「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2010年7月20日火曜日

マダラチョウ科の蛹

一昨日、早戸川林道でガガイモ科のコイケマ?を見ていた。
この仲間は有毒(アルカロイド)植物が多い。
そばの枝にまるでプラスチックでできたような透明なカプセルを見つけた。
見つけたのはやまぼうしさん?k-ta隊員?
これ、何だろう?
帰宅後、やまぼうしさんからアサギマダラの蛹の抜け殻のようだとメールがくる。
調べる。まさしくそうだ。

40年以上前の台湾の地本温泉付近の川原を歩いて山に入る時を思い出した。
周りの草むらが、大きさが殻付きピーナッツ状で、透明のキラキラ反射するものがクリスマスの時の小さな電球のようにたくさんぶら下がっていた。
チョウに詳しい友人(現在、台東在住)が「これはマダラチョウの蛹だ!」っと教えてくれた。

幼虫たちの食草は有毒物質を含んだ植物を食べるので、鳥たちがこのマダラチョウの仲間を食べないようだ。食べても吐き出すようだ。
上は2006年5月31日の丹沢の女王の蜜を吸っていたアサギマダラ。
この丹沢の女王(バイカウツギ)は伐採されてしまった。翌年、徒長枝が出たが、枯れた。

赤面の極み!

拙著「頭骨コレクション」築地書館でいくつか訂正したい箇所が見つかている。

増刷りになればその時に訂正できるのだが、こういう本は初版3000部刷ってそれでお仕舞いとなるだろう。
出版社のHP上に今週中にも二ヶ所については載せてくれるようだ。
医学部で解剖学を教えていた友人から指摘されたものは、ぼくとしては赤面の極みであり、穴があったら入りたい。

矢状縫合、矢状隆起を彼から指摘されなければこれからもずーと「やじょうほうごう」、「やじょうりゅうき」と読んでいただろう。
これは解剖学用語では「しじょうほうごう」、「しじょうりゅうき」と読むようだ。
で、手持ちの解剖学の図鑑や本を見た、「しじょう」である。

さらに、もう一つ、これはぼくの勘違いにもなるのだが、ヒゲクジラのヒゲは歯が変化したものではなく、口蓋の皮膚がヒゲ状になったものだ。

恥ずかしい!

拙著「頭骨コレクション」築地書館
を持っている方は是非、上の間違いを訂正してください。

2010年7月19日月曜日

雷滝コース

昨日は観察仲間と雷滝まで行ってきた。
魚止め橋から少しあがったところのカーブの広場に車を置き、歩く。
雷平までの二ヶ所ある橋が流されているかと思ったら、二つとも無事であった。
水量はやはり梅雨明けとは言え、豊富であり、沢という沢には水の流れができて、美しくさえあった。GPSの軌跡を見ると、雷平から雷滝までは500メートルもない距離である。
水量が多く、靴を脱いで渡渉しなければならないような状況だったが、雷滝の飛沫が飛び散るので沢を渡ってもお昼を食べる場所がないほど水に濡れているだろうと思えた。
飛沫が少しおさまった時に写す。
中央右の岩上は、この「故有事」のタイトルの写真で学生たちがたくさん並べるほど広い。
この上でも飛沫で濡れるだろう。
この滝壺は浅く、膝くらいまでしかないので、遊ぶのに適している。
向かって左(滝の右岸)に蛭ヶ岳に直登する道がある。

今回は、植物に詳しいやまぼうしさんやk-ta隊員、植物カメラマンの鈴木庸夫さんが一緒であったので、ヨコグラノキ、ヨグソミネバリ、コミヤマスミレ、オオクマヤナギ、ホソエカエデ(ウリハダカエデだと思っていた)、ボロギク、そして可愛い花のバイカツツジを教えてもらった。
今、あらためて図鑑で確認している。
上は朽ちた橋を渡る鈴木さん。
このような朽ちた橋が4、5ヶ所あった。

絶好の山日和であったので、70過ぎの男性二人や、若者のカップルなど数パーティにであった。
普段はほとんど登山者を見かけないコースである。

シカによるアブラチャンの樹皮食いの痕

16日(金)の高取山・仏果山・土山峠のコースを辿った。
革籠石山を下って、斜面を横切る登山道が続く。
その辺りの木々のほとんどはアブラチャンだ。
ちょっと古いが、樹皮食いの痕をみつけた。
幅広の切歯の痕であるので、シカによるものと断定した。
数箇所の木立の樹皮が食われている。
下から上に向けて齧ったようだ。

向山トンネル・高取山の尾根歩きコース

16日(金)の実習で歩いたコースのGPS軌跡
向山トンネルのところから登る。
9時15分、向山トンネル横の門を超えると階段があるがすぐ消える。
左方上方に向かって歩き、尾根に取り付く。
立ち木を利用して登っていく。楽チンなコースである。
GPS軌跡上の矢印→の地点。ここに看板と、シカ柵を越えられる梯子がある。
ここから15分で山頂である。
仏果山・宮ヶ瀬越えからきたO君と合流。
 高取山山頂(赤いポイント)で記念写真。
山頂の展望台からぼくらが登ってきた尾根を眼下に見る。
ゆっくり登って1時間25分の楽なコースであった。

2010年7月17日土曜日

バンビだ!

丹沢実習、8時40分発の宮ヶ瀬行きのバスに乗る。
学生は二人だけなので、向山トンネルから高取山を目差すことにする。
仏果山登山口から歩いてすぐ、先日カモシカを見つけたKagetoshiさんがシカ!と声をあげる。
トラックや乗用車が走るすぐ横の山側の斜面に小鹿のバンビが!
まだ、足取りもままならないようである。
また、痩せてもいる。
盛んに草を食べている。
ぼくが咳をしても、こちらを見ようともしない。しかし、動くとこちらをじっと見る。
自力で採食できる小鹿なのにどうして母親と一緒にいないのだろう?
しかも、このバンビはメスのようである。
シカではメスの子はもちろんことアカンボウは母親とはいつも一緒である。
オスの子はしばらくすると母親から離れる。
このバンビは採食しているが、痩せた様子と歩き方から
まだ、母親のミルクを飲むために、ブッシュの中でじっと母親を待っていなければならない個体であろう。が、子供の積極性と興味で、母親がやって来るのを待ちきれずに立ち上がって採食している個体であると考える。
30分くらいこのバンビを観察して、向山トンネルに向かう。
湖側から登りなさいという感じのしっかりした扉がある。
階段があるがすぐ無くなり、尾根に取り付く。
急斜面であるが、立ち木があるので、つかまって登りやすい。
なんと1時間半もかからず高取山に着く。
山頂近くで一時間遅れのOguchi君ともどんぴしゃりで出会う。
まったくヒルのいないコースであった。

この日は、高取山・仏果山・土山峠とコースをとったが、最後の下りでヒルに襲われ学生たちは走り下る。ぼくの靴もスパッツも塩が滲みこんでいるので関係ないと思っていたら、手の甲に吸い付いていた。

2010年7月16日金曜日

そろそろ梅雨明け!

昨日の早戸川は水たちが争って流れ下っているようだった。
この水の流れや林道の落石や倒木をみて、引き返した。
水沢橋手前のヤブデマリの果実である。
小雨が上がっていくようで、霧が消えていく。
キブシの実はこんなに大きくなっている。
今日は、夏休み前最後の、専門学校の丹沢実習である。
今朝の天気では暑い山歩きになりそうだ。
仏果山である。
サルかシカ、あるいはカモシカに出会えるかな?

2010年7月15日木曜日

リョウブの花を見に!

昨日のやまぼうしさんのブログのリョウブの花に魅せられて、早朝家を出て観察してきた。
小雨がチラツク。
クマバチが3匹、花の蜜を吸っている。
この花の香りに寄ってくるのだろう。
花の香りは虫を惹き付ける大事な道具なのだ。
早戸川林道を走って、雷滝にでも久しぶりに行ってみようと思っていた。
しかし、道路に落ちている倒木や石、そして小雨。
帰路のことを考えて途中で引き返した。

水沢橋のところに車を置き、奥野林道を歩く。
やった~!良かった~!
ヤマユリが咲いていた。大半が蕾であったが、4、5本が咲いていた。
早朝のせいか、それとも霧雨模様のせいか?
ヤマユリ特有のあの厚化粧のような匂いがしない。
陽が射さないの匂わないのか?
このところ気にしているコンクリートで斜面を被った法面のヤマユリは?
見に行く。恐らく明日か明後日には開くだろう。
毎朝、すべきことを忘れてもいたので、このヤマユリを見て帰宅することにする。
植物はこうやって、一度見つけておくと毎年その場所で楽しむことができる。

2010年7月13日火曜日

風雅な香り漂う!

二鉢あるフウランが咲いている。
一鉢を部屋に入れた。
実に良い香り。気持ちが落ち着き、穏やかになる。
嗅覚に訴えてぼくらを楽しませてくれる。
風雅な香りがたちこめる部屋で好きなCDを聴く。
このフウラン以前にも知らせたかもしれないが、
小豆島のサル調査の折に一株買った。
昨年の暮れから外に出しっぱなしである。
他に、デンドロビュームの仲間も外に出しぱなしである。
確実にこの湘南台は暖かくなっている。
30年前は、ベコニアやゼラニュームも部屋に取り込んだが、もう何年も前から地植えでも育っている。温室やフレームを作った頃がウソのようだ。

2010年7月12日月曜日

樹皮食い!

これは、北尾根上で樹皮が食べられた痕である。
この痕は地面から1メートルくらいのところまでだ。
草食動物で、シカかカモシカのどちらかである。

良く見ると歯型がたくさんついている。
歯型は幹に対して、直角になるようにつけられている。
つまり、この樹皮を食べた動物は、顔を横に曲げて齧り取ったのだ。
スケールをあてて歯型を撮った。
2条の歯型がついているのがわかる。
これは当然下顎の切歯である。
2条の歯型の幅は5~7ミリくらいで、
歯と歯の間の隙間が1~2ミリくらい空き、
一本の歯型の幅が1~2ミリである。
手持ちのシカの第一切歯は幅広く、
9~11ミリであり、一対では22ミリにも及ぶ。
カモシカの第一切歯は、4、5ミリで、一対では10ミリ前後になる。
幅広の歯型が見当たらないので、この樹皮を齧ったのはカモシカと結論づけた。
しかし、実際に齧っているところを観察し、その歯型をみたいものだ。