今、イタチ科の動物の骨を整理している。どれもまともに全ての骨が揃っている訳ではない。串間市のアナグマは轢死体を骨にして友人KWが送ってくれた。右の脛骨・腓骨や脊椎骨の一部が不明。煤ケ谷のアナグマは丹沢実習で見つけたもの、他の動物に齧られている。図の中左は左寛骨、右下はペニスの骨、頭骨はあるが多くの骨が不明。日高市のアナグマは倉庫の地下で餓死してたいものが友人YNが埋めて掘り起こしてくれた。仙骨や脊椎骨が不明。
図1.アナグマMeles melesの上・下肢の骨
上左:串間市 上右:煤ケ谷 下:日高市
上:左右の肩甲骨 中:上肢骨 下:下肢骨
これらの骨を大きさが判るように1㎝四方の方眼カーターマットの上に並べた。串間市の骨は骨端軟骨が明らかに判る。だから子供個体だ。煤ケ谷や日高はオトナ♂個体であり、特に煤ケ谷の下顎骨は左右が癒合していて上顎骨から外す事ができない。日高市の個体は頭骨の大きさは煤ケ谷産と同じだが、左右の下顎骨は離れており、臼歯は煤ケ谷ほど摩耗していない。
こう見比べると同じ骨でも僅かな形状の違いがあることが判る。



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