3個体のアナグマの骨を並べて、肩甲骨の形状が一番異なっている。
図1.アナグマMeles melesの外側の左右の肩甲骨
上方が後ろで下方が前に当たる
上:串間市産のコドモ 中:煤ケ谷産のオトナ♂ 下:日高市産のオトナ
図2.アナグマの内側の左右の肩甲骨
上方が前で下方が後ろに当たり、上下の並びは図1と同じ
3個体のアナグマの肩甲骨の形状で、煤ケ谷の肩甲骨は前縁・下縁はほぼ直線であり、ひし形に近い。しかし、串間市、日高市のアナグマの肩甲骨の前縁は山型に盛り上がり、後縁は煤ケ谷のものと大差がない。明らかに煤ケ谷の肩甲骨は同じオトナの日高のものよりも大きい。大きさと形状と違いが、性差に因るものかどうかは資料が不足しているので不明である。もし性差に因る違いだとしたら、串間市産と日高産は♀と云うことになる。これらのアナグマは死体を骨にしてから送ってくれたので、陰茎骨を二人とも拾い損ねたとは思われない。


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