「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2018年12月1日土曜日

野生生物探検隊2) Wild Life Expedition2)

ぼくは12時50分を過ぎてもまだラーメンを口に運んでいた。他の隊員たちは既にザックを背負って探索を始めている。Yさんがすぐそこにシカのヌタ場があると教えてくれる。二人で行く。ヌタ場ではなく休息場のようだ。ぼくは毛を探し、1本の毛を見つける。イノシシの毛ではなくシカの毛だ!標本としてフィールドノートに挟んだが、何故か見つからない。
数頭のシカがこの場を利用して休んだようだ。
長径3メートル近くのシカのヌタ場
 take隊員は「1頭だけでなくもう数頭のグループが湯河原にやってきているんだ」。箱根の白銀山にはすでにシカの個体群が生息しているので、そこからやってきたのだろう。今まで、まだ、白銀林道付近にはシカは進出してないだろうと思っていたので、俄かにシカの痕跡を探し始める。
糞がある。小鹿の糞もある。
シカのメスグループがいるんだ。
シカ糞
シカが居つけば綺麗な草花も食べられてしまうと、take隊員は嘆き始める
小鹿の糞
ヤマボウシさんにムラサキニガナを教えてもらう。
ムラサキニガナの葉
ムラサキニガナの果実
伐開地から離れて2メートルを優に超えるササダケの中に作られた巾1メートルくらいの道に入る。
ササダケの間を通しての景色
リンドウがあり、リスの食痕のエビフライがあり、ぼくは見なかったが先頭の3、4名はイノシシが2、3頭走り去るの目撃する。
リンドウ

エビフライ

右奥にイノシシが走り去ったようだ。
動物たちがササダケの中に作られた道を利用し、この道からササダケの中に入り込む獣道が数多くある。
獣道がいくつもある。
テン糞2を見つける
ニオイタチツボスミレを見つけるが、お化粧のような匂を嗅ぐことができたのは、ほんの数名、ぼくを含め半数以上は匂が判らない。
ぼくは匂を嗅ぎわける自信を持っていたのだが、どうもこのニオイタチツボスミレの匂いだけは嗅ぐことができない。以前もそうだったのだ。
虫や小鳥の音声のように周波数の高い音をぼくは聴くことが出来なくなったが、匂でも嗅ぎ分けられる匂とそうでない匂があるんだ。
ニオイタチツボスミレ
ササダケの中の道から林道へ降りる。ここからヤマイモのムカゴ採りとなる。二人でお猪口一杯分くらいの量のムカゴが集まる。
これを真鶴駅前の居酒屋「雑魚番屋」で炒ってもらう。
この時にママさんに良く洗って下さいと皆がのたまう。ぼくが糞を拾った手でムカゴを採ったからだ!
帰路、ムカゴを採りながら、こっちを振り向いてもらう!
林道横にイノシシやシカなどの動物たちの大きなヌタ場があり、タヌキの足跡があるよ!分かるかな?
大きなヌタ場だ!
またまた、ヤマボウシさんに教えてもらう。オオヒナノウスツボーゴマノハグサ科ーで夏に花が咲くようだ。
オオヒナノウスツボ
オオヒナノウスツボ
ベニバナボロギク、ピンボケだ!
車まで歩いて、帰路はtake隊員と奥さんが切盛りしている「雑魚番屋」で4時頃から8時過ぎまで、大きな生きたアジやキンメの刺身、キンメの煮魚、なんとイノシシの大根と煮たジビエ料理、そしてスミヤキの焼き魚、最後にサケの身を使った三平汁を食べる。
ぼくは生ビール一杯、焼酎のお湯割り3杯、ママさんに作ってもらったウィスキーのレモン輪切り入りの熱湯割り。このウィスキーはいつも家で飲んでいる角なのにレモンが効いて凄く旨かった。

2018年11月30日金曜日

野生生物探検隊1) Wild life expedition 1)

昨日、野生生物探検隊の集まりがあった。真鶴駅に10時集合し、それからtake隊員とSさんの車に分乗して白銀林道に行った。ここは、ゲートがあるが自由に開けて出入りすることができる。
テン糞があり、サルトリイバラをアオツヅラフジの青黒い実があるのでシオデとぼくが間違い。チョウセンアサガオが何故かあり、散策は続く。
テン糞1だ!
ぼくが素手でテン糞を拾うものだから、後で問題になる。
サルトリイバラの葉とアオツヅラフジの実
チョウセンアサガオの果実と種子
すると、isa隊員が葉が萎れているアオキを見つけ、何故萎れているのか調べる。木の根元から7,80センチの高さまで樹皮が形成層から剝かれており、縦についた細い歯型を見つけた。take隊員がノウサギだ。ノウサギが立ち上がって樹皮をかじったんだ!っと云うことに皆、成る程と思う。しかし、後でこの考えが代わる。
幹の樹皮がないので葉が垂れ下がっているアオキ
アオキの樹皮の食痕
白銀林道を歩く野生生物探検隊の隊員たち
シロヨメナがたくさんまとまって咲いている
道路からちょっと外れて伐採された植林地に入るとツルリンドウが赤い実をつけている。さらに歩き回るとこの辺りにはツルリンドウが至る所にある。陽が入るようになってツルリンドウが繁茂し始めたのだ。
ツルリンドウの赤い実
ツルリンドウの花も咲いていた
ノウサギの食痕を見つける。昨夜か朝早く食べたようだ。切り口がナイフで切ったようだ。ウラジロチチコグサのようだ。
ノウサギの食痕
ノウサギの食痕の1メートルも離れていないところに同じウラジロチチコグサがあった。こちらはまったく食べられていない。
南ア生まれの外来種ウラジロチチコグサ
k-ta隊員がヒイロタケを見つけた。ぼくはカワラタケの仲間だとばっかり思っていた。サルノコシカケ科だ!が、ネット検索してみると、シュタケというものがあり、ヒイロタケはタマチョレイ科シュタケ属と書かれている。どうもタマチョレイ科が正しいのかな?
ヒイロタケ
裏からみたヒイロタケ
ヒサカキの新枝が食べられている。ノウサギの食痕か?食痕は少し古いが切り口はナイフで切ったような鮮やかさはない。
上の写真の左を拡大したヒサカキ食痕、ノウサギではない。
辺りを見回すとヒサカキばかりでなく、カラスザンショウの幼木の葉も食べられている。ノウサギが食べた訳ではない!
カラスザンショウの幼木も食べられている
コガンピという植物をヤマボウシさんに教えてもらう。是非、コガンピを花が咲いている来年の夏にもう一度見てみたい。
コガンピ、ジンチョウゲ科
12時半を過ぎているので、お昼にする。各自が開けた伐採跡と切り株に腰掛けてのお昼だ。ぼくはガスコンロでインスタントラーメンを作る。家で切ってきた白菜、ネギ、ホウレン草を入れ、生卵を落とす。熱々で旨い!皆はもちろんぼくより先に食べ終える。k-ta隊員からチョコを貰う。

2018年11月28日水曜日

ミニブタの副蹄  The dew claw of miniature pig 

昨日、学校の帰りに飼育されている動物たちに金網越しに声を掛けてきた。相変わらずウマ君はぼくが金網に近寄ると鼻面を押し寄せてくるので鼻面を撫でてあげた。隣ではミニブタがオシッコをしていた。写真を撮ろうとしたら、歩き回るので、撮るのが難しい。
ぼくが、ミニブタに話しかけていると、飼育係りの女子学生がやってきて、手をかざし「お座り」と声を掛けて座らせた。
「へー、言う事を聞くんだ!」っと感心してしまった。
ぼくはこの子の得意そうな目つきをみて、ブタは人とコミュニケーションが取れるかな?っと思ったり、それ以上にぼくの関心は足、副蹄に向いた。山でのシカ、カモシカ、イノシシの足跡の違いを知るのに、この子の歩き方をもっともっと観るべきかなっと思いながら電車に乗った。

タヌキ糞の内容物

21日22日の今回の丹沢宿泊実習で、21日は県道70号線とキャンプ場から唐沢に沿った山道歩きであったために、つまり尾根歩きがなかったのでタヌキ糞を見つけられなかった。
タヌキ糞は全て22日に歩いた清川平成の森からの尾根歩きで見つけた。
タヌキ糞の位置は「テン糞内容物とルート図」(11月26日)を参照して!
10:37 タヌキ糞1
マメガキ種子果皮・果肉、砂泥少し

11:29 タヌキ糞2
マメガキ種子・果肉・果皮

13:17 タヌキ糞3
ケンポナシ種子・果皮・果柄、砂泥少し

13:55 タヌキ糞4
マメガキ種子・果肉・果皮、サルナシ種子・果肉・果皮

14:19 タヌキ糞5
カキ種子・果肉・果皮、昆虫脚

表 タヌキ糞1~5の内容物

5個のタヌキ糞の内、2,3と4、5は同一のタヌキ家族のものだろう。2・3の間は200m前後、4・5は300m前後しか離れていない。しかし、糞として出されたものは近い場所であっても異なる。2はマメガキ、3はケンポナシであり、4はマメガキとサルナシだが5はカキだ。タヌキ糞2のすぐそばにヤブコウジの群落があり、赤い実もつけてあったので、ヤブコウジの種子が出てくるかと思ったが、タヌキ糞3にも入っていなかった。タヌキはヤブコウジの果実を食べないのだろうか?

2018年11月27日火曜日

アライグマとアナグマは同じ哺乳類の腐肉を食べた? The racoon dog and the badger had eaten same mammal carrion?

21日22日の丹沢実習で、テン、タヌキ以外の食肉目のアライグマ、アナグマ、イタチたちの糞を拾ってきて、水洗いして内容物を調べた。
21 8:58 アライグマ糞
カキ?果肉・果皮、不明植物片、中大型哺乳類毛6cm、ミミズ外皮、節足動物外皮少し、不明動物質

21 13:29 アナグマ糞
サルナシ種子・果皮、中大型哺乳類毛5センチ以上、砂泥

21 16:15 イタチ糞
サルナシ種子・果肉・果皮、昆虫脚
日本固有種のアナグマとイタチは秋の果実である、サルナシを食べていたが、移入種であるアライグマの糞はカキ?の実を食べたのかなと思われる植物質があったが、ミミズや哺乳類の毛(これが半分以上を占める)以外は不明動物・不明植物質が多かった。

アライグマが食べた哺乳類は、死んでいた哺乳類を食べたのだろう。アナグマ糞から出てきた哺乳類の毛も同じ動物の毛ように思われた。これら二つの糞は直線距離で3300mも離れている。もし、同じ死体を食べたとして、その死体が互いの糞の中間にあったとしても1600も離れている。Animal Diversity WebのProyon lotorc  https://animaldiversity.org/accounts/Procyon_lotor/によるとアライグマの行動域は直径1~3キロだが、アメリカ西部に生息するものは10キロにも達するようだ。とすると、アライグマがかなり移動してアナグマも食べた死肉を漁ったと思われる。

イタチ糞は、キャンプ場の近くの川原の石の上で見つけた。魚の骨か鱗でも糞に見つかるのではと期待したが、サルナシと昆虫を食べたものだった。

2018年11月26日月曜日

テン糞の内容物とルート図  The contents of Marten's scats and the root map.

21日、22日の丹沢実習で見つけ拾ったテン糞7個の内6個は全て県道70号線の路肩であった。テン糞5だけが唐沢公園橋を渡って黒岩方面に少し行ったところで見つけた。
3個の糞にサルナシの種子が入っていた。一種類の種子が入っていたのは1,5の2個で、ケンポナシとアケビも食べていた。一種類だけの内容物だったのは3のヤマボウシ、4のサルナシ、7のマメガキを食べたものだった。動物質の物を食べていたのは2と6であった。6のハリガネムシのような線虫が糞中に出てきたのは初めてだ。
下にテン糞やタヌキ糞などの糞を拾った場所のルート図を載せた。2日目の清川平成の森から御殿森ノ頭・宮ヶ瀬園地までの尾根歩きでタヌキ糞を見つけている。タヌキ糞などについては次回にアップする。

テン糞2,3,7はほぼ同じ場所であり、太さも同じくらいなので同一個体のものだろう。同じく4と6も同一個体と思われる。

表1 見つけ拾ったテン糞1から7の内容物

9:45  テン糞1
サルナシ種子、ケンポナシ種子・果肉・果柄

11:08 テン糞2
甲虫外羽・肢、ネズミ科毛多数

 11:06 テン糞3
ヤマボウシの種子・果肉・果皮
 11:24 テン糞4
サルナシ種子・果肉・果皮

 14:39 テン糞5
サルナシ種子・果肉・果皮、アケビ種子1個

11/22 8:44   テン糞6
カキ種子・果肉・果皮、線虫

11/22 9:01 テン糞7
マメガキ種子・果肉・果皮

図 テン糞、タヌキ糞、イタチ糞などを見つけた位置
黒丸の①から⑦はテン糞、赤丸のからはタヌキ糞、緑のはアナグマ糞、〇は鳥糞を示す。イタチ糞はキャンプ場、アライグマ糞は吹風トンネルと鳥糞の間付近。