丹沢実習、8時40分発の宮ヶ瀬行きのバスに乗る。
学生は二人だけなので、向山トンネルから高取山を目差すことにする。
仏果山登山口から歩いてすぐ、先日カモシカを見つけたKagetoshiさんがシカ!と声をあげる。
トラックや乗用車が走るすぐ横の山側の斜面に小鹿のバンビが!
まだ、足取りもままならないようである。
また、痩せてもいる。
盛んに草を食べている。
ぼくが咳をしても、こちらを見ようともしない。しかし、動くとこちらをじっと見る。
自力で採食できる小鹿なのにどうして母親と一緒にいないのだろう?
しかも、このバンビはメスのようである。
シカではメスの子はもちろんことアカンボウは母親とはいつも一緒である。
オスの子はしばらくすると母親から離れる。
このバンビは採食しているが、痩せた様子と歩き方から
まだ、母親のミルクを飲むために、ブッシュの中でじっと母親を待っていなければならない個体であろう。が、子供の積極性と興味で、母親がやって来るのを待ちきれずに立ち上がって採食している個体であると考える。
30分くらいこのバンビを観察して、向山トンネルに向かう。
湖側から登りなさいという感じのしっかりした扉がある。
階段があるがすぐ無くなり、尾根に取り付く。
急斜面であるが、立ち木があるので、つかまって登りやすい。
なんと1時間半もかからず高取山に着く。
山頂近くで一時間遅れのOguchi君ともどんぴしゃりで出会う。
まったくヒルのいないコースであった。
この日は、高取山・仏果山・土山峠とコースをとったが、最後の下りでヒルに襲われ学生たちは走り下る。ぼくの靴もスパッツも塩が滲みこんでいるので関係ないと思っていたら、手の甲に吸い付いていた。
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