イヌの頭骨を側面から見た方がそれぞれの犬種の特徴が見えてくる。aは奥湯河原の1970年頃拾った頭骨、bは夷隅郡の海岸近くの草地で見つけられたもの、cは清川村で拾われたもの、dは秩父で拾われたもの、eは甲斐犬♂とシェルティ♀の雑種のクロ、fはビーグルである。何とビーグルに一番似ているのがeのクロであり、bの夷隅郡で見つけられたものもビーグルに少し似ている。一番似ていないのがaの奥湯河原で50年以上前に拾ったものだ。cはビーグルfの顔を更に圧縮して口吻が短くなっている。シーズかな? dは口吻部分がビーグルのように後眼窩突起窩から急に落ち込んでいないので、芝犬なのかな?
図1.aとビーグルfの左側面からの頭骨
図2.bとビーグルfの左側面からの頭骨
図3.dとcの左側面からの頭骨
図4.クロeとビーグルfの左側面からの頭骨
上記の柴犬か?シーズか?っと云う考えはビーグルの頭骨から判断し、さらにオオカミlateral | Animal Diversity Webは口吻が後眼窩突起のある箇所からなだらかに鼻骨に達する。aやdに側面からの形状では類似している。しかし、ビーグルやcは後眼窩突起から口吻にかけて急に落ちる。このことはイヌの家畜化が進行すると口吻が短くなることを示している。しかし、どうして口吻が短くなるのだろう。イノシシを家畜化したブタもそうだ。が、ウマやウシはどう変わったのだろうか?




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