサも丹沢の至る所に見られるのだろう。
ミヤマシキミの実も赤い。秋の実は赤いのが目立つ。この実も葉もカモシカやシカが食べるので、まるで剪定されてしまったかのようなミヤマシキミがある。しかし、実も葉も毒があることが知られていて、葉には独特の匂いがある。
ヒトには毒であるが、動物たちには何でもない植物がたくさんある。
ヒトが食べるとお腹を壊すような腐敗した動物の死骸を、ネズミやアナグマたちは平気だ。ハエや昆虫たちは喜んで卵を産み、食べる。
世の中、捨てるものは無く、全て上手く利用され互いに支え合っている。

2008年11月24日月曜日

写メールで

ゆーゆーさんから、
写メールで鳥の骨の鑑定をお願いされた。

右の鳥の骨、
哺乳類の腰の部分の
寛骨や仙骨にあたる部分である。

日本産の陸生哺乳類で
ネズミの仲間を除くものなら、
その大きさからある程度わかるのだが、
鳥となるとお手上げである。

しかし、大きさからせめて目(ORDER)や科(FAMILY)
段階まで分かれば、
野山を歩くのがさらに楽しくなるだろう。

もっとも、ぼくは日本で見られる鳥類の目にどんな目があるのかさえわからない。


秋の丹沢サル調査(続)

今回の秋のサル調査で、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガなどが混群をつくって木々の間をとびまわり餌を捜し求めていた。肝心の哺乳類は最初に出合ったブッシュのために同定できなかった大きな動物と、動物達が残していった糞だけである。糞は、テンのものとタヌキのタメ糞を見つけただけであった。

お昼を食べた場所で、黄色い毛が生えた蛾の幼虫が日溜まりの枯れ葉の上をモコモコと歩き回っていた。これ、ネットで毛虫・黄色で検索したら、リンゴドクガの幼虫とわかった。毒はないようだ。
これは、野生動物探検隊では知られた昆虫であったが、現場では名前がでなかったアカスジキンカメムシの5齢幼虫である。
昆虫たちは、成虫やサナギとなって越冬するものから、幼虫や卵のままで越冬するものまでさまざまだ。秋の日溜まりは越冬しかけた昆虫たちでさえ動き出すほど気持ちがよかったのだろう。

2008年11月23日日曜日

秋晴れの中の丹沢サル調査

11月22日:丹沢サル観察し隊による、恒例の秋のサル調査が秋晴れの中で行われた。
四班に分かれてそれぞれのコースを歩く(詳細な報告は後程、ホームページにアップ)。
ぼくらが歩くコースは下の写真の山稜である。
尾根に取りつくのに1時間以上かかった。
日当たりを歩いていると暑く、汗がでるが、日陰は少々寒い。
さらに、稜線は風が少々強い。
が、この紅葉が爽やかな気持ちにさせてくれる。
尾根に取りつく前にイノシシやカモシカくらいの大きな動物に出会う。
すぐ近くでクマ捕獲檻に小熊が捕まっているが、小熊よりももっともっと大きかった。
すぐ、双眼鏡で見なかったのが悔やまれる。
物見峠で三班が落ち合う約束にしていたが、ぼくらの班がズルをして鍋嵐へのコースと物見峠・辺室山との登山道との出会いで、お昼にして休んでいたら他の二班の皆さんがここへやってきてくれた。
お昼を食べて、記念写真である。手前の道を下ると物見峠、左へ行くと鍋嵐、右は辺室山である。
ここから、再び三班に分かれてそれぞれコースを踏査する。
鍋嵐からの帰路、辺室山付近でヘリコプターが異常に私達への接近を繰り返してきた。木々の葉が猛吹雪のように頭上から落ちてきた。ヘリが木に引っかかって落ちるのではないかと恐ろしい思いであった。何か、事故があったのか?
サル調査の方は事故もなく、無事終了し、夜は食事会を楽しんだ。

2008年11月21日金曜日

実のなる嬉しさ

庭のユズが今年も40個くらいなっている。
2メートルくらいに切り詰めているのが良いのか、毎年、たくさん実をつけてくれる。

このユズの実を冬至の日には隣近所の4件に配っている。ユズの実をたくさん入れて風呂に入ると何故か豊かな気持ちになれる。

故郷の釧路ではユズが売りに出されると、キャベツや大根、ニンジン、ミガキニシンなどのニシン漬けの中に入れたり、ハタハタやカレイ、あるいはサケなど飯寿司を漬けるときにもユズを刻んでいれる。あるいは、お正月に食べる雑煮にユスの皮の2、3片入れる。茶碗蒸しにも上にチョンと乗せる。

ユズは料理のつまとして重宝される。

が、ぼくは昨年あたりから、この時季に重宝しているユズを取り払って、レモンを植えようかなと考えている。酒好きのぼくにとっては、レモン汁で割った焼酎やウイスキーを楽しみたいからだ。ユズの枝にレモンを接木してみようかな?成功するとユズもレモンも収穫できる。