「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2008年8月15日金曜日

丹沢:ハタチ沢林道

今朝、5時半に矢部さんの車で家をでる。
お盆のため空いている。
中津川の支流のハタチ沢沿いの林道を詰める。
久しぶりのハタチ沢である。
今日は、メスジカ4頭、2頭は新生児。
サルの糞を多数見つける。この1週間以内にサルの群れが林道に出ていたようだ。
アナグマやテンの糞も多数みつける。

アナグマの糞である。
右の骨はリスの下脚の脛骨の一部
さらに、20分くらい歩いたところで、またアナグマの糞
これはに、ヒミズの下額が左下方にみえる。
ヒミズを食べたものである。毛の塊もある。ヒミズは食べられないと思っていたので、この糞を持ちかえったので、本当にヒミズ(ヒミズでないとしたらトガリネズミ)かどうか調べなくては!
同じ個体の糞かどうかは不明だが、同一のタネ(稲のモミ状)が多数入っている。このタネが何の果実のタネなのか?見たようであるが思い出せない。御存知の方、お知らせ下さい。

アナグマの下顎を見つける。2メートルくらい離れていた。辺りに他の骨を捜すが見つからず。 帰路、下顎を見つけたあたりよりも50メートル以上、上部でアナグマの頭蓋骨を見つける。
状況から判断すると、このアナグマはかなり山側斜面で死んでいたものが、雨水によって林道上に流されてきたもののようだ。

帰宅して、すぐアナグマの左右の下顎を合わせて、上顎と噛み合せる。同一個体のもののようだ。

2008年8月14日木曜日

食物連鎖

鉢植えのフクシャが元気がない。
花や葉も小さい。
暑さにやられたのかな?園芸書を見る。
夏の暑さに弱いので風通しの良い木漏れ日射すところが良いとある。
鉢を持って、部屋に入れ、枯葉や萎んだ花をとる。

1センチにみたないオンブバッタが飛び出した。
2、3匹というものではなく、十数匹も捕まえた。
このバッタたちがフクシャの花や葉を食べていたために、元気がなかったのだ。
小さいバッタの幼虫?なので、葉を一枚一枚見ていたら、
カマキリを見つけた。
フクシャにたくさんバッタのチビがいるので、このカマキリはそれを食べにいるのだろう。
まだ、子供のカマキリだ。 オンブバッタは庭のアオジソを食べるので、必要な今時に毎年虫食いの青葉を切り刻む。バッタがアオジソやフクシャに寄るのは、植物が出す匂いで知るのだろう。では、カマキリはどうやってこのフクシャに辿り着いたのか?目をキョロキョロさせて、バッタのチビを見つけて歩いてきたんだろう。バッタがフクシャを食べ、そのバッタをカマキリがたべる。小さな食物連鎖が生まれている。

2008年8月13日水曜日

ガガイモ科の花

奥野 林道沿いでガードレールに絡まっていたガガイモとそのヒトデのような花 ガガイモの花を見たことがなかった。
このガガイモ科という名前を最初に知ったのは、屋久島でみつけたサクラランであった。
サクラランは観葉植物としても園芸店で売っており、その蝋細工のような花は我家でも何度か咲いた。

サクラランを知った頃、岡山県臥牛山のサル調査で、備中松山城に向かって岩場を登っている時、常緑の葉で太いつるの木か草か分からないような植物にであった。それがキジョランでガガイモ科の植物であることを知った。

しかし、ガガイモの花がどんな花なのか知らないままであった。
今日始めて知ったのだ。
これまで咲いていても見過ごしていた。
今日は、ミンミンゼミの鳴き声が聞こえる喜びに、目に映る景色も新鮮だ。

今、我家のナツツバキの木からは「八月蝉い」くらいのアブラゼミのジー、ジーという鳴き声が聞こえる。
これから、久しぶりに好きだった音楽をCDで聴いてみよう。
全部、聞き取れるかな?

久しぶりの丹沢

クサギの花、奥野林道で
この時季、ミンミンゼミが鳴いているのが聞こえる。
林道ゲート前に車を置いて、歩き出す。
早くも、真っ赤になったガマズミの実が目に飛び込む。
タマアジサイが今盛りと咲く。

ときどき、ん?この香り?甘く良い匂いがする。
クサギの花の匂いだ。
クサギの葉を揉んだ時の匂いも好きだ。
幼児期に飲まされた薬のよう。 路肩に積み重なった枯葉や土砂がいたる所でイノシシに掻きまわされている。
イノシシがミミズなどの土壌動物を探し回って食べた痕だ。

イノシシの糞が林道上にあった。
アブやハエが群がり、糞虫がたくさん潜り込んでいる。
糞の一部がまるで生きているかのように動く。

木の枝で糞を崩した。
臭い!生ぐさ~い!
さまざまな土壌動物やまだ残っている果実を食べたものだ。
ウワミズザクラの実も拾い食いしたようだ。タネが一個見つかった。

2008年8月12日火曜日

不思議な豪雨

今朝、目覚めたら雨だった。
それも豪雨だ!

タンザニアはマハレの豪雨を思い出した。
雨季の始まりの数日は、まるで天空にある全ての水を短時間のうちに捨ててしまうかのような強烈な雨足だ。

暴風雨や猛吹雪の時に家にいると安心した気持ちになった。
それが日曜・祭日の時は、嬉しかった。
家族がそろっているし、訪ねて来る者はいないからだ。

湖畔の家では、トタン屋根を叩く強烈な音以外何もきこえない。
物売りも来ないし、使用人や国立公園の人たちもこない。
何か、おいしい物でも作りたくなる。

7時を過ぎてようやく小降りになりだし、今はすっかりあがったようだ。空が少し明るくなってきた。

しかし、夏の夕立ちなら理解できるが、早朝に強い雨が降るとは、、、。
しかもこの雨、もしかして藤沢の我家付近だけ?なのかもしれない。オカシナ豪雨である。

右の写真は、タンガニーカ湖岸の我家、雨季の始まりの雨で、屋根から落ちる雨水を取ろうとナベ類などの器を置いている。雨水はそのまま直接飲める飲料水となる。遠景はタンガニーカ湖。

2008年8月11日月曜日

女性の強さは根を下ろせること

1996年、タンガニーカ湖、ホテル、アクア・ロッジの湖岸からボートに乗るジェーン・グドール(Jane Goodall 右から二人目)博士とアンソニー・コリン(Anthony Collin 左から三人目)博士らのゴンベのスタッフ
今ではチンパンジーもゴリラなどの大型類人猿も多くの人たちによって野外観察・研究がなされている。
が、その扉をこじ開けたのは女性だ。
ご存知のようにイギリス生まれのジェーン・グドールはチンパンジーの野外研究でさまざまな新発見をした人だ。
当時日本からは京都大の研究グループが何度もタンガニーカ湖畔にチンパンジーやゴリラを求めて調査していた。
グドールは現在もタンザニアに住居を構えて生活している。
「霧の彼方へ」で知られるゴリラの研究者、ダイアン・フォシー(Dian Fossey)はそれまでゴリラ観察研究を一変させた。マウンテンゴリラの家族群の中に入り込むことができた最初の人である。彼女は残念なことに現地の人によって殺されてしまったが、アフリカの大地に根を下ろして生活していた。
さらに、アジアの大型類人猿であるオラン・ウータンはガルディカス(Galdikas BMT)というカナダ生まれの女性によって多くのことが明らかにされた。もちろん、彼女はインドネシアの男性と結婚して調査研究を続けている。

一見、ひ弱に見える女性であるが、現地に滞在して1ヶ月目、2ヶ月目と月日が経つうちに目や身体つきが変わり逞しくなっていく。逆に、男は日にちが経つうちに逞しさが消え、病気がちになり半年に一度は帰国するということになる。
このことは海外で野外研究に携わる研究者の男女に云えることである。もちろん、例外もあります。

この男女差はどういうところに起因するのだろうか?

定年後、故郷に想いを寄せて、帰郷したがるのは男の方だと思うが、どうだろうか?

2008年8月10日日曜日

風景と年齢

金沢八景駅裏の風景
右側にあるのは、金沢八景駅の上りのホームである。
若い女性がホーム沿いにある細い道(橙色の盲人用の案内板が続いている)を歩いている。
金沢八景駅前を含む、周辺だけが40年前の佇まいというか風景を残していた。
野島の方の風景は八景島シーパラダイスの開発によって様変わりした。
駅前は個人商店が立ち並ぶために駅前開発ができなかったのだ。

学生の頃、文学部の教授が飲んでいるのを見つけて、その席に割り込んでお酒を飲ませてもらった赤提灯があり、授業をサボって友人たちと駄弁っていたフルーツパーラもそのまま残っている。
線路下をくぐる狭い地下道を通ると学校へ通う細い道がそのままだ。
なんと、2軒の藁葺きの家までそのままだった。

当時の記憶が鮮明によみがえる。
涙が出そうなくらいに懐かしくなるのは何故なのか?

方丈記の一節に
行く川の流れは絶えずして しかももとの水にあらず
淀みに浮かぶ泡沫は かつ消え かつ結びて 久しくとどまること無し
世の中にある 家と住処も これに同じ

さらにその後の平家物語でも
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり 沙羅双樹の華の色 、、、、

さらには、方丈記を意識した芭蕉の奥の細道で、
月日は百代の過客にして、行き交う年も又旅人也。舟の上に生涯を浮かべ、、、、

中学の国語の時間に上の一節や枕草子の一節を何度も読まされた。調子が良いので覚えている。
55歳になった頃かろから、片雲の風に誘われて 漂泊の思いやまず、、、という文章が突然頭の中に浮かぶ。
そういう精神年齢になったのだと思っている。

2008年8月9日土曜日

可哀想な動物

八景島シーパラダイスのシロイルカ
釧路から上京する妹が八景島シーパラダイスに行きたいというので、金沢八景駅を待ち合わせ場所にして、連れ合いと出かけた。

アザラシ、シロクマ、セイウチ、ペンギン、カワウソたちが狭い水槽に入れられて、狂ったように同じ行動をしている。
親子連れや若いカップルたちは「可愛いい!」と歓声をあげている。
大きな水槽の中をエスカレーターが通りぬけ、上にも下にも左右にも魚たちが泳ぐ、ふらふらと弱っている魚、痩せてもうあと2、3日の命のような個体が混じったイワシの群れ。

最後にシロイルカの水槽を見た。
動物虐待以外の何ものでもない。
可哀想なシロイルカ、遮る物がない透明な円筒の水槽の中を上がったり、下りたりと全く同じ行動を繰り返している。精神的病に罹っているのだ。

ここ八景島に限らず、日本の水族館のあるいは水棲哺乳類に関しての飼育管理は前近代的だ。
動物たちを単に見世物としてしか扱っていない。

2008年8月8日金曜日

歯科医院に行くのが嫌な理由

カニクイザル(Macaca fascicularis)の推定8、9歳メスの上顎の歯
私たちヒトの歯並び(前歯が2本、犬歯1本、小臼歯2本、大臼歯3本)と同じだ。
昨日、歯科医院に行った。
椅子に座らされていた時間は30分くらい。
口を開けたままでいること25分以上。
大口を開けながら、何故、歯科医院に来るのが嫌なのか考えた。
キーンという歯科独特の歯を削る機械音!
ガリガリと患部を削られる時の頭骨・脳への不愉快な衝撃!
この削られる時の不愉快な衝撃が唯一最大の歯医者嫌いの理由であると思っていた。
今回は6ヶ月目の定期検診であり、歯を削られることはなかった。
にも拘らず、歯科医院に来るのは嫌だと思った。
その嫌さとは、半ば強制的に他人に自分の口内を隅々まで見られ、さらにいじくり回されることだ。
歯科医師や衛生士に口を開けてバカ面をして見せて、幼児言葉のような言い回しで注意される。
この嫌さ、屈辱は歯を削られるのと同等かそれ以上のものである。
大口を開けてバカ面をさせられている、この屈辱から一刻も早く開放されたい。
逃げたい気持ちになる。
検診が終わった後、礼を言うのに相手を見るも恥ずかしい。

2008年8月7日木曜日

八月蝉い

網戸にアブラゼミのオスがとまった。
こっそり近寄りパチリだ。が、デジカメは無音。
三脚を取り出して撮ろうと思って、離れたら逃げていた。 友人のGomoto氏は、関東の夏は「五月蝿い」ではなく、
「八月蝉い」と書くべきだと主張する。
ぼくも彼の意見に全く同感だ。

が、その「八月蝉い」夏が、遠い昔のこととように思える。

セミの鳴き声が聞こえない。スズムシやコウロギの鳴き声も小鳥の声も聞こえない。

野生動物調査者としては、最も重要な調査道具を失ったようなものだ。

自転車のベル音や炊飯器や洗濯機の完了音まで聞こえない。

これからは高齢化時代、高い周波数の音が聞こえない人たちが多くなる。

自転車のベル音などの警告音をもう少し低い周波数の音にしてもらいたい。