イタチ科のイタチ、テン(図1)、日高市産アナグマ(図2)の骨をアップする。こうやって見ると下敷きの1センチメッシュの方眼よりも3種の骨の形状を先ず見てしまう。上腕骨ではイタチは4.2センチくらいの長さだが、テンになると6センチになり、アナグマでは8.5センチと大きくなる。大腿骨ではイタチは4.5センチで、テンは7センチで、アナグマは9.7センチだ。それぞれの骨の形状は大きな差が見られない。が、肩甲骨はイタチでは肩甲棘から前縁まではほぼ平行だが、テンやアナグマになると背縁にいくほど扇を広げたように広がる。またイタチ、テン、アナグマの棘下窩は半円状に広がる。この写真では小さくて見づらいが、3種の上腕骨の遠位端の内側に顆上孔がある。
ただ、イタチやテンと比べてアナグマは地下にトンネルを掘って穴居生活をし、食物も腐葉層を掻き分けて土壌動物を食べたりしているので、前肢の骨が他の2種とはもっと違っても良いのに、、、、。っと思ってしまう。が、イタチやテンの上腕骨の長さと太さとを比較すると明らかにアナグマの上腕骨は太くて短い。



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