「特定秘密保護法反対」

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原発不要・核廃絶


2019年12月17日火曜日

反芻類の脛骨と腓骨⑥  Tibia and fibula of Ruminant

齧歯目ネズミ科の動物は足首の方で脛骨と腓骨が癒合しているが、カヤネズミでは、興味深いことに足首の近くで脛骨と腓骨が少し離れている。トガリネズミ目モグラ科、トガリネズミ科の動物たちでは、腓骨と脛骨の癒合・合体が脛骨の3分の2位までに及んでいる。
シカでは腓骨が脛骨と全て癒合・合体してしまって、脛骨だけになってしまったようだ(図1)。カモシカもシカと同じように腓骨が脛骨を全て癒合・合体している(図2、3)。
図1.シカCervus nipponの右下肢(f:大腿骨、t:脛骨、mt:中足骨)

図2.前からのシカCervus nipponとカモシカCapricornis crispusの脛骨tibia 
左の2本はシカの右脛骨tと右2本はカモシカの左と右の脛骨t

図3.後ろからのシカとカモシカの脛骨
左の2本はシカの脛骨、右の2本はカモシカの脛骨

同じ偶蹄類でもイノシシは脛骨と腓骨がしっかり分かれている。これはどうしてなのだろうか?
図4.イノシシSus scrofaの右の大腿骨femurと脛骨tiviaと腓骨fibula

ぼくらヒトを含む霊長類は全て脛骨と腓骨が分かれている。それは上肢の橈骨と尺骨が分かれているように、下肢の足首から先を右に左に半回転できるようになっているからだ。ぼくの様に足首が硬くなるとそれがスムーズにいかない。足首の方でぼくの脛骨と腓骨が癒着しかかっているのかもしれない。
じゃー、イノシシは蹄のついた後足を半回転できるのだろうか?

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