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原発不要・核廃絶


2025年6月24日火曜日

キツネの頭骨の発達過程                  The developmental processes in fox skulls

イエネコは貰った頭骨の個体が偶然に、成長段階が判る段階だった。イエネコでは成長するにつれて頬骨弓が横に張り出して、眼窩が正面を向くようになった。キツネではどうだろうか?Aはやまびこ大橋近くで轢死していた小さな個体で全て乳歯である。Bは奥野林道でフラフラ歩いているのを見かけ、翌週死体を拾う。大きくない個体だが、全て永久歯である。親元から分散したばかりの個体と思われる。
図1.キツネVulpes vuspesのA(左)とB(右)の頭骨
Aの後眼窩突起は少し出ているかな?っと云う程度だ、Bの後眼窩突起突起はハッキリ出ていて判別できる。

C個体は山梨産の個体で専門学校生からのプレゼントである。後眼窩突起は大きく出ており、キツネ特有の形状になっている。さらに矢状隆起と後眼窩突起の盛り上がりが重なり合っている(図2)。
 
図2.キツネのB(左)とC(右)の頭骨
ABCの三つの頭骨を並べて比較すると、脳幹部を形成する頭頂骨と前頭骨の後眼窩突起の後半部の大きさは、ABCとも大差ない(図3)。しかし、口吻部の鼻骨、上顎骨、前顎骨が大きく前に伸びている。イエネコの頭骨ではコドモの時は頭が前後に長いが、成長すると頬骨弓が横に張り出て全体が丸くなる。一方、キツネでは成長と共に口吻が伸びて前後に長い頭骨になる。
図3.キツネのA(左)B(中)C(右)の頭骨
キツネの頭骨の成長過程;脳幹部の大きさは変わらずに、口吻部が成長し伸びる。これは哺乳類全般に見られる成長過程だ。それは拙書「頭骨コレクション」にも既に述べた事だ。

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