「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2008年5月8日木曜日

エビネはまだ早かった!

いつものように4時に起きる。今日の目的はエビネ観賞だ。
松茸山早戸川登山口のところに駐車。リスが一匹登山道の斜面にいる。上手に撮ろうとそろりそろりと近づいたが、逃げられる。リスは松茸山山頂付近にもいる。

エビネが何箇所も群落を作っている尾根にとりつく。登り始めてすぐに、左足首にチックと軽い痛さ、裾をたくし上げてみるとヒルが着いている。靴にもヒルが尺取運動をしながら登ってくる。さっそく、飽和食塩水を靴下が濡れるくらまで噴霧。右足にはヒルは一匹も着いていない。が、噴霧する。

胸まであるササ藪を両手で掻き分けるようにして這い登る。

昨年もあったヌタ場には、偶蹄類の足跡と、タヌキ?のような足跡。 こんな山奥にタヌキ?

開けた送電線の鉄塔下では、何匹ものクマバチが地上1メートルくらいの高さのところをホバリングしている。ナワバリを持っているようで、他個体がきたら追い出す?どうもレックを形成してメスを誘っているようだ。

肝腎のエビネはまだ花茎が伸びたばかりで、蕾も小さく、開花は再来週の始め頃だろう。 同じ尾根道を帰るのはつまらないので、沢へ下りる山道があったので、それを辿ることにした。何箇所も道が寸断されていたが、首尾良く沢まで辿りつく。ん?なんだ?ここは一度来たことがあるところだった。途中で気が付くべきなのに下まで降りてから気が付く。疲れがでる。
そこからすぐ沢を渡ることができないので、岸の岩伝いに上流まで行き、岩が飛び出ているところで対岸に渡り、斜面をよじ登る。見慣れた林道だ。ウツギの白い花が目に飛び込む。

ユキノシタ科の木の花の季節がやってきた、これが終わるとスイカズラ科の花が競うようにして咲く。 ガクウツギの花は清楚な感じ。
ミツバウツギの恥らうように下向きに咲き、か弱い感じの白い花。矢部さんが若葉を摘み始める。この若葉を茹でて胡麻和えにするとかなりイケルようだ。彼は、下戸なのに酒の肴のようなものが好きだ。キリの青紫色の花が咲いている。青い木の花からアフリカで見たジャカランダを思い出した
山側から林道上に張り出ている木の枝に大きなアオダイショウが休息していた。

今日は、林道で鳥の写真を狙っている定年退職した男性二人にサルの聞き込みをする。

二人とも、エ?ここにサルがいるんですか? と逆に聞き返してくる。

二人とも立派な望遠レンズつきの一眼レフだ。この林道でハクビシンを見たという。その写真を見せてもらう。すぐ横で撮っても逃げなかったようだ。他の方もハクビシンを見たことがあると言っていた。さらに、何とシマリスを見たことがあるというのだ。
シマリス情報は林道は異なるが、これで2件目になる。

いよいよ丹沢にもハクビシン、さらには逃げたペット(チョウセンシマリス?)が山に住み着き始めたのかもしれない。

2008年5月2日金曜日

子ザルが親を呼ぶ声




5月1日に出会ったサルの群れの声。聞こえるのは子ザルがはぐれて親を呼ぶ声である。

下の写真はぼくらに4メートルくらいまで近づいてきて、ぼくらの様子をうかがう7歳くらいのオス。矢部さんが写す。ぼくも撮ったが、前の草にピントが合いダメ。

斜面の崩落止めのコンクリートの上を歩く2歳オス。矢部さん写す。

久しぶりのサルの群れと鳴き声

5月1日:土山峠(神奈川県宮ヶ瀬湖南岸)で、出会ったサルの群れ。定期バスも通る通行量が多い道を仏果山側から辺室山側へ渡る。車の合間をみはからってまとまって一気に駆け抜ける。直線道路なのでどの車も70キロ以上で走り抜ける。右の後足がビッコのメスがいた。やはり交通事故に遭っているのだ。先日もこの場所で、車に轢かれたサルを目撃している人がいた。動物の横断注意の看板の他に時速を30キロ以下と制限すべきだ。動物の棲息場所に舗装道路を作ったのだから人は少し遠慮をしなければ!
始めの3,40分は、ぼくらを警戒していたサルたちも、しだいに姿を見せてくれるようになった。上は、ミツバアケビの花を食べている4歳メス。メスの場合は3,4歳になるともうピンクの乳首が胸にはっきりと見えるようになる。オスでは大人になっても乳首は見えづらい。ここでは、アケビの花以外に、フジの花やオオイタドリ、オニグルミの新芽を食べていた。
警戒しながらこちらをうかがう14、5歳のメス。この林道を渡りたいが、ぼくらがこちらにいるので躊躇している。
今年生まれのアカンボウを腹に抱えて一目散に林道を渡る10歳前後のメス。ぼくのデジカメではシャッタースピードを200分の1秒と固定すれば良かったのだ。
もう、警戒心がとれてきたコドモたち。左が3歳オス、右が2歳オス。
始めの頃は、このようにぼくらを見ている周辺のオスたちがいた。また、発信機を装着しているオスもいた。川弟群である。丹沢のサルたちも出産季に入っている。
サルやシカなどの野生動物の野荒しが問題になっている。彼等の生息域である山の中にも道路が作られる。ますます、彼等は山中では棲みづらくなっている。
治水工事としての護岸工事は今、見直されている。街中の川はもとより堰堤工事や、林道工事など山中の治山・治水の土木工事の方法や必要性を考え直さなければいけない。

2008年5月1日木曜日

早くもヒルとダニ!

5時半に矢部さんのところにより、丹沢へ向かう。もう、4時半過ぎから明るくなっている。水沢沿いにはダイモンジソウの群落がある。踏み分け道を探しながら歩き、焼山登山道にでる。一汗かき、気持ちが良い。
が、矢部さんの足にはヒルが付いていて、他に二匹が靴下に付いている。ぼくにはヒルは付いていないが、マダニが一匹付いていた。ヒルやダニたちも活動し始めた。「あぉ~あぉ~、あぁ~ぉ~」とアオバトやツツドリの声がコダマする。
そのまま登山道を下るとアナグマの巣穴?、その手前にアナグマの糞と何故かテンの糞。
さらに10メートルも進まないうちに再び同じような巣穴だ。が、この出入り口にもアナグマの糞。何故、穴の前に糞をするのか?ということはアナグマの巣穴ではなく共同トイレか?では先ほどのテン糞は何故?今は双方とも子育ての季節?イタチ科の仲間同士なので、互いに糞によるマーキングでナワバリを誇示しているのか?
日があたる場所でワラビを摘み、水沢橋方面への尾根を下る。キビタキという綺麗な小鳥を教えてもらう。途中、山椒の葉を摘み、モミジガサをたくさん摘み。車に乗って、クリスの仕事場がある神奈川県立七沢森林公園を目差す。宮ヶ瀬のやまびこ大橋を過ぎた、土山峠付近でサルを見つけ、2時間以上観察する。久しぶりで凄くうれしい。
帰り、ヘビがカエル♂(カエルの種類不明)を飲み込んでいるところに遭遇。
矢部さんと二人で写真を撮るものだから、ヘビは煩がってオタマがいる水場を泳ぎ渡り、斜面に登って飲み込みを続ける。
カエルの腹や足に婚姻色が表れているので、これから交尾しようとしていたのだ。それでコロコロ鳴いていたので、ヘビに見つかって捕食されてしまったのだ。きっとメスを呼ぶために鳴かなければ捕まらなかっただろう。 命がけの恋をしたのだ。

このヘビ、最初はヤマカガシだと思っていたら、矢部さんからコメントのような指摘があり、さらにすぐ矢部さんからシマヘビの可能性が高いと知らせてくらました。身体の紋様もさることながら、目の虹彩の色なども見なくては確実な同定ができそうもありません。もっともヘビ好きが見れば一目で分るのでしょう。

それにしても、コドモヘビは何故オトナとは紋様がちがう種がいるのか、鳥類や哺乳類のように子育てを行うなら、その紋様の違いが機能しているのが理解できる。しかし、ヘビたちは卵を産みっぱなしである。赤ちゃんヘビは孵化した時に外敵に襲われる可能性が高い。しかし、その時に毒蛇の紋様をしていれば少しは外敵に対する脅しになるだろう。このように合目的に考えるのは間違っているかもしれない。いずれにしても自然との競合の上で進化してきた今のヘビがいる。自然探索には興味が尽きない。

2008年4月29日火曜日

イタチがいなくなりアライグマが、、

横浜市と藤沢市の間を流れる境川は、江ノ島に流れる。正面に見えるのは横浜市営地下鉄の高架であり、右が横浜側、左が藤沢側である。

川底や土手はコンクリートで固められており、流れが速い。それでもモツゴ、コイ、ヨシノボリ、オイカワがいる。
今日は両側の土手をイタチの糞を探しながら歩いた。藤沢側のサイクリング道路にも横浜側の土手の上の道路にも犬の糞を除いてイタチの糞は見つけられなかった。
藤沢側で農作業をしている人に聞くと、「境川の護岸工事以降まったくイタチは見なくなった。それまでは随分イタズラされた」と懐かしそうに話してくれた。横浜側ではフキを摘んでいた人に聞いた。「10年前まではいた。今はアライグマがいる」と話してくれた。

護岸工事でイタチが巣を作るような穴を地面に空けられなくなってしまったのだ。イタチにとっては、カエルやザリガニや昆虫などの食物はあるが、営巣場所が確保できないのだ。一方、アライグマは下水道などの側溝を営巣場所にして十分生きていけるのだ。

2008年4月28日月曜日

チベット

北京オリンピンクが近づくにつれ、ますますチベット問題がクローズアップされてきている。チベットに旅行に行った人たちは、観光用のお店やレストラン行き、ホテルに泊まってもチベット人たちが虐げられていると話してくれる。中国人(漢族)のガイドが案内するのはどれも中国人経営の店。しかし、店の前や神社周辺で細々と生計を立ててお土産を売っているチベット人たちを見ることになる。

2005年春、秦嶺山脈の麓でのキンシコウの調査時、オーストラリアからの研究者、中国系アメリカ人の大学生とぼくの3人で、中国の大学院生たちとチベット問題を議論した。学生たちは私たち3名の言うことをほとんど聞き入れてくれない。チベットは独立した国家であり、中国が強大になった時に統合され、中国が弱くなると独立した。それさえも、理解してくれない。子供の頃からチベットは中国の祖国の一部だと教え込まれている。

サルの話しや動物の話しならノートを取りながら耳を傾けてくれるが、チベット問題はダメだった。

2008年4月26日土曜日

あ!イノシシ、また、、

久しぶりの丹沢山塊の水沢林道である。サル調査が目的であるが、このところサルの痕跡すら見つけることができない。
歩き始めて間もなく、山側斜面からイノシシが一頭駆け下りて沢側斜面に入る。矢部さんが”イノシシ”と小声で言う。と、今度は二頭のイノシシが連なって駆け抜ける。大型犬のセパードよりも小さく柴犬よりも大きな個体だ。昨年生まれたヤツだろう。まだ、兄弟が一緒に行動しているのだ。
ナナフシがカエデの仲間の葉に何匹もいて柔らかい葉を食べていた。

林道終点まで歩き、戻る。イノシシに出会った辺りをすぎて、おじさんと話しをする。彼もこのところまったくサルの姿を見ていないようだ。このおじさんは、もう何年も前からこの水場がある辺りで自宅から持ち込んだ草木を植えて楽しんでいる。水場にはテンがくるようだ。5年目にしてシカに菜の花が食べられたと笑みを浮かべている(下の写真)。カキを植えるとサルがきてくれるかな?とニコニコしている。おじさんは2、3年前の11時頃に地面でムササビがヒヨドリくらいの大きさの鳥ともみ合っていたのを見たことがあるようだ。どうもそのムササビは営巣している鳥に近づきすぎたようだ。昼間である。

ゲート近くの杉林で矢部さんがリスを見つける。

帰路、サルを見たくて、七沢森林公園付近で土地を買って仕事をしているクルスのところに立ち寄る。サルは見られなかったがサル糞を見つけたし、楽しいナイジェリア出身の男たちとも知り合いになった。丹沢の帰りこの市街地に出る群れを観察しようかなと思い始めている。

2008年4月24日木曜日

一斉協調攻撃行動

ニホンザルの群れを観察していると、ちょっとした小競り合いをきっかけに、ある個体が群れのほとんど全個体から一斉に攻撃されることがある。
一斉攻撃の対象になる大半は群れのオスだ。しかし、そのオスが小さなコドモを泣かしたり、メスを苛めた訳ではない。大抵はオトナメスなどが出てきてギャーギャーとわめきちらすのだが、このメスのギャーギャーわめく声に誘発されて、それまでのんびりと横になっていたり、グルーミングしていたような個体までがまるで何かの合図があったようにとびおきて、加勢するように一斉にある特定の個体を攻撃する。
そのため、その個体がブッシュの中に逃げると4、50頭もの個体が一斉にブッシュの中を追うので、ブッシュがウエーブが起きたようにゆれる。これは、2、30メールも一斉に大勢の個体によって動くが20秒もしないで終わり、また、平穏な休息時間となる。
これを協調攻撃行動と云い、ニホンザルばかりでなくチンパンジーにも見られる。
時々、ギャーギャー啼き叫んでいたメスにこの行動が向けられることもある。

このサルに見られる協調攻撃行動を観察していると、集団生活をするものは絶えず他個体との一体感を求めているように思える。スケープゴートになる個体は集団の中でいつも何となく疎まれている個体であったり、そうでないこともある。それがある時爆発したように他個体が一斉に攻撃することになる。

このサルに見られる協調攻撃行動は、ぼくらの人の社会でも形を変えて見られる。それは、多勢に従う行動であり、勝ち馬に乗る行動だ。選挙でも雪崩現象が起きるのは他の多くのものとの一体感を求めているとも云えるが、勝利者に味方した方があらゆる面で得になるからだ。
民主主義は多数の意見の尊重だが、サルを観察している者にとっては、民主主義は少数者を結果的に無視し、捨て去る恐ろしい面をも持っていると思わざるを得ない。

中国におけるチベットの自主・独立の抑圧と米国の大統領の予備選挙をニュースで聞いていたら、上記のサルの一斉協調攻撃行動を思い浮かべてしまった。

ムササビの巣穴の新旧と条件

見ていた他の他の穴も撮ってきました。真ん中の大きな穴には樹液がでておりません。樹液が出ている穴は、ムササビが出入りする時に身体に樹液がつくとすると、ムササビ君はイヤだろうと思います。そうすると、樹液が出ない古い穴に居るということだ。taka隊員さんヒントをありがとう。

神社を下ったところにある杉の木にも穴が開いていた。一体、何本の杉の木に穴をあけているのだろう。一本、一本、調べなくてはいけないか?そうなると、巣穴を開ける、杉の木の立地条件も解りますね。
本当は、サルを見たい!

2008年4月23日水曜日

空振り!

1月に撮ったときは、大きな穴が斜めに三つあっただけだが、これを見るともう1個新たに開けられ始めている。こんなにたくさんの穴はテンなどの外敵を混乱させるためなのか?
2時に起き、ビデオとカメラを点検し、矢部さんを待つ。3時丁度に矢部さんが来てくれる。車を走らせ奥湯河原のトイレがある駐車場に着いたのが4時10分。トイレから小さなコウモリが3匹出入りしている。停まったら写真に撮ろうとしたが、ヘッドランプの光の中を慌てたように飛びまわっている。
ヘッドランプの光を頼りに神社までの道を登る。
一度も休まずに登ったので、神社に着いたのが4時半で、まだ暗闇の世界だが、空は少し明るい感じ。早速、二人で巣穴を見上げる。神社の軒先の穴は諦めて、3月5日にムササビが摑まっていた杉の木を両側から囲むように二人で見上げる。
5時になり、もう十分に明るい。ぼくは斜面を背に寝転ぶ。アオバトが「わーあぉー、わぁおー」と2箇所で啼いている。ウグイスの「ほーほけきょ」もうるさいくらいに聞こえる。寒さに備えてきたのに寒い!
5時半になり、見上げる空にはカラス、カケス、トビ、ハトの仲間、小鳥たちが飛ぶのが視界に入る。鳥たちの朝のもっとも忙しい採食の時間のようだ。寝転んでいるので、尻が冷たくなってきた。
6時になる。6時半まで頑張ろうと話す。寒いが眠い。
もし、我々が見上げている木に飛び移ってきたら、その音だけで判る筈だ。あるいは神社の屋根裏に戻ってきたとしても着地した音で判るはずだ。空を飛ぶ鳥たちのシルエットがムササビと思いハットする。
6時半、ダメ。戻って来なかったのか?戻って来たならば、しばらく穴から顔を出していることもあるので、穴という穴を二人で双眼鏡で見る。ダメ。帰ることにする。
帰路の道沿いのアオキの実に食痕がついている。さらには、神社の下100メートルくらいの杉の木にも大きな穴が開いており、ムササビの爪を立てて登ったような痕がついている。ムササビの留まり木とでも思えるような杉の木がいくつかあった。樹皮が擦り切れている。
アオキの実の食痕はどれも4,5日前以上のものであり、ムササビは食べ物を別の物に移したようだ。
4月13日に見たときは、おびただしい量の生々しいノウサギの糞があったが、今日はそれらが皆、古くなって白っぽくなっていた。新しい糞は見当たらない。しかし、ササとオオイタドリの古いウサギの食痕を見つけた。駐車場のトイレの天井をみたが、コウモリはまったく見つけることができなかった。

西湘バイバスを走っていると竹内さんから電話があった。今日は、空振り三振もいいとこだ。