6月2日、湯河原の白銀林道沿いのフクロウの巣穴のペリットを掘り出した。
フクロウの樹洞の巣穴を除いて底に溜まっているペリットを写す。
フクロウの事は良く知らないが、巣穴の底に溜まっているのだから、ここで孵化した
ヒナたちが吐き出したペリットであるのは間違いないだろう。
ぼくが手を入れて掻き出した。
薄ピンクのビニール袋の上は、上層部のペリットだ。
巣穴から覗いて見たものとほぼ同じ色だ。
白ビニール袋の上は下層部のペリットだ。
この下層部のペリットの分析がまだであった。
先日、物置に置いている白ビニールを取出し、
園芸用の十能でペリットをすくって金タライに空け、
水に浸けて、掻き回し全てに水が滲みるようにして、3時間くらいおいた。
上部に浮いた木片は園芸用の篩いで、5ミリ以上の大きさのものを取り除く。
取り除いた5ミリ以上のものを鉢受けに空けて、そこに骨片があれば拾い出す。
残った5ミリ以下の物は水を容れては掻き混ぜ、浮遊物を取り出す。
これが一番大変だ。浮遊木片に歯などが付着していることがあるからだ。
最後に残ったものは0.5ミリメッシュの茶漉しに空けて、骨片などを拾い分ける。
それが、これだ。巣穴にあった上層部のペリットに比べると圧倒的に骨片や歯が少ない。
上は歯を除いた骨片
A:上腕骨(但し①は③はモグラの橈骨、B:尺骨、C:大腿骨うD:脛骨と腓骨の一部、E:橈骨、
F:モグラの爪、G:モグラの拇指の基節骨の横にある鎌状骨、H:頭蓋骨、
I:この骨が不明(哺乳類の骨ではない)、J:脊椎骨、K:肋骨
上は下顎骨や上顎骨を含む歯
①:ジネズミ、②・③:スミスネズミ、④・⑤・⑥:ヒメネズミかカヤネズミ
⑦・⑧:アカネズミ、⑨:スミスネズミの臼歯
⑩・⑪:モグラの臼歯、⑫:アカネズミの臼歯
⑬:スミスネズミの右上切歯、⑭・⑯:アカネズミの左右の上の切歯
⑮:ヒメネズミかカヤネズミの右上の切歯
⑰:ヒメネズミかカヤネズミの下の切歯
白銀林道付近にはヤマネがいないのだろうか?
ヤマネの歯が出てこないか楽しみに調べているが、まだ見つからない。
また、林道周辺にはハタネズミ亜科の動物はスミスネズミだけのようだが、
ネズミ亜科にはアカネズミの他にヒメネズミ、カヤネズミさらにはハツカネズミもいるだろう。
それらを歯で区別するには、歯根の数や歯冠の山や谷の状態を歯式の順番に応じて
しっかり押さえなければずーと同定できないことになる。
切歯の左右の厚さからハタネズミ亜科かネズミ亜科が区別できるが、
(参照:HPの自然・動植物→哺乳類の頭骨と骨→歯→アカネズミとハタネズミの切歯の違い)
ネズミ亜科はアカ・ヒメ・カヤ・ハツカと4種類もいるが、一番大きいのをアカネズミとし、
他は今のところ区別できない。
ようやく巣穴に溜まっていたペリットの下層部分に入った訳なので、
全て終わるまで、ヤマネ生息の有無もわからないし。
フクロウがヒナの餌としてどの動物をどのくらいの割合で与えているのかもまだ不明である。
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膵臓癌で入院していた連れ合いのすぐ上の姉がホスピスに移動した。
ホスピスではお酒も飲めれば好きな食事の出前を取っても良い。
そんな訳で一緒に食事しようとと秋津にある病院まで電車を3回乗り継いで行ってきた。
帰路、電車の中で、連れ合いが「エ!」と驚いて、彼女の携帯を見せる。
連れ合いの一番上の姉の夫が脳幹梗塞で倒れたいうのだ。
先日の江の島花火大会の時にはその家に行って花火を見た時は元気だったようだ。
従弟は胃癌の転移で逝ってしまうし、周りは皆はいつ逝ってもおかしくない年齢なのだ。
従弟は胃癌が見つかった時はもう周囲に転移していた。
胃癌ならもっと早くから胃の調子悪さに気が付いていた筈だ。
来週は友人の快気祝いでホテルを確保して東京で飲むのだが、
その友人は前立腺癌の可能性があったので取り除いたのだ。
早期発見は完治に結びつく。
調子が悪い場合は検査を面倒がらずに受けたいものだ。
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