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原発不要・核廃絶


2020年12月20日日曜日

白骨化したミイラのネズミの同定  The identification of a mummy mouse skeletonized

今週は木曜からはずーと家にいて、聖護院大根を切って干したり、葉を漬けたり、デンドロを室内に取り入れたり、スーパーで酒粕を探したり、定期検診で歯医者に行ったり、正月用の少し高めのウィスキーを3本買ってきたり、水曜に学校に持って行った日本生息の食肉目の頭骨を棚に戻したり、アイロン掛けをしたり、本「82年生まれ、キム・ジョン」を読んだり、骨を眺めたりしている。

2012年に専門学校に来ていた動物写真家の久田雅夫さんからもらったネズミのミイラ(図1)を昨日、今日と調べた。長い頭骨や尾が頭胴よりも長いことからネズミ科のハタネズミ亜科ではなくネズミ亜科であり、大きさからしてハツカ、アカ、ヒメアカ、カヤのどれかな?と調べることにした。参考にしたのは安倍永監修「日本の哺乳類」(東海大出版)の金子之史著「日本産ネズミ科検索表」である。

咬板前縁の形からハツカネズミ型ではなくヒメネズミ型(図2)と判断した。このタイプは金子によればヒメネズミとカヤネズミの2種だ。次に、吻部の長さ(図3)はヒメでは頭骨全長の約1/4、カヤでは約1/5とある。さらに切歯の先端の後方にはハツカのような切れ込みがないので、ヒメネズミと判断した。金子著の検索表ではその部分の図が表示されているので判り良い。切歯孔の後端が第一臼歯より前方にあることを覗いてみて確認した。また、後足長は骨だけで少し曲がっているが17ミリ以上(カヤでは14~17ミリ)あるので、カヤネズミではなくヒメネズミと確信した。

図1.ヒメネズミの白骨化したミイラ

図2.咬板前縁(斜め上からの矢印)と切歯の切れ込み無し(←)

図3.吻部の長さと頭骨全長の割合

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