6月12日に、k-ta隊員から郵送されてきた乾燥したアズマヒキガエルをガラス瓶の水に浸けた。
27日に完全に腐っていたので、水洗いして汚物を捨てた。
下は、12日の水に浸けた状態。
このカエルは代々木のk-ta隊員の家の近くのお寺にあったようだ。
どうも、カラスにやられたようで左のは腹部が無かったし、右のは頭だけだったようだ。
左のは足はあるが腹部ばかりか手の部分もない。
上のカエルを骨にした。
Left部分のA,B,Cはそれぞれ、対になっている。頭部が2個あるので、AとBとCは頭骨の一部だろう。Cは後頭骨だと分かった。
さらにJも同じものが2対あるので、上顎骨かな?Mの左4つが下顎骨なのかな?
しかし、JやMの骨には歯らしきものがまったく見当たらない。
Center部分のE,E'は腸骨でE,E'の下部の凹みは大腿骨が付く。
F、F'とG、G'が大腿骨と脛骨だ。
脊椎骨がこんなに少なくその並びが分からない。
一番下の脊椎が仙骨かな?
Oは何と尾てい骨にあたるようだ。
Right部分のHは大きな塊でこれは、なんとEとE’とが接する、恥骨と坐骨にあたる事が分かった。
Iは下肢の骨だと思うし、Kは頭蓋骨の一部だろう。
Lは哺乳類の鼓胞に似るが1個だけだ。
Nの3個は間接部分と思うがどこの部分のものか検討がつかない。
で、骨を並べてみた。脊椎や頭骨部分は好い加減だ!
カエルの骨は、例えアズマヒキガエルのような大型のカエルでも大腿骨などの骨髄部分は空洞となっている。つまりスカスカだ。もし、イタチやテンが食べたとしたら、どの骨もバラバラの破片となるに違いない。脊椎骨がそのまま排出された場合に、他の脊椎動物と区別するには、
一緒に排出された毛、羽毛、鱗状の外皮、しばしば手足の先が消化されずにそのまま排出されるので、それらを含めて総合的に考えなければいけないだろう。
AやB、さらにはE、F、GやH、J、Mがそのまま出てきたならば同定できる。
でも、ネズミのような小哺乳類がテンに食べられた時は、歯か上下の顎骨しか決めてにならない。
ペリットならば骨がそのまま出てくるだろうが、糞として排出された場合は、歯が出てこないようなカエルは決めてに欠けるかな?
土曜日の6時間以上をカエルの骨の整理に費やした。
肋骨や前肢の骨がないものの、カエルの骨は哺乳類とは比べものにならないほど少ない。