「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2025年6月23日月曜日

イエネコ頭骨の成長過程の変化         The process changes of skull development in cats.

ぼくはイエネコの頭骨を5、6個持っているが、半分以上は知人・友人たちからの贈り物だ。八日市に居たMは引っ越しの時に飼っていて行方不明になっていたネコ♂を縁の下で白骨化した死体となっているのを見つけ、送ってくれた。各務原に居るWは散歩中に道路際で干乾びているネコの白骨死骸を送ってくれた。Mが飼っていたネコ♂は何か悪い物でも食べて縁の下で死んだわけだが、まだfull adultには達していないようで♂なのに矢状隆起の盛り上がりが少ない(図1)。Wが拾って送ってくれたネコは歯や頸椎に異常(奇形)が見られた。WのネコはMのネコに比べると凄く小さい。両方とも乳歯が全て出揃ってはいるが、Mのネコ♂は頭頂骨が癒合しているが、左右の前頭骨は癒合していない。一方Wのネコは頭頂骨もまだ縫合性が判り、コドモのネコである。
ネコの頭骨の大小は成長段階を表わしているんだ。
図1.ネコFelis  catusの大きな頭骨(左)と小さな頭骨(右)
 次に、やまぼうしさんYから貰った老齢化したイエネコとMのネコを比べてみる(図2)。Yのネコは上顎の犬歯が摩耗し、左側は半分くらいになっている。また、左右の寛骨が恥骨結合している。さらにYのネコは左右の頭頂骨が癒合し矢状隆起がはっきり判る。両者を見比べるとYのネコの方が頬骨弓が横に張り出しているのが判る。ネコは歳をとると頬骨弓が張り出るので、ますます顔は丸く見えるのだ。

図2.Y(左)とM(右)のネコ
さらに、Mの子ネコとさらに小さいネコ(八王子郊外のキツネの巣穴付近で専門学校の学生MYが見つけた。このネコはWの子ネコと同じ大きさの歯をもっている)の頭骨を比べた(図3)。
図3.Wの子ネコ(左)とMYの子ネコ(右)
図3の両個体も頭頂骨や前頭骨の縫合線が判り、Wの子ネコの方は少し矢状縫合や項稜(頭頂骨と後頭骨の境目の隆起)が隆起しているが、MYの子ネコは矢状縫合の隆起が見られないし、項稜の隆起も少ない。何よりもWの子ネコは頬骨弓がMYのコネコに比べて横に張り出ている。また、Wの眼窩がMYの眼窩より正面を向いている。

イエネコの頭骨は左右の頭頂骨には矢状隆起が見られず、成長するにつれて眼窩が正面を向き、頬骨弓が横に張り出してくる。永久歯をもつ頃には矢状縫合は隆起し始め、項稜も隆起し頬骨弓の張り出しも大きくなる。

尚、MYがキツネの巣穴付近で見つけたネコは、生後間もない個体でまだ母ネコの保護を必要としたが、親の留守の間にキツネに見つかって捕食されたものと思われる。この子猫に右下顎骨は見つかっていない。

子ネコの方が顔が丸くて小さいと思っていたが、子ネコの方が親猫よりも顔の横幅が狭いのだ。大きくなるにつれて頬骨弓が張り出して丸みを帯びてくるのだ。これは、他の食肉目や偶蹄類とは違った結論になる。

2025年6月22日日曜日

ヤマユリが咲いた!               Gold banded lily is blooming!

一株だけ残ったヤマユリが咲いた。どうなるのかと毎日朝夕はもちろんの事、我が部屋から何度も見ていた。でも、蕾の時から朝の陽の光を避けるように後ろ向きだった(図1)。
図1.咲いた我が家のヤマユリ
庭に降りて、サンダルを履いて花の中が見えるところまで来て撮った(図2)。風が強いせいか香りが全くしない。確かに見た目はヤマユリだが、香りがしないとなると、、、、。もう少し夕方まで待とう。我が部屋からは3メートルも無いので香れば匂いが漂ってくる筈だ。
図2.斜め前から撮る
ウメの木の枝に下げているフウランも白い蕾が大きくなっている。今夕には咲くだろう。

2025年6月21日土曜日

テンの頭骨の性差                          Sexual differences in marten skulls

 宮ケ瀬の轢死体のテンを骨にして気づいたことがある。それは前から持っているテン(経営破綻した動物植物学院の学生が世田谷区の剥製業者から譲り受けた。山梨産)と比べて、頭骨が一回り小さいのだ。宮ケ瀬のテンは拾ってきてそのままプランターに容れて水に浸した。取り損ねた骨はない筈だ。頭蓋骨や下顎骨も一回り小さい(図1)。山梨と宮ケ瀬は非常に近いが、地域差なのかもしれない。が、宮ケ瀬のテンの死骸からは陰茎骨を見つけることができなかった。つまり、♀の可能性が高い。

Martes属の♀は♂より全ての種に置いて小型のようだ(ADW: Martes: INFORMATION)。となると図1の左右の頭骨の大小の違いは地域差ではなくて、性差であると考えられる。

図1.テンMartes melampusの頭骨:山梨♂(左)と宮ケ瀬♀(右)

上記の♂♀の性差は頭骨の形状に表れていないか調べた。宮ケ瀬のは轢死体で頭骨もバラバラで張り合わせる事さえできなかったので、歯を比較した(図2)。上顎の臼歯は1対だが、山梨のテンの咬面に尖った咬頭()が見られるが、宮ケ瀬には無い。これが性差なのか個体差かどうかは判らない。あるいは、臼歯の摩耗度の違いかもしれない。
図2.テンの上顎の底から見た臼歯
山梨♂(左)、宮ケ瀬♀(右)

大半の哺乳類は♀よりも♂の方が大きい身体をしている。哺乳類は一夫多妻型の動物種が多く、発情季に♂たちは複数の♀を求めて♂同士で争う。その為、争うための武器を強大にするか、身体を大きくして同種の♂と争う。大きな身体と武器(角や犬歯)を持った♂は他の♂を打ち負かし、多くの♀と交尾し、多くの子孫を残すことになる。♂は♀に比べるとますます大きな身体と武器をもつようになる。これが、性的二型sexual dimorphismとして現れる。

しかし、一夫一妻のイヌ科の動物では性的二型は現れない。一妻多夫のハダカデバネズミでは繁殖♀は繁殖♂の倍近く大きいようだ。真社会を作るハダカデバネズミでは♀同士で争う訳でなく、ワーカーたちが次の繁殖メス候補に対して特別な世話をすることにより、殆ど自力では動き回れないようなただ出産をする個体となっている。蜜蜂の女王蜂と同じだ。

2025年6月20日金曜日

ユリの香り!                           Lilies scent!

ヤマユリの花の豪華さとその香りが好きだ。図1のユリは新聞店からサービスで何年か前に貰ったものだが、花の香りがヤマユリの匂いがして部屋にも漂ってくる。草丈が真っ直ぐ伸びるので、スカシユリ系とヤマユリ系とのハイブリッドのようだ。もう一株、黄色の花弁のものもあるが、こちらは花が空を向き、香りが少ない。
図1のユリは花が横向きに四方に向かって咲いている。我が家の一つ残ったヤマユリは何故か始めっから蕾が叢に向いている。蕾はかなり大きくなった。
図1.花が四方に横向きになって咲く
早起きして早朝に散歩に出ようと思ったが、ユリの花を撮っていたら、ヤマトシジミがフワフワ舞っているので、停まるのを待って撮った(図2)。もう、翅がボロボロだ。
図2.ヤマトシジミの♀

2025年6月19日木曜日

台東からアゲハの蛹                            From Taidong, Bluebottle butterfly's pupa

台東のYNからアオスジアゲハの蛹の写真を送ってきた。全く木の葉と変わらない、凄い擬態だ。
図1.アオスジアゲハの蛹
今日も午前中に散歩してきた。このルートはテン糞を見つけたところだが、一度テン糞を見つけてからもう半年近くテン糞を見ていない。が、このルートはシジミチョウやモンシロチョウの仲間が飛び回っていた。撮れたのは、翅がボロボロになっているベニシジミ(図2)とヤマトシジミ(図3)だった。5838歩だった。暑いので、これからは、もっと早い時間に散歩するかな?
図3.ヒメジョオンの花に停まるベニシジミ
図4.クローバーの花の蜜を吸うヤマトシジミ

金魚の歯                      Pharyngeal teeth of gold fish

いつも野菜を持って来てくれるKさん宅で飼っている金魚の歯が抜けたようだ。先ほど、奥さんが持ってきて見せてくれた。コイ科の魚は、口の奥に咽頭歯をもっている。これが抜けたプラスチックのような咽頭歯だ(図1&2)。この歯を手に取って見た。プラスチックそのもののような感じだ。とても歯や骨とは思われない。これが、同時に3個水槽の下に落ちていた訳ではなくて、日を置いて落ちていたようだ。で、Kさん宅では金魚の歯と判断したようだ。どうも金魚には左右の咽頭歯で4本づつあるようで、それが、生え変わるらしい。ぼくらヒトは乳歯が生え変わって永久歯になるが、何度も生え変わるようだ。そうするとコイ科の魚たちでは歯医者は不必要になるかな?
図1.金魚の咽頭歯 連れ合いがスマホで撮る

図2.金魚の咽頭歯
今日も暑くなりそうだ。今日もこれから散歩かな?

2025年6月18日水曜日

我が家のヤマユリ                         Yamayuri, gold-banded lily, in my back yard

近くの花屋から買ってきたヤマユリが3本出ていて、それらが30センチ位伸びて蕾を付けたので喜んでいたら、一番元気が良いと思っていた株の葉が黄色くなり蕾を黄色くなったので、途中で切った。もう一本も葉が黄色くなり蕾もオカシクなってきたので、切った。残りの1本は蕾は大きくなってきたが、草丈が伸びない(図1)。昨日から蕾に赤褐色のスジが出ている(図2)。
図1.草丈が40センチ止まりだ
図2.蕾の上に赤褐色のスジが入ってきた
今年は花が咲かなくても良いから草丈が伸びて欲しかった。蕾を切り取った方が来年の株の為に良いのかな?それよりもこの株もウィルス病か何かに罹っているのでは心配している。

ゴールデンハムスターの頸椎                    Cervical bartebrae of goleden hamaster

ネズミの仲間の頸椎をアップしたいと思っていたが、アカネズミにしてドブネズミにして余りにも小さい。それで標準レンズに接写レンズを付けて撮った。 ゴールデンハムスターのものだ。環椎だけが外れていたが、他の6つの頸椎は第一胸椎と繋がっていた(図1&2)。

図1.ゴーデンハムスターMesocricetus auratusの背側からみた頸椎
図2.ゴールデンハムスターの腹側からみた頸椎

こうタヌキやニホンザル、キツネ、スローロリス、ノウサギ、ニホンリス、テン、イタチ、シカ(第六、七頸椎はない)、アライグマなどの頸椎を見てきた。第三頸椎から第七頸椎の形状や長さ、大きさ横突起などの違いと同一性について見えてきたものがある。しかし、首は思っていたほど回るものではないということかな?

2025年6月16日月曜日

このキイチゴは?                     What are these brambles?

 昼前に思い立ってカメラをザックに容れて散歩に出かけた。何だか足が重たいので、4千歩ルートにした。陽射しが強く、雨上がりなので蒸し暑い。湘南台大橋を渡って、下土棚遊水地公園へ降りる階段で一休みだ。ペットボトルに貰った台湾茶を冷やして持ってきた。うん、旨い。一口で十分。スマホの歩数計を見ると2200歩になっている。立ち上がって高校前を通ってから、いつも通らない川の左岸側の車が通る道を歩く。

ん?何だこのイチゴは?ニガイチゴは無いと思っていたのに、イヤ、ニガイチゴではない。葉が違う。実の一粒一粒がニガイチゴより大きい。摘まんで食べる。ニガクはない。もう一つ、もう一つと5個口に入れる。ニガイチゴの苦さがない。ナワシロイチゴだ!

ナワシロイチゴ
帰宅してスマホを見たら4374歩だった。歩いた距離は3キロに少し満たない。すぐにやり終えなければいけない仕事がある。ラン鉢の植替えとグッピーの水槽の掃除だ。庭のスイレン鉢に放したグッピーは小さな子をたくさん産んでいるが、水槽のは水が汚れているのか子は生まれない。

アライグマとイタチの頸椎                        Cervical vertebrae of racoon and weasel

アライグマやイタチの標本があったので、頸椎をボンドでつけて並べた(図1&2)。アライグマの椎間板が欠損している(図2)とは云え、交通事故に遭った大きなアライグマであった(図3)。イタチは鴨川での轢死体(図4)。
図1.アライグマProcyon lotor(左)とイタチMustera itatsi(右)の背側から見た頸椎
 アライグマとイタチの頸椎を並べて比べると、頸椎の長さが同じくらいだ(図1&2)。イタチの方が長いかもしれない。これには驚いた。アライグマとタヌキは見た目は大きさも感じもなんとなく似ている。タヌキの頸椎はアライグマの倍近くある(図5)。
図2.アライグマ(左)とイタチ(右)の腹側から見た頸椎
図3.アライグマを畑に埋める前、20221111
図4.イタチの轢死体 from E.Iwata 鴨川で20180318
図5.タヌキNyctereutes procyonoides(左)とアライグマProcyon lotor(右)の背側から見た頸椎
タヌキとアライグマは見た目は似ているが、こんなに頸椎の長さが違うとは不思議なくらいだ。両者の違いはアライグマは踵を地面に着けて歩く完全な蹠行性だが、タヌキは踵を上げて指先だけ着く指向性である。アライグマは木登りが特異だが、タヌキはそうではない。食べる物も似ている。それで、どうしてこんなに首の長さが違うのだろう?