アナグマの下顎骨が癒合していて左右の寛骨が揃っている標本を見つけた。と云うよりも机上の左横に置いていていつも見ているのだ。このアナグマは友人のYNが日高市の倉庫の地下室で死骸となっているのを見つけ(図1)、骨は必要か?っと訊いてきたものだ。それを彼は自宅の庭で骨にして持ってきてくれ横浜での会食の時にもらったのだ。今更ながらに感謝だ!
図1.地下室で死んでいたアナグマ
このアナグマの寛骨は左右離れていたので、ボンドで付けた。が、下顎骨は左右の縫合線が下の方に残っているが、上部は癒合している(図2)。
図2.日高市産のアナグマ
アナグマは左右の寛骨が癒合していなくても、左右の下顎骨は癒合する。その癒合は内側の上部から癒合していくようである。アナグマの左右の寛骨が癒合している例をネットで見つけた(図3の左側)。タヌキでは老齢化すると左右の寛骨が癒合するが、下顎骨は左右癒合しない。が、アナグマでは左右の下顎骨は癒合するが寛骨は老齢化してから左右は癒合するようだ。このタヌキとアナグマの違いは何に起因するのだろうか?
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