「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2020年1月6日月曜日

水仙が咲いている  The flowers of narcissus bloom.

だいぶ風邪も良くなってきたので庭に出てみた。スイセンが咲き、ウメの蕾が膨らみ、ショカツサイの葉が青々とした葉を伸ばし、カヤランの花茎が伸びていた。寒いのに植物は外気温には関係なく自分の1年の生活を始めている。ぼくは北海道釧路生まれなので1月に、雪は堅い根雪となり、地上には木々の芽は硬い冬芽となって寒さに耐え、草は氷のような冷たい雪の下でひっそりと生きている。それでも雪に覆われているからフクジュソウもタンポポもオオバコも生きていれる。それが、ここ関東では雪が無く寒くても植物たちは成長する。この植物の営みの凄さ、不思議さには今さらながら驚かされる。
こちらはちょっとしたことで風邪をひき、口内炎ができてしまう。植物たちの寒さに耐える力強さを身に着けたいものだ。

2020年1月5日日曜日

ネコの仲間の脛骨と腓骨⑧ Tibia and fibula of cat

もう、1月5日。新年を迎えても風邪は治らず、口内炎となり好きなウィスキーも口内炎に触らない左唇を僅かに開いてチビリチビリと呑んでいる。2日からは専門学校の後期の試験問題作りを行い、ようやく完成し添付ファイルで送付し、ホッとしている。何故か、両方の上腕の二の腕が寒く感じ昨日からその部分にホッカイロを貼り付けている。もちろん首にはハンカチを巻いている。外に出るのは駅にあるポストに年賀状を出しに行くだけ。家に閉じ籠りで、本を読むが集中できず、骨を眺めてもダメ。部屋の窓際に吊り下げたラン鉢に霧吹きで水をやるくらい。が、昨日から葛根湯を飲み始めたら、今朝は少し口内炎が良くなってきた。明日か明後日までには風邪を治したい。15日の週からは学校が始まるし、歯医者の定期健診はあるし、週末には横浜中華街で小学校のクラス会がある。年初の出だしの体調は今の日本を含む世界の政治状況と同じように不調で悪いが、これからは次第に良くなるっと思っている。

昨年から引き続いて哺乳類の脛骨と腓骨についてアップする。前回は食肉目のイヌ上科の動物たちの脛骨と腓骨であった。イヌ科の動物では腓骨は細く頼りなかったがイタチ科では太く丈夫になっていた。
今回はネコ上科のネコ科のネコとジャコウネコ科のハクビシンとマングース科のジャワマングースの脛骨と腓骨をアップする。
図1.ネコの右脛骨と腓骨(上下逆)

図2.ハクビシンの脛骨と腓骨 上:左 下:右

図3.マングースの脛骨と腓骨 上:左 下:右

ご覧のように、ネコ、ハクビシン、マングースの何れもイヌ上科の動物たちとは比較にならなりほどがっちりした腓骨をしている。イタチ科の動物たちの腓骨に似ている。

2019年12月30日月曜日

ヒグマがいた!  There was a brown bear!

チェムスキー・クロムロフ城を歩き回っていたら、数メートル見下ろしたところにヒグマが一頭いた。メスグマのようだ。もう400年近い前からお城の堀で飼われているようだ。
欧州は日本と比べて早くから大陸を人々が移動し住んでいた。日本の卑弥呼がいた時代には、欧州ではすでにローマ帝国が欧州を広範囲に占めていた。ローマはスイス・オーストリアのアルプス山塊を越えて北まで押し入っている。その後でもなおかつクマはチェコに生息していたようだ。しかし、現在はスカンジナビアやロシアの方面とピーレネ山脈の方やイタリア北部など生息地が分断され飛び飛びにしか生息していない(下図参照)。
図1.まだほかに1、2頭いるようだ。

図2.クマがいる場所はお城イラスト図の真ん中より右の方にクマ

図3.欧州のヒグマUrsus arctosの分布(EURONATURから)
向こうで引いた風邪が治らない。ベルリン、ドレスデン、ウィーン、プラハなどは15年振りであった。しかし、もう街並みは代わり以前本当に来たのかっと思う程であった。前回も風邪を引きウィーンのホテルで寝込んだが、今回も同じだ。我家が寒くて、室内でダウンを着ている。欧州は外は寒いが屋内は温かい。北海道の釧路からこちらに出てきた時に感じた屋内の寒さを今再び感じている。

2019年12月29日日曜日

人々の心は変わらない! The hearts of people do not change!

今回の旅行では、ベルリンからブダペストまで南南東におよそ1000キロの行程をバスで移動した。途中のマイセン、ドレスデン、プラハ、チェムスキー・クロムロフ、ウィーン、ブタペストの世界遺産を巡った。
バスで高速道路を移動中の森や家々の庭木にヤドリギがたくさん着いていた。
マイセンからドレスデンへの途中のヤドリギ
ドレスデンからプラハへの途中
プラハからチェムスキー・クルムロフに着いて、お城を見て回った後、自由行動でクリスマス・マーケットを見てまわった。何と、ヤドリギが売られていた。帰国して調べたら、北欧にはヤドリギ信仰があるようだ。ヒイラギ、ヤドリギ、モミと常緑の木がクリスマスに使われるのも落葉樹の葉は落ちるがヒイラギやモミは冬も青い葉をつけている。さらにヒイラギは寄生して育っている。これらの緑は、冬季の寒くて暗い地に暮らす人々の憧れなのかも知れない。
売られていたヤドリギ
さらに、お店の門には、まるで日本の正月飾りのような可愛らしい真っ赤な実をつけた盆栽状のものが供えられていた。人々の心は世界中変わりはない。
モミの木に赤いリボンと麦穂のようなものが結ぶ
日本なら松にナンテンの木にセンリョウかヤブコウジの赤い実だろう
このヤブコウジの実を大きくした様な実を都の公園で見たかな?

2019年12月28日土曜日

アカネズミの仲間の死骸を見つけた! I found a corpse of a kind of Apodemus.

今回の旅行は12月であったので、木々の葉は落ち、日の出が遅く、日没が早い、いつも薄暗い曇り空のような欧州特有の天気であった。それでも、今冬は温暖化の影響で温かく、クリスマスだと云うのに雪が降らず傘を挿して雨除けをしながらの観光の日もあった。
ベルリンからマイセンに行く途中でトイレ休憩に立ち寄った場所の石畳の上にアカネズミが一匹死んでいた(図1)。拾って持ち帰りたかったが、添乗員や同行者に迷惑を掛けたくないので、泣く泣く欧州産のアカネズミをそのまま置いてきた。搭乗前の手荷物検査が異様に厳しいので、このような旅行では切れるナイフを持ち歩けないのが残念だ。
それにしても、コヤツは頭から血を流していたが、どうしたのだろうか?
図1.これは、セスジアカネズミApodemusu agrariusだ!
高速道路の周りは森だが、至る所に風力発電用風車が回っている(図2・3)。ドライブインの周りの森にはアカネズミを含む動物たちが橋回っているのだろう。
図2.風力発電の風車
 見つけたアカネズミはヨーロッパから中央アジア、中国、朝鮮半島、台湾に生息するstripped field mouseセスジアカネズミApodemusu agrariusと云うことが判った。さらに尖閣諸島の魚釣島に生息することも判った。あー、やはり持ってきたかった!
図3.風車

2019年12月27日金曜日

温暖化へ抗議  Climate Strike 

ドイツ・オーストリア・チェコ・ハンガリーの8日間の団体旅行で、最後はブタペストからミュンヘン乗り継ぎで14時間ちかくもかかり、ヘトヘトになって帰国した。連れ合いともうこれが最後だな!っと云い合った。古希を過ぎた年齢の者が参加するには厳し過ぎる。
ブランデンブルグ門の近くの芸術アカデミーの前で、温暖化に対する座り込みを一人でやっている女性Stefanie de Velascoさんが居た。思い切って話しかけてみた。それは、写真を撮って名前をブログにアップしても良いかと訊いただけだ。ツアー仲間にぼくと一緒の写真を撮ってもらった。
 Brandenburger Torの近くで
寒い中を一人で、座り込みを続けるその姿勢にスウェーデン女性のグレタさんと同じような気高いものを感じた。ノートに名前を書いてもらったが、ノートに挟んでいる木の葉を見て微笑んでこちらを見返した。ベルリンで拾った5枚の掌状複葉の木の葉だ!

2019年12月19日木曜日

イヌの仲間の脛骨と腓骨⑦ Tibia and fibula of Canid

日本産のイヌ上科の動物にはイヌ科のノイヌ、キツネ、タヌキとイタチ科のイタチ、テン、アナグマの頭骨以外の骨を持っている。日本には他にクマ科、アライグマ科、さらには鰭脚類がいるが、ぼくは標本を持っていない。図1はTCA専門学校のイヌ(たぶんビーグル)の骨格標本である。脛骨tと腓骨fは足首の方で癒合しているのかいないのか良く判らない。
図1.イヌCanis familialisの骨格(TCA専門学校で)
f:腓骨 t:脛骨
拡大しても一つ良く判別できないが、イヌの脛骨と腓骨は別々である。
図2.図1の下肢の拡大

手持ちのイヌの頭骨は5個あるのだが、脛骨や腓骨の標本は持ってないので、同じイヌ科のタヌキ(図3)とキツネ(図4)の脛骨と腓骨を示す。脛骨と腓骨が別々の骨となっている。しかし、腓骨が細い。
 図3.タヌキNyctereutes procyonoidesの右脛骨と腓骨

図4.キツネVulpes vulpesの右脛骨と腓骨
このキツネは子どもであり、上顎下顎とも乳歯である。

これらカイイヌ、タヌキ、キツネは腓骨が細いことから後足の内旋・凱旋は難しいだろう。
では、イヌ亜目に含まれるイタチの骨を見よう(図5)。下は千葉県鴨川の大山千枚田での轢死体を友人のIさんより横浜でプレゼントされたものだ。
イヌやタヌキ、キツネに比べるとイタチは小さな動物だが、腓骨は太くしっかりしている。
図5.イタチMustela itachiの脛骨と腓骨(上が右で、下が左)

では、同じイタチ科のアナグマを見よう(図6)。このアナグマは鹿児島県串間市で轢死していたものを晒骨してサル仲間のWさんが送ってくれたものだ。骨盤が割れて欠損していたり、右の膝から下がない。写真でも判るように軟骨部分が骨化していないため、まだ若いその年生まれの乳離れを終えたくらいの個体と思われる。脛骨の軟骨部分は見当たらないが、イタチよりも太い脛骨をしている。
図6.アナグマの左の脛骨と腓骨

イヌ科のカイイヌのダックス、タヌキ、キツネたちとイタチ科のイタチとアナグマの腓骨を比べるとイタチ科の動物の方が腓骨が太く頑丈である。このことは、イヌ科の動物よりもイタチ科の動物の方が足首を前後・左右に頻繁に動かしていることが判る。

2019年12月17日火曜日

反芻類の脛骨と腓骨⑥  Tibia and fibula of Ruminant

齧歯目ネズミ科の動物は足首の方で脛骨と腓骨が癒合しているが、カヤネズミでは、興味深いことに足首の近くで脛骨と腓骨が少し離れている。トガリネズミ目モグラ科、トガリネズミ科の動物たちでは、腓骨と脛骨の癒合・合体が脛骨の3分の2位までに及んでいる。
シカでは腓骨が脛骨と全て癒合・合体してしまって、脛骨だけになってしまったようだ(図1)。カモシカもシカと同じように腓骨が脛骨を全て癒合・合体している(図2、3)。
図1.シカCervus nipponの右下肢(f:大腿骨、t:脛骨、mt:中足骨)

図2.前からのシカCervus nipponとカモシカCapricornis crispusの脛骨tibia 
左の2本はシカの右脛骨tと右2本はカモシカの左と右の脛骨t

図3.後ろからのシカとカモシカの脛骨
左の2本はシカの脛骨、右の2本はカモシカの脛骨

同じ偶蹄類でもイノシシは脛骨と腓骨がしっかり分かれている。これはどうしてなのだろうか?
図4.イノシシSus scrofaの右の大腿骨femurと脛骨tiviaと腓骨fibula

ぼくらヒトを含む霊長類は全て脛骨と腓骨が分かれている。それは上肢の橈骨と尺骨が分かれているように、下肢の足首から先を右に左に半回転できるようになっているからだ。ぼくの様に足首が硬くなるとそれがスムーズにいかない。足首の方でぼくの脛骨と腓骨が癒着しかかっているのかもしれない。
じゃー、イノシシは蹄のついた後足を半回転できるのだろうか?

2019年12月16日月曜日

リスの仲間の脛骨と腓骨⑤ Tibia and fibula of squirrel

齧歯目のネズミの仲間(ネズミ科)の動物たちは脛骨と腓骨が足首の方で癒合・合体しているが、いつもカヤのような細い草の茎を登り降りしているカヤネズミでは腓骨が足元の方で少し離れていた。樹上生活が日常となっているリスはどうであろうか?カヤネズミ以上に足を使っていそうだ。
図1.リスの左右の脛骨と腓骨(上は右脛骨と腓骨)
リス(図1)とシマリス(図2)の腓骨を比べるとリスの脛骨はシマリスの脛骨に比べると明らかに細い。これはリスの方がシマリスよりも後足の柔軟性が無さそうだ。では、ムササビ(図3)と比べてみよう。
図2.シマリスの左右の大腿骨femurと脛骨tibiaと腓骨fibula

ムササビの腓骨はシマリスくらい太いが、同じような生活をしていると思われるアメリカモモンガの腓骨はリスの腓骨のように非常に細い。このような細い腓骨でも役だっているのだと思うと不思議に思う。
図3.ムササビの右の脛骨と腓骨(上)と左の脛骨(下)

図4.アメリカモモンガの左の脛骨と腓骨
以上のように同じ齧歯類でもリス科のリスやムササビ、モモンガになると脛骨を腓骨はネズミ科の動物たちは違ってしっかり分かれており、しかもシマリスやムササビはリスやモモンガよりも腓骨がしっかりしている。何故このような違いがあるのか彼らの生態・行動をしっかり把握していないのでダメだ!